今回で、「松果腺」の章を一気に完了させました。
そこで見出せたものは、タイトルのように《霊性界》をいっそう「新たに認識」できたことです。それにあたっては、この松果腺の働きの理解は要となります。そしてそれをひとことで表せば、松果腺とは「第三の目」の源であり、可視光線以外の波動――つまり目では見えない電磁派や磁界――を受信して《観る》、言ってみれば、私たちの身体がもつ《自然の「レーダー」装置》ということです。伝統的には、私たちはそれを「千里眼」とか「心眼」とかと呼んできたわけですが、そこにはどことなく非現実的なひびきがありました。しかし、それを《自然の「レーダー」装置》と考えれば、そうしたひびきも大きく後退します。そしてむしろ、この装置を、フルに活用してみたくもなります。 詳細記事 →
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熟達者の知
松果腺は小さな灰色の分泌腺で、〔グリーンピースの〕豆粒ほどの大きさで、左右の大脳の間で、脊髄が脳内に達する部位に位置している。樹木の松の実も、松果腺と同じ形をしているため、この名がつけられている。松果腺の位置は、脳の幾何学上の中心にほぼ重なっている(本章末図参照)。
驚かされることに、松果腺は、古代エジプトのシュメール人や、バビロニアの芸術品や絵画の中に描かれており、私たちの祖先がその意味に気付いていたことを忍ばせている。さかのぼること紀元前2180年、エジプトの王たちは、松果腺の活動を向上させるためにschefa-foodを用い、感受性、覚醒力、直観を高めていた。松果腺は長い間、神聖な知恵の宿るところと呼ばれてきた。古代エジプト人は、一匹あるいは二匹のヘビ形の突起を王冠の第三の目のあたりにあしらった冠をかぶっていた。古代エジプトの人たちにとって、ヘビは知恵の象徴だった。これにより、聖書のマタイ伝10:16で、私たちがなぜ「ヘビのごとく賢くあれ」とさとされているのかが理解される。エジプトの女王クレオパトラは、よく自分の額に磁石を置いて下垂体を刺激し、若い活気をとりもどし、美を高めようとしていた。ただ彼女は、すでに自分の額の中に、松果腺という磁石をもっていることは知らなかった。 詳細記事 →