『Modern Esoteric』の訳読をぴったり昨年末に終えて、先の『Future Esoteric』と合わせた二部作は、『「東西融合<涅槃>思想」の将来性』(2017年3月)と『現代の「東西融合<涅槃>思想」』(今回)となって訳読が完結しました。そしていま、私はある感慨と読後感を抱いています。それは、4年前にこの訳読作業に着手した際、両原題のキーワードである「Esoteric」を「東西融合<涅槃〔ねはん〕>思想」と意訳〔「「ワームホール」体験の文末参照」〕した、そのほとんど直観的な《着眼》に関わっています。つまり、「<涅槃>思想」は果たして「東西融合」の基軸概念となりうるのか、との視点です。言い換えれば、この意訳は正鵠を得ていたのかとの反省です。
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この作品は、2016年12月から2年間にわたり、「両生“META-MANGA”ストーリー」に連載された「MOTEJIレポート」を統合したもので、「両生図書館」の蔵書に加えました。当作品は、早死にしたMOTEJIが、現世の旧友MATSUに《META交信》してくるレポートで、場所や時間を超越したその世界から、現世に捕らわれている友人に、そういうMOTEJIにしかできない視界――現世人類中心主義を脱せよ――を提供しています。

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