私は、オーストラリアに住んで、あと4カ月ほどで37年になります。時のたつのは早いものとは言いますが、オーストラリアに到着した日のことがつい最近のことだったように想い出されます。それに、私はいま74歳ですので、人生のぴったり半分づつを、日本とオーストラリアで暮らし分けたこととなります。
自分の生涯が、このように、生まれついた国と、自分で選んで住みついた国との二つの世界にまたがってしまうと、本シリーズのタイトルのように、まさに「自分って何人」との思いが切実になってきます。しかも、日豪各々37年づつのそのまさに均衡体験をもって、またがる両足への体重配分も、微妙な意味合いを含むようになってきています。 詳細記事