「エリア51」を実地検分して

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その37)

別記事でも述べているように、カナダ旅行を終え、私にとって初めてのアメリカ旅行を始めています。

カナダのバンクーバーで、友人たち一行を見送った後、私と連れは、まずサンフランシスコに飛び、本訳読書の原著者、ブラッド・オルセン氏に面会しました。

その後、ロスアンゼルスをへてラスベガスを訪れ、10月5日夜から翌日には一晩と丸一日をかけて、まず、UFO見物のメッカ、レイチェルを訪れ、さらに訳読の「黒服の男たち(その1) 」でも述べられいる「エリア51」を実地検分してきました(残念ながら、ETとの遭遇はかないませんでしたが)。

この地域は、気の遠くなるような広大な地域に中に秘密基地がおかれ、公式表明はないものの、UFOの逆工学と実地飛行試験が行わていると、研究者の間で推測されているところです。

言ってみれば、秘密をまもろうとする米政府と、その秘密をなんとか知りたいとする人々の間の、静かな“戦闘”が繰り広げられている場ともいってよいでしょう。

そのため、エリア51地帯を見通せる高地が立ち入り禁止になるといった、赤裸々な対抗策がとられています。

私たちが訪れた「エリア51」との境界は、立入禁止の看板がかかげられ、違反者には、罰金のほか、「死に至る強制手段も辞さない」との表示もみられます。

その写真を掲載したいところですが、その看板には「写真撮影禁止」との表示もあり、残念ながら、その実映像をお伝えできません。

 

dscn4078

遙か彼方の山並みの向こうが「エリア51」地帯だが、その遠望すらも封殺する政府の異様に強硬な姿勢が、その事実を逆証明しているかのアイロニーとなっている。写真の延々とまっすぐに伸びた砂利道は(直線部だけで約8kmある)、一般人には行きどまりの道である。

現地の「EXTRATERRESTORIAL HIGHWAY」〔異星人街道〕表示には、ご覧のように、様々なシールが貼られていた。

 

今回の解説は、訳読内容とは、やや離れたものとなりましたが、現地の実に広大な地帯に、何ともいえない緊張がただよっており、問題をめぐるリアリティーが体験できました。

それでは、今回の訳読にご案内いたします。

なお、より詳しい現地検分報告は、別掲記事のうち、10月6日の項を参照してください。

Bookmark the permalink.