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「資本主義とは、最も厄介な動機を持つ最も厄介な者たちが、ともあれ皆の利益のために働いてくれるという異常な信念である。」――ジョン・メイナード・ケインズ
好むと好まざるとにかかわらず、世界は、強力でオカルト的な、極めてネガティブな力によって裏からコントロールされているという証拠を、誰もが目の当たりにするようになった。ビルダーバーグ・グループ、イルミナティ、スカル・アンド・ボーンズ、ボヘミアン・グローブ、ローマクラブなどの秘密組織は、世界規模で連動した支配の網を形成し、すべての社会的セーフティネットを組織的に排除しているようかのごときだ。
しかし、どうしてこうなったのかであり、どうすればよいのか。このグループの力の本当の核心は、連邦準備銀行(FRB)とそれに相当する国際決済銀行(BIS)を通じて、貨幣システムをコントロールすることにある。一般大衆は、世界銀行(WB)と国際通貨基金(IMF)は、発展途上国の経済改善のために融資やその他の援助を行う、善の勢力であるという漠然とした考えを持っている。しかし、真実は、世界銀行と国際通貨基金は、世界中で貧困と苦しみを増大させる主な原因となっていることだ。実に、すべての大手銀行が一緒にベッドに入っているがごときだ。FRB、BIS、IMF、世界銀行はすべて、国民に嘘をついて巨大な陰謀に関与し、自分たち以外の誰も得をしない投資家の人為的満足をつくりだしている。
究極の戦場は米国となった。私たち市民は、自分たちに与えられた不可侵の権利、強力な憲法、忠実な軍隊、そして武器を持つ権利を持っている。しかし、最も重要な政府機関はすべて、金融テロネットワークに乗っ取られてしまったと言える。このネットワークは、共和党と民主党の両党の指導者を脅迫したり買収したりしており、政府の三機能のすべてと主流メディア全体への支配力を確立している。彼らは、経済、株式市場、米国財務省、連邦準備制度、世界銀行、IMF、そして世界の銀行システムを完全に支配している。「垂直統合」という経済概念(同じ事業体がさまざまな産業からお金を生み出すこと)が理解できれば、同じ陰謀団が大企業、大農業、大金融、大メディア、大政府を所有していることも明らかになる。これは組織的な犯罪行為であり、私たちの生活様式そのものを破壊しようとする帝国ファシスト運動である。明らかに、私たちに対する戦争はすでに始まっている。
つまるところ、統治する者は、大衆が真実として受け入れるものを支配しようとするものであり、そのために、彼らはすべてをやろうとし、支配は彼らの権力の唯一の源である。ことに、主要なすべてのメディアをコントロールすることは、社会の言論をコントロールできる中心的な理由である。統治する者たちはおのれの利益のためだけに堂々と知識操作することはないだろうという素朴な信念が、このファシスト支配の継続を支える最も重要な信念である。この信念は、常に混乱と絶望、そして支配される人々の中にある際限なき自堕落につながる。ところが、この信念を捨てさえすれば、自由意志は間違いなく復活し、大きな変化は必然となるのだ。
何十年もの間、米国を中心とする最も裕福な20カ国は指数関数的に裕福になり、その犠牲となった最貧国175カ国はさらに貧しくなった。(1) これは、西半球のエリートが生み出した「新世界秩序」と呼ばれる、国際通貨基金(IMF)や世界貿易機関(WTO)などの自選の世界政府による統治の結果である。連邦準備制度も民営で、選挙で選ばれていない銀行家の集団であり、アメリカの真の推進役であり揺すぶり役である。
連邦準備制度(FRB)は、1913年に腐敗した議会によって創設され、それまで議会が担っていた貨幣の創造を任された。それ以来、ドルの購買力は95%以上価値を下げていきている。FRBは、インフレや通貨供給量の拡大によってこれを行ってきている。これは隠れた税金のようなもので、インフレによる購買力の低下により、あらゆる製品やサービスに対してより多くのドルを支払うことが必要となる。これに加えて、連邦準備制度は人為的に金利を設定し、〔銀行〕救済と戦争に資金を供給し、経済の勝者と敗者を操作することが可能となっている。
資本主義は危機に瀕している。国際金融メルトダウンが迫ってきている。アメリカは、テロリストからではなく、内部から攻撃を受けている。新世界秩序が確立され、キャッシュレス社会で、すべての人がRFID(無線周波数識別)バイオチップを受け入れることを要求される一世界政府、一世界宗教システムを実現することが決定されている。最終的な目標は、文字どおり、そして独断的に、自分たちの世界政府を作り、それを実行に移すことである。
過去の危機から脱出した2つの古い手口、戦争と買収はもう通用しない。カール・マルクスが見たように、プロレタリアートは絶え間ない攻撃にさらされている。工場は閉鎖され、仕事は消え、労働組合は解散させられた。プロレタリアートを構成する市民は、長年にわたり、ありとあらゆる方法で互いに対立してきた。上位400人の富裕層は、下位1億8500万人のアメリカ人を合わせたよりも多くの富を所有している。これは中世的な構造であり、このような組織ではトップが主導権を握り、その上に立つ者は、自分たちの犯罪について説明するため、ほとんど召喚されることはない。政治家を操る糸は見えないかもしれないが、それはあるのだ。これは「陰謀論」ではなく、その証拠は絶対に反論の余地がなく、今、誰もが口にするほど、広く浸透している。自由市場資本主義は崩壊し、今や不正な世界市場となっている。
2008年の金融崩壊、そしてコロナによる2020-2022年の暴落以来、アメリカ人は前例のないほどの国富を失っている。何兆ドルもの私たちの税金が、ウォール街、終わりのない戦争、最も収益性の高いグローバル企業への莫大な補助金、人口の1%である最も裕福な人々への減税によって、略奪された。文明の歴史上、かつてないことであり、ある国が、これほどまでに徹底的に、そして組織的に騙されたのである。これはすべて協調して行われた結果で、世界的な銀行カルテルが、米国の人口の99%に対して行った経済攻撃である。私たちがこのような現実と根本的な原因を見抜くことができる政治的な知性を身につけるまで、私たちの現在の危機を克服することはできないだろう。私たちの生活水準は下がり続け、今後も債務奴隷 の上に築かれた新封建的なシステムの中で、私たちはゆっくりとした死を迎えることになる。
(1) Roy, Arundhati, Capitalism: A Ghost Story. Corbis Magazine (from Outlook), 3/26/2012: https://www.outlookindia.com/magazine/story/capitalism-a-ghost-story/280234
1992年、元英国諜報員のジョン・コールマン博士が最初の『Conspirators Hierarchy: The Story of the Committee of 300〔陰謀者たちの階層:300人委員会の詳細〕』を出版し、その後、何度も改訂されている。コールマン博士は、称賛に値する学識と綿密な調査によって、登場人物を特定し、世界的な支配と統制を目指す新世界秩序のを注意深く詳述している。現実の「ハンガーゲーム」〔デストピアを描いた小説〕のシナリオで、コールマン博士は、300人委員会を指揮するグローバルエリートの意図と目的を、次のように正確に要約している。
あたかも中世の封建制度のような形態の中で、仲間内から自選する非選挙の永続する世襲寡頭政治家の下での、一つの世界政府と一つの単位通貨制度。このワン・ワールドでは、一家族あたりの子供数に制限があり、病気、戦争、飢饉などによって人口が制限され、厳密かつ明確に定義された地域で支配階級にとって有用な10億人が世界総人口として残る。
中産階級は存在せず、支配者と使用人のみが存在する。すべての法律は、同じ統一法の規範を実践する世界法廷の法制度の下で統一され、国境が存在しないすべての旧国において法律を執行するためのワン・ワールド政府の警察部隊とワン・ワールド統一軍によって支援される。このシステムは福祉国家を基礎とし、ワン・ワールド政府に従順で従属的な者は、生存手段が見返りに与えられ、反抗的な者は餓死させられるか無法者とされ、殺意を抱く者の標的にされる。個人で所有する銃器や武器は一切禁止される。(2)
(2) Coleman, John, Conspirators Hierarchy: The Story of the Committee of 300 (4th edition). page 161, WIR, 1997.
この問題を理解するためには、その演技者たちのなにがしかを知っておく必要がある。まず、イギリスには2つの王室が存在し、そのうちの1つは明らかにエリザベス女王である。女王は非常に裕福であるが、主に儀式的な役割を果たし、もう一方の王室――英国議会の支配を通じて女王に命令を下している――から注意をそらす役割を果たしている。このもう一つの王室とは、ロスチャイルド家が支配するイングランド銀行を筆頭とする12の銀行からなる委員会で構成されている。彼らは、ロンドン・シティとして知られる717エーカーの独立主権国家から金融界を支配している。シティ(金融街)は、ロンドン、イングランド、イギリスの政治的な一部ではない。ローマやイタリアと同じ法律を持たないバチカン市国や、アメリカのワシントンD.C.が独立した都市国家として機能しているのと同じようなものである。この3者は「3都市帝国」と呼ばれ、衝撃的なことに、彼ら影の指導者は、 1世紀以上にわたって西半球を実効支配してきた。
ビルダーバーグ・グループ、スカル・アンド・ボーンズ、ボヘミアン・グローブ、ローマクラブなどの秘密組織は、世界規模の連動した支配の網を形成し、すべての社会的セーフティネットを組織的に排除するために連動して動いているがごときである。今のこうしたグループの起源は、円卓会議の子孫であり、彼らは皆、光明を与えられた(イルミネーテッド)フリーメイソンであり、3世紀近くイルミナティと結びついてきた内輪メイソンたちである。
ジョン・コールマン博士の先述書『Conspirators Hierarchy』によれば、ロスチャイルド家は、南アフリカの国際実業家セシル・ローズとアルフレッド・ミルナー卿の協力を得て1909年に設立した秘密組織「ビジネス・ラウンドテーブル」を通じて政治支配力を発揮している。セシル・ローズはロスチャイルドの子飼いで、スタンダード・チャータード銀行を設立し、悪名高い秘密エリート結社ラウンドテーブルも設立した。セシル・ローデスは、元祖グローバリストの一人として、将来の世代を見据えた計画を立てていた。1902年に亡した彼の遺言は、ロンドンに王立国際問題研究所を設立することで実現した。米国にあるグローバリストのシンクタンクは、CFR(外交問題評議会)である。ローズの遺言は、「秘密エリート結社を設立し、その設立と推進と発展のために、信託を設立すること、その真の目的は、英国の支配を全世界に拡大すること、および大英帝国の不可欠の部分としてのアメリカ合衆国を最終的に回復すること」であった。
セシル・ローズは、19世紀末に拡大する大英帝国を、秘密エリート結社「円卓会議」の結成によって実現するという独自の構想を打ち出した。セシル・ローズは、オックスフォード大学が支給するローズ奨学金で有名である。また、石油産業のプロパガンダを行うケンブリッジ・エナジー・リサーチ・アソシエイツも、ローズ奨学金を支給されたケンブリッジ大学で運営されていることで知られている。ローデスの秘密エリート結社は、未開の世界をすべてイギリスの支配下に置くことで大英帝国をさらに発展させること、アメリカを復興させること、アングロサクソン(英国)――サクソン民族によるひとつの帝国――の支配下に置くことを目的として結成された。「大英帝国に太陽は沈まない」という時代に、 セシル・ローズの夢は、可能性だけでなく、可能であった。
ローズの指示により、この秘密エリート結社は「大英帝国のあらゆる場所にそのメンバーを配置」し、学校や大学、植民地の議会で新メンバーを選出することになった。また、この秘密エリート結社は、、マスコミが人々の心を支配するのだから、「マスコミの一部」を所有することも想定していた。政治家や組織を絶対的に支配しようとする操り人形師にとって、ロビー活動や賄賂、暴力の脅し以外にも、支配の方法がある。その手口の一部は、政治家を麻薬やセックス、さらには児童性的虐待で妥協させる組織的な「ハニートラップ」であるようだ。こうした行動が確立されると、隠された意図に従わなければスキャンダルを公表すると脅し、政治家をコントロールするための脅迫として利用される。(3) ジェフリー・エプスタインと彼の “乱交島” がそうであった。
ローズは、バイエルンのイルミナティの創始者アダム・ヴァイスハウプトが掲げた理念を、現代に継承する最初の人物であった。インゴルシュタット大学の法学教授で、イエズス会の司祭だったヴァイスハウプトは、1776年にイルミナティを創設し、社会を変革するという過激で理想主義的な目標を達成した。彼は、「君主と国家」が存在しない世界を構想し、その中で人類が「一つの家族」となることを目指した。その末裔である秘密組織は、今日、国境を知らず、あらゆる国の法律を超越している。政治、宗教、商業、産業、銀行、保険、鉱業、麻薬取引、石油産業など、あらゆる側面を支配する存在として、メンバー以外の誰にも答えることができない集団である。セシル・ローズの植民地化するグローバリストの手法は、秘密エリート結社を利用してビジネスの利益を増進させるもので、20世紀に開花する。新世界秩序は、イギリスのゴッドファーザー、セシル・ローズとシオニストのゴッドファーザー、テオドール・ヘルツルの構想、さらにアメリカのキングピン、デビッド・ロックフェラーとズビグニュー・ブレジンスキーの手法に従うことになり、彼らのエリート組織は外交問題評議会と三極委員会と呼ばれるものとなった。
(3) Zagami, Leo Lyon, Confessions of an Illuminati, Volume II: The Time of Revelation and Tribulation Leading up to 2020. CCC Publishing, 2016.
シナキズム(synarchism)とは、ファシズムの原理と秘密エリートによる支配に基づく、金融業者や実業家の国際陰謀団による政治同盟という新しい概念を定義するために使われる用語である。シナキズムという言葉は、一種の影の政府のことで、政治権力が事実上「ディープ・ステート」を動かす者たちに拠っている政府の形態のことである。「寡頭政治」が、それを行うエリートが世間に知られているのとは対照的である。この秘密の支配者は、ヒトラーとナチス党の初期の財政的支援者であった。シナキズムが成長した主要時期は、ロシア革命の後に続いて、1922年にパン・ヨーロピアン運動(PEM)の台頭を招いた時であった。PEMはドイツ国内の強力な勢力に受け入れられ、その中には裕福な銀行家マックス・ヴァールブルグも含まれ、彼はこの運動に資金を提供していた。 ヴァールブルグはIGファルベン――アドルフ・ヒトラーを権力者に担ぎ上げるのを助けたカルテル――の取締役であった 。ナチス・ドイツの台頭は 「一つの世界政府」の最初の公然な試みであった。
Webster辞典のシナーキーの定義は、「共同支配または主権」と〔の意に〕完璧に制限されている。ドイツは第二次世界大戦に敗れたが、こうした秘密権力仲介者たちは消えることなく、今では一般にディープ・ステートと呼ばれている。多くの人は、彼らがより強くなっただけだと言うだろう。今や彼らの最終目的は、産業革命後の社会を支配することで。新世界秩序樹立の首謀者は彼らである。
今日、アメリカの「民主主義」の形態は、真の民主的な代表とはほとんど関係がなく、むしろ裕福なエリートや大企業に利益をもたらす出没するファシスト独裁政権に酷似している。イタリアの秘密エリート結社P2(Propaganda Due)は、政治家、カトリック教会、マフィアが支配する麻薬経済を束ね、シナーキーを確立しようとした「教科書的な例」であった。
アメリカでは、イェール大学の「スカル・アンド・ボーンズ騎士団」が有名である。この秘密エリート結社に入るには入念な儀式が必要で、それに伴って名前も変わる。新入生は、もはや姓で呼ばれることはなく、騎士の身分になる。ボーンズマンには、ジョージ・W・ブッシュ、その父ジョージ・ブッシュ・シニア、ジョン・ケリー上院議員、その他多くのグローバリストが含まれている。(4)
(4) Stiglitz, Joseph, The Price of Inequality. W.W. Norton & Co, 2012.
以上のように、18世紀にドイツから生まれたバイエルン・イルミナティ、19世紀にイギリスから生まれた秘密エリート結社円卓会議、そして20世紀に実現したシナーキーと、それぞれ見てきた。いずれも、13の血族の長とも呼ばれる、絶大な権力を持つ少数の選ばれた人物によってコントロールされている。イルミナティ以降、世代を経て、彼らの秘密の名前は変わったかもしれないが、彼らの世界支配の意図は、現代においてますます強くなっている。
簡単のために、これら選挙で選ばれない支配集団を「秘密エリート結社」と呼ぶことにしよう。彼らグローバルエリートは、この世界で莫大な富と権力を持つ人々で構成されている。他のグループと同様に、この秘密エリート結社にも特定の意図を持った個人と派閥がある。全員が非常に裕福で、人脈があり、最も重要な企業を所有している。グローバル・エリートのメンバーは、自分たちの存在と活動を秘密にするために、できる限りのことをしている。なぜなら、もし人々が自分たちとその巨大な力を知ったら、彼らは変化を求めるからである。しかし、私たちが考えているような変革の手段である、選挙の投票集計技術でさえほとんど侵害されており、秘密エリート結社が望む結果をもたらすように操作されていることが広く認識されている。
数々のやらせ事件では、そうした秘密エリート結社してみれば、どんな方法であろうと最初に意図したとおりの行動をとることが可能である。これは、作家のデビッド・アイクが「混沌の中の秩序」、あるいは「問題―反応―解決」と呼ぶ概念である。 彼は、操作されていない出来事はまずない、 あるいは、少なくとも秘密エリート結社によって戦略的に利用されているとして、こう述べている。
あなたが、国民が嫌がるとわかっているものを導入する場合、そこでまず最初に「問題」――犯罪の増加とか、またしてもの暴力とか、テロ爆発とか――を発生させる。そしてあなたはこの問題で誰か他人が責められていることを確認する。そこで、アメリカで言えば、ティモシー・マクベイ〔オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件の主犯〕やリー・ハーヴェイ・オズワルド〔ケネディ大統領暗殺の実行犯〕といった「パッツィー〔身代り〕」を作るわけである。この次が第二段階の「反応」で、「これはひどい、どうするつもりなのだろう」といった国民からの声である。そしてこれが、自分たちが起こした問題に対し、いよいよ「解決」を率直に提示することができる段階となる。
秘密エリート結社は、集団心理作戦で国民を巧みに巻き込み、国民が自分たちの隷属を望んでいると思わせることに長けている。彼らの心理作戦は、見え隠れする彼らの秘密裏に行われる意図に、国民が同意するように設計されている。ヘンリー・キッシンジャーは、1992年5月21日にフランスのエビアンで開催されたビルダーバーグ会議での演説で、次のように述べている。「すべての人が恐れるものは、未知のものである。このようなシナリオを提示されれば、個人の権利を放棄してでも、世界政府から付与された自分たちの幸福の保証をえるために、進んで行動するようになるだろう」。屠殺される羊たちそのものだ。
秘密エリート結社は、特定の目標を達成するために、やらせ作戦で扇動し、実行することに長けている。良い例としては、中東の紛争に米軍を投入するための9.11、銃規制のためのサンディフックとパークランド、戒厳令をテストするためのボストン爆破テロがある。最終的な目標は、ワンワールド政府である。政府などが密かに敵になりすまし、自らに攻撃を仕掛けることが「やらせ作戦」である。これは、疑うことを知らない人々を、実際に存在するよりも大きな脅威があると信じ込ませ、国民を操作して戦争の意図を支持させるために行われる。それは、高度に組織化された軍や諜報機関が、政府やメディアの主要な同盟者と協力して、大規模なやらせ作戦を実行することである。秘密エリート結社にとって問題なのは、それらが使い古されて、今、人々が偽りの現実の欺瞞に目覚めていることである。やらせ作戦はもう通用しない。
このような作戦の複雑さには驚かされる。この秘密エリート結社は主要メディアを効果的に支配し、どのような記事が掲載されるかを牛耳る。さらに、殺人、拷問、脅迫、贈収賄を駆使して、彼らの計画が絶対にバレないようにする。私たちの社会では、企業やそのスポンサーは懐が深く、スーツやネクタイ、実験用ジャケットを着て立ち、秘密エリート結社の命令なら何でも公言する「専門家」を雇うことができる。この場合、彼らは非常によく組織化されており、特に米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、すなわちG5諸国と、国連のいくつかの重要なレベルにおいて、非常に効果的に権力を掌握している。国連は、企業や王室のエリートの新世界秩序であることに注目すべきである。国連は、地球崇拝の「新世界倫理」、貿易のための商取引システムの復活、貴族寡頭制による政治支配を提案している。国連を正直に見れば、米国が将来的に資金提供や権限付与から撤退すべき多くの説得力のある理由が見つかるだろう。(5)
(5) Wilcock, David, “The real power brokers of world control, and their house of cards ready to fall.” https://divinecosmos.com/davids-blog/1043-massarrests/
プルトノミー(plutonomy)とは、富の生産と分配の科学であり、この領域では、メディアは依然として市場が望むものを出版している。しかし、問題なのは、私たちがメディアのいわゆる消費者でありながら、お客さんではないことである(自分の食餌についてはその主である〔食べるべきものを食べている〕牛以下で与えられたものをただ得ているのみある)。元CIA長官 ウィリアム・コルビーはかつて、「CIAは、主要な企業の重要な人物をすべて所有している」と言った。明らかに、欧米のメディアはワシントンの宣伝省である。その 主流メディアは、私たちに最も重要な情報の多くについて情報を与えず、誤った情報を与え続けていて、それらは十分なエンターテインメント性と正確さはありながら、私たちを引き付け続けるには重要でない情報である。
最新のやらせ攻撃によって人々が憤慨し、恐怖を感じるようになると、問題の「解決」が要求されるようになる。多くの場合、これは警察や軍隊による「反応」である。武器産業を活性化させるために非常に有効な手法であるのだが、私たちは本当に戦争をするための武器が必要なのだろうか。それとも、武器の市場を作るために戦争が必要なのだろうか。結局のところ、ヨーロッパ、アメリカ、イスラエルの経済は、武器産業に大きく依存している。まだ中国にアウトソーシングしていないのは、この分野だけである。アメリカの税金のうち53パーセントは、軍事と戦争に使われている。戦争で利益を得る人たちがいるシステムでは、平和は実現できない。
世界の多くの地域で飢餓と病気が蔓延し、近代国家でも貧困と経済的困難が蔓延している。現代の大きな問題の多くは、人権や環境を無視した奔放な利益追求が関係している。もし、ある人がアパートの一室に天井まで雑誌を積み上げていたらどうだろう。私たちは彼をオタクと呼ぶだろう。同じように、もしある女性が猫だらけの家に住んでいるとすれば、私たちは彼女をクレイジーと呼ぶだろう。しかし、国全体を貧困に陥れるほどに病的なまでに富を溜め込んでしまう人を、私たちは雑誌の表紙に起用している。フォーチュン誌で、ロールモデルとして紹介されている。
「問題」「反応」「解決」との典型手段で、何百年間も秘密工作員が敵を作ってきた習慣のある国の技術的な助けを借りれば、必要な戦争ために必要な敵を作ることができる。その国とは、バチカンのように独立した国家である、イングランドにあるロンドン市(シティ)である。イギリスが何世紀にもわたって「不実なアルビオン〔英国の古名〕」と呼ばれてきたのには理由があり、イギリス(1707年以前はイングランド)の君主や政府が私利私欲のために行う外交上の策略、二枚舌、裏切り行為を指している。彼らは、「分断と征服」というよく練られた戦略によって、支配したい国の内部を混乱に陥れる能力で知られている。Veterans Todayのプレストン・ジェイムズによると、彼らは経済的利害が対立する異なる国の間に長期的な挑発を仕掛ける専門家であるとのことである。これは、後に、天然資源や富の持ち出しをコントロールするための橋頭堡を確立するためである。
最も顕著な例がアヘン戦争で、イギリスは中国から茶、絹、香辛料を輸入するために支払った銀や金をすべて回収するために、秘密裏に戦争行為としてアヘン中毒を中国に強制的に持ち込んだのである。中国は純輸出国であり、ほとんどの西洋諸国との貿易は大幅な黒字であった。義和団の乱は最終的に2度の短期戦争に発展し、中国の主権と経済力はほぼ1世紀にわたって損なわれることになった。第二次アヘン戦争が終わってから10年も経たないうちに、世界のGDPに占める中国の割合は半減してしまった。私たちが今見ているのは、そうした西洋の寡頭金融システムの「制御された崩壊」である。人類を奴隷にしようとする現代の他の秘密の権力者たちを、ローマクラブから調べてみよう。
1972年、スイスのヴィンタートゥールに拠点を置くこの秘密主義のシンクタンクは、ローマクラブに提出した最初の報告書――「成長の限界」と呼ばれた――によって、世間の注目を集めた。この報告書の内容は次のようなものであった。「世界人口、工業化、汚染、食糧生産、資源枯渇の現在の成長傾向が変わらなければ、今後100年以内に地球上の成長の限界に達するだろう」。さらに報告書は、「人類のエコロジカル・フットプリントは成長し続けることはできない」と予測した。この悪名高い報告書は、生態系の崩壊を防ぐために人類の人口をいかに減らすべきかというマルサス的な青写真であったが、それ自体は、当時流行していた忌まわしい優生思想の偽装版に過ぎず、 20世紀初頭に登場し、やがてヒトラーとともに消滅した。70年代から80年代にかけて、この人口爆弾パラノイアは広く信用されなくなり、その代わりとなるのが、今日、同組織が推し進め目立っているのが、気候変動に対する恐怖心を煽るようなことである。それは、エリートたちの優生学に取り憑かれた政策の再掲に過ぎない。(6)
クラブの活動は、世界30カ国以上にある各国協会の活動によって強化・増幅されている。ローマクラブは現在、約100名の個人会員、30以上の国・地域協会、ヴィンタートゥールの国際センター、ウィーンの欧州サポートセンター、ローマクラブ財団で構成されている。この財団は、大口の個人寄付者がクラブのプロジェクトやメッセージの開発・普及に参加する機会を提供している。ローマクラブの著名なメンバーには、アル・ゴアやモーリス・ストロングがおり、彼らはシカゴ気候取引所のような民間の炭素取引グループと深く関わっている。
(6) Maher, Suzanne, “The Club of Rome and Their Eugenics Agenda.” http://byebyebluesky.com/the-club-of-rome-and-their-eugenics-agenda/
1903年、8血統家の当主によって「バンカーズ・トラスト」が設立された。それはFRB〔連邦準備銀行〕の先駆けとして、他の銀行や信託会社の準備金を預かり、予期せぬ引き出しで追加の準備金が必要になったときにお金を貸す「銀行家のための銀行」として機能した。バンカーズ・トラストのベンジャミン・ストロングは、その後、ニューヨーク連邦準備銀行の初代総裁に就任した。1913年の連邦準備制度の創設により、8つのファミリーの力は、アメリカ政府の軍事力、外交力に融合された。もし海外からの融資が滞れば、この財閥はアメリカ政府の軍事力、外交力と一体化する。その寡頭政治は、借金の取り立てのために米海兵隊を派遣することができるようになった。モルガン、チェース、シティバンク 国際融資シンジケート団を結成した。
1920年代になると、アメリカ資本主義の拡大は、主に原材料や海外市場に目を向け始めた。財団は、グローバル・コーポレート・ガバナンスの概念を打ち出し始めた。1924年、ロックフェラー財団とカーネギー財団が共同で、今日、世界で最も強力な外交政策圧力団体である外交問題評議会(CFR)を設立し、後にフォード財団も資金を提供するようになった。CFRは、1919年に王立国際問題研究所を設立したマルタ共和国軍事騎士団(SMOM)とも共同で設立された。1946年以降の世界銀行総裁11人はすべてCFRのメンバーである。これらの銀行家は、発展途上国に資本を(利子をつけて)貸し付けることで、貧しい人々の宣教師として自らを演出してきた。実際には、彼らはハゲタカ資本家である。これらの強力な組織は、「アメリカ合州国」として知られる1871年創業企業を支配している。どちらも、ピルグリム協会、ガーター騎士団、300人委員会と呼ばれる「ロンドン市」内の内輪の中核を通じて、SMOMの武器となっている。
長年にわたり、CFRのメンバーには22人の米国国務長官が含まれている。1943年に国連を計画した運営委員会には5人のCFRメンバーがおり、ジョン・D・ロックフェラーからの850万ドルの助成金で、国連ニューヨーク本部のある土地を購入した。CFRは国連の創設に大きく貢献したのである。興味深いことに、SMOMは国連で「永久オブザーバー」の地位にある。1993年10月30日のワシントン・ポスト紙の署名入り論説によると、「CFRが以前から米国の外交政策を牛耳っていたことは、もはや疑う余地のないことであろう」と述べ、同年までにその権力は明らかに強化された。
1947年になると、新たに創設されたCIAはCFRの支援を受け、密接に連携するようになった。この時点で、説明責任という大きな問題が発生する。元CIA職員で内部告発作家のジョン・ストックウェルによれば、「世界を不安定にし、プロパガンダを行い、アメリカ国民に憎しみを教えることがCIAの機能である。だから我々は、体制に武器にいくらお金を使わせてもいいのである」。明らかにCFRは体制である。映画監督のアンソニー・ヒルダーは、「CIAはCFRの執行機関である」と常に主張している。CFRがCIAを支配することで、彼らは世界の出来事の推移を演出することができ、時には彼ら自身が作り出したものである。例えば、CIAは、オズワルドが単独でJFKを殺害したというウォーレン委員会の調査結果を否定する人々から目をそらさせるために、「陰謀論」という言葉を導入した。現在では、探く追究する者でも「陰謀論者」というレッテルを貼られることに抵抗感をもってしまう。しかし、もし議論を台無しにし、舵取りをする「おとり」が作られているとしたらどうなんだろう。また、1967年にCIAが発行した「ウォーレン委員会報告書に対する批判に対抗する」は、陰謀論者の武装を解除する方法を説明している。即ち、「私たち〔CIA〕の策略は、批判者が(1)証拠が揃う前に採用した理論に固執していること、(2)政治的動機、(3)金銭的関心、(4)研究が性急で精度が低い、そして(5)自説に酔いしれている、に該当するように指摘する必要がある」。
アスペン研究所は、インドを含む数カ国に、特権を授与した地元のエリート、ビジネスマン、官僚、政治家、政策立案者による国際的なクラブである。多くの主要な科学者、政治家、実業家がCFR、三極委員会、アスペン研究所のメンバーとなっている。コーク兄弟はアスペン研究所に巨額の資金を提供し、いくつかの建物やプログラやの命名権も持っている。 デビッド・コックはコロラド州アスペンの郊外に邸宅を構えている。兄のチャールズとともに、二人の炭鉱経営(コック産業と呼ばれる)は、コロラド州西部などのいくつかの巨大な地域に散らばっている。デビッド・コックがPBS〔公共放送局〕の科学番組「ノヴァ」のスポンサーである一方、アスペン研究所に多額の寄付をしたりしていることは、利害の対立にあたる。そして、それらと同じ資金提供を受けている機関は、コッホ兄弟のいう「科学」に従っているとの意味をなす。
CFR(外交問題評議会)に相当する多国籍組織は、1973年にデビッド・ロックフェラー、元米国安全保障顧問のズビグニュー・ブレジンスキー、チェイス・マンハッタン銀行その他いくつかの民間著名人によって設立された三極委員会である。ブレジンスキーは、タリバンの祖先であるアフガニスタンのムジャヒディンの創設メンバーであった。三極主義者の目的は、北米、ヨーロッパ、日本のエリートたちの間に永続的な友好と協力の絆を築くことである。現在では、その触手を伸ばし、中国、インドからの新メンバーを含む、幅広い影響力を持つ委員会となっている。
権力エリートたちの使命は、中央銀行をそのシステムに組み込み、金本位制を廃止し、安価な信用を獲得し、それによってインフレで稼ぐことであった。J.P.モルガンとジョン・D・ロックフェラーは、もともと金融上の敵対関係にあったが、究極の権力という共通の使命があったため、合併を実現した。1896年、J.P.モルガンとジョン・D・ロックフェラーは銀行業を合併し、やがてJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーとなり、政府の援助を受けて帝国を拡大することができるようになった。両氏は、政府がカルテルの利益を最大限に引き出すことで、自分たちが最も有利になると考えていた。彼らは、融資によるインフレが事業の資金源となることを認識し、このアイデアを一般大衆に売り込むためのマーケティングキャンペーンを行った。金本位制では、金利を操作することはできないからだ。つまり、金利がなければ、彼らの構想のための資金がないことになる。
国際銀行と中央銀行のシステムは、その核心において、ごく少数の人々の手に富を集中させ、残りの人々を、増え続ける負債の利払いの負担で隷属するように作られている。この負債は、各国が主権を持って活動することが許されていれば、決して発生することのなかったものである。タイムズ紙の編集者、ウィリアム・リーズ=モグ卿によれば、「紙幣の価値は、まさに政治家の約束の価値であり、それを高くも低くもすることができる」。
1944年のブレトンウッズ会議で、世界銀行とIMFは、米ドルを世界の基軸通貨とし、グローバル資本の浸透を高めるために、開かれた市場で商習慣を普遍化・標準化することが必要であると決定した。ブレトンウッズ協定により、米ドルは世界の基軸通貨となり、米ドルは連邦準備銀行券となった。
2008年の金融大惨事によって、国民はFRBとその秘密活動への不信感を募らせた。2010年にブルームバーグが行った世論調査では、アメリカ人の大半がFRBを厳しく抑制するか廃止すべきと考えていることが示された。(7) 2010年にRasmussenが行った別の調査では、80%のアメリカ人がFRBを徹底的に監査すべきだと考えていた。最近の経済危機の中で、それはまた、外国の銀行や政府と密約を結び、誰が経済的な利益を得ているのかを議会に報告することを拒んでいる。しかし、これは変わり始めている。
(7) Zumbrun, Joshua, “More Than Half of U.S. Wants Fed Curbed or Abolished.” https://www.bloomberg.com/ news/articles/2010-12-09/more-than-half-of-americans-want-fed-reined-in-or-abolished
1913年の連邦準備制度法は、クリスマス休暇直前の12月23日に議会で可決され、同日、ウッドロウ・ウィルソン大統領が署名して成立した。その主な目的は、金融パニック後の銀行の暴走を緩和することであったとされているが、現在では、これらの金融危機は、まさに中央銀行を作った人々と同じ人々によって作られたことが分かってきている。また、合衆国憲法第1条第8節によると、合衆国議会は、「貨幣を鋳造し、その価値および外国の貨幣の価値を規制し、度量衡の基準を定める」権限を有する唯一の機関である。では、なぜ連邦準備制度はまだ運営されているのだろうか。特に、連邦準備制度は、もともと20年間しか認可されていなかったのにである。このような人々は、いつも回避する方法を見つける。連邦議会は、1927年のマクファデン法で、連邦準備銀行を永久に再チャーター化したので、現在、連邦準備制度には「有効期限」も「廃止期限」もない。
それは、連邦でもなければ、準備でもない。何の価値のあるものにも支えられてもいない。その経済全体が借用証書のごちゃ混ぜによって成り立っており、借用証書を本物だと信じているからこそ存在する。私たちが、民間銀行連合に通貨供給権を握らせたからこそ、国の借金が存在し、決して返済されることのない借金が存在するのだ。
連邦準備制度が問題を解決してくれるとは、決して思わないほうがよい。連邦準備制度自体が問題なのだ。連邦準備銀行が誕生した同じ年、アメリカの銀行界の大物、J.ピエーポント・モルガンが亡くなり、ロックフェラー財団が設立された。モルガンの家 は、ウォール街とブロード街の角から、アメリカの金融を統括していた。1838年、ジョージ・ピーボディがロンドンでそれを設立して以来、米国の準中央銀行としての役割を担ってきた。
この1世紀以上の間、答えよりも多くの疑問があった。例えば、アメリカの国家債務は、なぜ5,000倍以上にもなるのだろうか。1913年に連邦準備制度が創設されたとき。なぜ連邦準備制度と 個人所得税が同じ年に議会で可決されたのか。なぜ連邦準備制度は連邦政府の「機関ではない」と法廷で主張したのか。IMFに加盟している187カ国は、なぜ中央銀行を持っているのか。1913年の設立当初から、連邦準備制度はドルの価値を97%以上引き下げることに貢献してきたのである。
それは、連邦でもなければ、準備でもない。何の価値のあるものにも支えられてもいない。その経済全体が借用証書のごちゃ混ぜによって成り立っており、借用証書を本物だと信じているからこそ存在する。私たちが、民間銀行連合に通貨供給権を握らせたからこそ、国の借金が存在し、決して返済されることのない借金が存在するのだ。
連邦準備制度が問題を解決してくれるとは、決して思わないほうがよい。連邦準備制度自体が問題なのだ。連邦準備銀行が誕生した同じ年、アメリカの銀行界の大物、J.ピエーポント・モルガンが亡くなり、ロックフェラー財団が設立された。モルガンの家 は、ウォール街とブロード街の角から、アメリカの金融を統括していた。1838年、ジョージ・ピーボディがロンドンでそれを設立して以来、米国の準中央銀行としての役割を担ってきた。
この1世紀以上の間、答えよりも多くの疑問があった。例えば、アメリカの国家債務は、なぜ5,000倍以上にもなるのだろうか。1913年に連邦準備制度が創設されたとき。なぜ連邦準備制度と 個人所得税が同じ年に議会で可決されたのか。なぜ連邦準備制度は連邦政府の「機関ではない」と法廷で主張したのか。IMFに加盟している187カ国は、なぜ中央銀行を持っているのか。1913年の設立当初から、連邦準備制度はドルの価値を97%以上引き下げることに献身してきたのである。
アメリカ国民は、内国歳入庁(IRS)は、勤労国民から税金を徴収し、政府の資金源とするための政府機関という印象を持っているにちがいない。しかし、それは間違いである。連邦準備制度理事会(FRB)と同様、IRSは民間団体によって所有されており、その中には国外のものもある。現実には、IRSは連邦準備制度理事会の徴収機関に過ぎない。連邦準備制度と国税庁はどちらも1913年に設立されたもので、どちらも擬似的政府機関として1世紀以上にわたって存在してきた。FRBはヨーロッパの民間銀行を母体とする、ロスチャイルド家、ウォーバーグ家を含む様々な団体によって所有されている。FRBは私たちの政府にお金を貸し、私たちの税金は国税庁が徴収し 連邦準備銀行システムに直接送金されている。
別の見方をすれば、アメリカ政府の資金調達方法は、人々が住宅を購入する場合と同じである。政治家たちは非常に多くのお金を使うので、徴収した税金だけではすべての活動を賄うことはできない。そのため、銀行カルテルからお金を借りる必要があり、その代わりに銀行カルテルに、借金を返すためのお金を国民から徴収すると述べる。残念ながら、国税庁が集めた税金はすべて、莫大な国債の利払いに使われるだけで、国債は増え続け、私たちは眠り続けている。違法ではあるが、彼らはより大きな武器を持っている。
私たちが税金を払わなければ、もちろん、IRSは私たちの給料を差し押さえ、銀行口座を凍結し、私たちの資産を没収する「権利」を持っていることは、誰もが知っています。これは、政府が何年も前に、「代表なくして課税なし」というアメリカ革命の原則を無視して、私たちを銀行カルテルに担保として売り渡したからである。このような違法な詐欺は、時代を通して繰り返されてきた。私たちがイギリスから独立する直前、私たちは王政に法外な税金を納めることを要求される臣民であった。その結果、ボストン茶会事件へと発展したのである。私たちは、このような制度が実際にどのように運用されているのかを理解することで、企業が組織犯罪と同じように運営されているかを理解しはじめるのである。政府は執行部門である、 国税庁は徴収部門、大手銀行はマネーロンダリングのためである。
エリート秘密エリート結社の世界支配は、決して消えることのない再起不能な問題を表している。イルミナティとも呼ばれるこのロスチャイルド金融とヨーロッパ貴族の同盟は、フリーメーソンの最上層部に隠されたルシフェルの教義によって密かに調整されている。ジャーナリズムの世界には、「話の筋が通らないときは、金を追え」という古い言葉がある。国際決済銀行の資金を追ってみると、連邦準備銀行、イングランド銀行、イタリア銀行、カナダ銀行、スイス国立銀行、ネザーランド銀行、ドイツ連邦銀行、フランス銀行が所有していることがわかるだろう。歴史家キャロル・クイグリーは、その大著『悲劇と希望』の中で、BISは「各国の政治体制と世界経済全体を支配できる、民間の手による金融支配の世界システムを構築するという計画の一部であったと述べている。…秘密協定によって協調して行動する世界の中央銀行によって、封建的な方法で管理される」。
アメリカ政府はBISに対して歴史的な不信感を抱いており、第二次世界大戦後の1944年のブレトンウッズ会議では、BISの廃止を求めるロビー活動を行い、失敗に終わっている。実際、ブレトンウッズ会議でIMFと世界銀行が設立されたことで、「8家系」の権力はさらに強化された。米国連邦準備制度理事会(FRB)がBISの株式を取得したのは、1994年9月のことである。BISは、世界の中央銀行のうち少なくとも80行、IMF、その他の多国間機関の通貨準備の少なくとも10%を保有している。国際協定の財務代理人として、世界経済に関する情報を収集し、世界的な金融崩壊を防ぐ最後の貸し手としての役割を担っている。BISは独占資本主義のファシズムの構想を推進している。多くの研究者は、BISは世界的な麻薬マネーロンダリングの最たるものだと断言している。エリート秘密エリート結社は利益の出る全ての機会に首を突っ込んでいる。
2011年、スイスのSFIが1,318社の「中核企業」を調査し、その詳細を明らかにした。その結果、彼らは他の企業の支配権を持ち、その合計が世界の全マネーの20パーセントを稼いでいることがわかった。この事実だけで、世界には驚くべき独占状態が存在することがわかる。このような相互接続された支配のマトリックスは、広大で広範な独占禁止法の対象となるはずだ。利益は、世界の収益のさらに60%に上る。その80%は、製薬会社、衣料品メーカー、農業プロバイダー、ガジェット・メーカー、鉱業コンソーシアム、電気通信会社、防衛請負業者、食品メーカー、メディア複合体である。残りの20%の「ホールドアウト」は、この巨大な銀行団に何とか抵抗している外国にあるのだろう。SFIのチームがさらに所有権の網を解いてみると、所有権の多くは、さらに緊密に結びついた147の企業からなる「超大企業」に行き着き、その所有権はすべて、世界の総資産の40%を支配する「超大企業」の他のメンバーによって保持されていることがわかった。最も影響力があるとされる銀行は以下の通りである。バークレイズ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、バンガード・グループ、UBS、ドイツ銀行、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、そして、ソシエテ・ジェネラル。SFIの調査によると、支配力の大部分は「少数の緊密な金融機関の中核に流れている」。研究者は、この中核を経済的な「超越性」と表現しており、政策立案者や研究者にとって重要問題を提起するものである。もちろん、世界中のすべての市民にとって、その影響は甚大である。
エリート秘密エリート結社のピラミッドの上層部には、企画委員会など、一般人がその存在や影響力をほとんど知らない、あるいは全く知らない、厳重に区分けされた知られるべき基礎構造がある。もちろん、最大限の安全性を確保するためにそのように作られたのである。この陰謀に関与している個人や組織を取り巻く欺瞞の巨大さと複雑な網は、私たちの中で最も鋭い人たちでさえも、唖然とさせられるものである。ほとんどの人は、メディアや組織の影響によって懐疑的な反応をするように仕向けられていることに気づかず、すべての国民が計画的に破産するという話題に対して不信感と懐疑心を持って反応してしまう。
世界銀行の内部関係者である元上級顧問のカレン・フーデスによると、 世界銀行は、発展途上国の経済政策を多かれ少なかれ指令し、グローバル金融支配のために、次々に、市場を強制的に開放するよう強要し亀裂させてきた。BISの本部がスイスにあるのは偶然ではなく、そこは世界的な貴族の富の隠し場所であり、P2イタリアフリーメーソンのアルピナロッジとナチスインターナショナルのための、世界的な貴族の富の本部でもある。その他にも、そうした血族が支配する、世界経済フォーラム、国際通貨会議、WTOなどがある。(8)
米国は、最裕福市民の飽くなき欲望によって駆られる、硬化カースト制度とも定義される、ほとんど第三世界の絶望的な社会へと発展している。私たちは今、機能不全社会に見られるような不平等のレベルに近づいているのだ。それは、バングラデシュ、ハイチ、ブルンジ、フィリピンなど、私たちが明らかに入りたくないクラブである。このような劇的な不平等は、規制緩和された万能の金融業界に従順なバブル経済の副産物であり、ロビー活動や金権政治を通じて政府の政策に口を出すことがあまりにも多いためである。
あらゆる機関がしだいに閉鎖されているが、私たちの社会で、常にその扉が大きく開かれ、ますますそうなっている部門がある。それは刑務所部門である。
世界のすべての国が借金を抱えているのなら、そのお金はどこに行ったのか、考えざるを得ない。私たちは誰に対して多額の借金を負っているのだろうか。
政府が国税庁と連邦準備銀行の執行部門として機能している今、私たちが持っているのは、汚れ仕事をする「国土安全保障省」なのである。中央銀行家たちは、自分たちの「負債」を確実に支払うために、ファシスト国家を設立しなければならないことを熟知している。9.11や「テロとの戦い」という策略の背後にいるのも彼らであり、これらは警察国家を確立するための口実である。すべての国は同じ徒党に「負債」を負っているので、ディープステートはそれらを統合して、薄く偽装された全体主義的な一つの世界政府を作ろうと計画しているのである。一般市民が本当の敵を認識するまで、社会は自分自身と戦争しているのであり、それはすべて意図的なものである。
(8) Newman, Alex, “World Bank Insider Blows Whistle on Corruption, Federal Reserve.” https://thenewamerican.com/world-bank-insider-blows-whistle-on-corruption-federal-reserve/
サイコパスとは、共感や自責の念の欠如、浅薄な感情、自己中心性、ハートレス、欺瞞を主な特徴とする精神障害者である。 ハートレスとは、愛や自責の念のような社会的な感情を経験できないことに関係している。サイコパスは明らかに共感性を欠いており、一種の欠陥だし、そう考えることだ。しかし、共感するためには、他の人を考慮し、いわば相手の靴をはいて歩くことである。だが歩くにはエネルギーが必要だ。しかしサイコパスにとって幸運なことに、他人の頭の上を歩くような場合は別として、自分の欲しいものを手に入れるために「歩く」ことは必要ないのである。共感は感情の土台の上に成り立つ。だが、結びつきがあり意味ある人間関係は重要なのだが、感情は往々にして判断を狂わせる。極端な話、感情はかえって批判的な思考を妨げてしまう。
投資・財務分析機関であるCFA Instituteは、CFA Magazine上に、ウォール街の従業員の10人に1人が臨床的サイコパスであると報告している。つまり、ニューヨークの金融エリートの間では、サイコパスが10倍も蔓延していることで、100人に1人と言われている一般人の間では、より受け入れられやすいものだ。サイコパスは、「一般に、他人が何を感じ、何を考えているのかに対する共感や関心がない」と研究結果は述べている。「同時に、彼らは豊富な魅力、カリスマ性、知性、資格、比類のない操作能力、そしてスリルを求める衝動を示す」。ウォール街がサイコパスを多く抱えていることは、その1パーセントの人々の権利と貪欲さに不満を持つ人々にとって、ショックではないでしょう。この研究はまた、サイコパスがいかに簡単に普通の人になりすまし、同僚や友人、さらには恋愛の相手として私たちの生活に溶け込むことができるかを示している。ウォール街やその他の巨大企業を経営する社会病質者は、利益のことだけを考え、人のことはほとんど考えない。社会病質者であることの性質上、彼らは自分たちの邪悪な計画が常にうまくいくようにする方法を絶えず計画している。一方、悪人でない普通の人は、悪を阻止したり、「善」が勝つようにするための計画を立てたりはしない。私たちはただ、誰もがお互いに正しく接し、フリスビーやゴルフでもしようかと、人生をつまずきながら生きている。しかもそれは、社会病質者が良心を持たないという事実を変えさせるわけではなく、あらゆる種類の底知れぬ行動のための扉は開かれている。そして間違いなく、社会病質者は卓越した企業の階段を上る方法を知っている。彼らは政府機関や金融の極悪非道な世界で、本当にトップクラスのポジションのほとんどを占めているのである。(9)
19世紀のエネルギー技術をいまだに使っているのは、不思議なことではないのか。アメリカ科学者連盟は、「国家安全保障」のためと分類された特許が5,000件以上あったとする報告書を発表した。そのエネルギーの変換効率が70%以上になった特許は、米国特許庁によってそう自動的に分類されるのである。つまり、エネルギー源として石油に対抗できるような発明があったとしても、その発明が世に出ることはないということですある。これは、巨大石油企業とロックフェラー王朝の巨大なロビーパワーのおかげで、こうした後退的な政策となっているのである。
(9) Lefferts, Daniel, “5 Ways to Spot The Psychopath In Your Life”: https://www.huffpost.com/entry/ psychology-book_n_1315990#s747885&title=Inhumane_or_simply
市場は自然界に存在するものではない。法律や規則、制度によって構築されたものである。これらはすべて、ある種の道徳的根拠を持っている。したがって、すべての市場は、ある人の道徳観によれば道徳的である。ただ、問題は、誰の道徳心なのか、ということである。 一番お金を持っている人は、お金のない世界を想像することができない人である。彼らの意見は現在世界を形作っている。貧乏人が贖罪を得ることができるのはでその結果であり、だからゆえ、より良い仕事をするためのインセンティブを得ることができのだ。
多くの人が、自分たちの税金は道路や学校などのインフラ整備に使われていて、税金がなければ国が崩壊すると騙されている。実は、お金は民間の銀行が借りていて、その利子を返すために私たちは税金を投入しているのである。欧米に住んでいる人で、仕事を持っている人は、給料の約4分の1を所得税として差し出すことになっている。そしてそのお金は、世界の銀行システムを運営する個人のポケットに直接入るのだ。これは、一つの大きな私的な詐欺である。
世界の通貨システムの統合は、単一通貨と完全支配を目的とする新世界秩序へと私たちを導いています。NAFTAやWTOのような組織を通じて世界市場のグローバル化を目指す動きは、新世界秩序の構想をさらに実行するものである。また、アメリカだけでなく世界中で、単一通貨を制定し、暴動や革命を起こし、市民の基本的権利を排除する動きが見られる。銀行帝国と、国民を支配する仕組みとしての貨幣の使用は、この惑星の癌である。〔お金には〕そのようなものとして対処し、最終的に排除しなければならない。黄金律は「金を所有する者がルールを作る」ではないのである。
歴史的に見ても、アメリカの民主主義は、市民がお互いに気を遣い、しっかりとした公開討論をすることで、市民が自分自身とお互いに責任を持つようになるという道徳的原則を前提にしている。つまるところ、いったい市場経済は誰のためのものなのだろうか。それは、私たち全員のためであり、平等あるはずのものだ。だが、保守的な道徳観に左右され、銀行家、裕福な投資家、そしてウォルマートを所有し、アメリカ人の下位30%を合わせたよりも多くの富を蓄積している一族の6人のようなスーパーリッチのための1%経済へと向かっているのである。たった6人である。私たちはこれを黙って見過ごしてているわけにはいきません。お金のシステムは、世界とその住民に本当の死と破壊を引き起こすのである。
お金はフィクションですが 知識は力だ。私たちはもっと多くの人について知ることができる。世界支配のための新たなファシズムを押し付けたいのであればあるほど、私たちは、彼らの邪悪な意図に対抗するもっと良いポジションを確保することができるはずである。
作家で政治活動家のジョージ・バーナード・ショーは、フェビアン協会の会員で優生学の提唱者であったが、「唯一の根本的で可能な社会主義は、人間の選択的繁殖種の社会化である」と主張した。(with permission, (c) Brad Olsen, 2023)
この1927年の新聞は、アメリカが「社会を支配する」と主張する5家族の億万長者に売却されたと報じている。1871年の法律が先行し、1927年までにその取引は完了し、そして1913年の連邦準備法となった。このように貨幣システムを支配した後、このアメリカの巨大操作は第一次世界大戦を生み、世界恐慌がその中断とリセットを行い、そして第二次世界大戦へと至った。銀行家は、とんでもない額の現金を作り、関係する国々は、銀行家に多額の借金をし、銀行家は、すべての国にお金を利子付きで貸し付けた。ロスチャイルド家、デュポン家、ロックフェフェラー家、モーガン家、ウォーバーグ家の諸王朝による、アメリカや欧米諸国の舵取りが続いている。(with permission, (c) Brad Olsen, 2023)
ヘーゲル弁証法は、1世紀以上にわたってエリートたちによって研究され、運用されてきた。この操作のためのツールを理解することは、あらゆる隠された意図と「やらせ事件」を理解することに通じる。それが「問題―反応―解決」である。(with permission, (c) Brad Olsen, 2023)
スイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究によると、世界を支配しているのはわずか147の企業であり、事業を指揮し、政府をコントロールしていることが明らかになった。43,000の多国籍企業間の関係を分析した結果、ごくわずかな企業が世界を支配していることが判明した。銀行を中心としたメガコーポレーションが、世界の出来事に対して不釣り合いなほどのパワーを握っていた。(with permission, (c) Brad Olsen, 2023)
アメリカは、今も昔も、外国から支配された巨大企業である。最初の名前はバージニア会社で、イギリス王室とバチカンが所有し、利益の年間分配を受け取っていた。アメリカの大統領はCEOに任命され、彼らの忠誠はアメリカ国民ではなく「取締役会」にあった。(with permission, (c) Brad Olsen, 2023)
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