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「他の誰もが話したくない真実を口にすることは、馬鹿者だけができること。」
ウィリアム・シェイクスピア
過去数十年間に、軍部や石油産業や諜報機関――UFOに関係するすべてを隠蔽してきた――の内に、変節を働く一団が出現している。その策謀を企てる一団は、一般に「秘密集団」と通称されている。この集団は、過激論者、原則論者、外国嫌い、人種差別主張者、そして偏執狂によって構成され、地球外生命(ET)を恐れ、毛嫌いしている。そうした秘密集団は、大統領の承認も議会の監視も受けず、UFOを撃ち落とすスターウォーズ兵器を調達し、生き残ったETを投獄し、強制的に情報を取り出そうとしてきた。「支配者」と呼ばれる人類の他の一派は、悪意的ETと思われるものと結託し、両者は合わせて、軍産ET複合体と呼ばれてきた。これは、地球内と地球外の両地政学が絡み合った結合である。以下に論じるように、そうした支配者が逆工学してきたその戦慄的技術がゆえに、彼ら〔軍産ET複合体〕は、今日では一種の別離した文明といったものになり始めている。
完成品を入手し、それを分解、再組立てして、その新しい技術的知識を得ようとすることを、逆進技術あるいは「逆工学」という。そのねらいは、その標的製品を模造し、それを再生産することである。逆工学は通常、何らかの装置の維持管理をしやすくするよう再設計するためや、ETの飛行船のように、もとの製造技術を開発することなくそれを模造するために採用される。多くの場合、逆工学は、機械製品、電子部品、あるいはソフトウエア・プログラムの研究に用いられる。そして、その〔標的製品の〕働きを詳細にわたって分解、分析し、元製品の再利用や複製ではなく、新しい製品やプログラムの開発に利用し直してゆく。人間の作ったものであろうとETの作ったものであろうと、目標物の研究は、その構造、働きそして運転の分析を通じてなされる。
米国では、「政府の裏の政府」が、UFOの情報を世界に対して秘密にしておくことに主要な役割を果たしている。もちろんその裏の政府は、そうした非道なことに従事する唯一の組織ではなく、ロシアでも、英国でも、他の先進国においても、そうした暗闇作戦は推進されている。そうした国々が極秘扱いを必要とする基本的動機は、相互の防衛体制に使用する、ETから得られる最も進んだ技術を逆工学するがゆえである。逆工学技術は米国の軍産複合体――当国の軍部、兵器システムの供給および製造業者、サービス提供業者、そして市民行政府によって構成――の内部で促進されている。一方、兵器開発とは別に、地球上のETの存在は、社会の既成秩序に影響し、ことに宗教秩序を崩壊させかねないダメージをもたらす恐れがあり、これが安全保障上のさらなる動機となる。そして第三に、憲法を制限し、内部告発者を殺害し、一部の者に汚名を着せるといった、極めて極悪な対処がすでに取られてきたがゆえに、それは秘密とされなければならない。つまり、この問題の公開は、多くの犯罪を白日のもとにさらすことになるのである。
飛行体残骸の研究は、1947年、空飛ぶ円盤がニューメキシコに墜落して以来、極秘以上の機密扱いに包まれてきた。また、それ以前の1941年、ミズリー州ケープ・ジラードウで、衆知となった米国で最初のUFOが発見され、回収された。政府は何か得体の知れないものを手中にしたことは解っていたが、それが何であるのかを解明するには数十年を要した。その回収した機体には、最初の逆工学作業が開始されたが、マンハッタン計画でのいくらかの活用を除外して、有用な技術的獲得をえるための一体化した取り組みがなされたわけではなかった。だがそのうちの必須作業、つまりそれを秘密にしておく措置は、わずか数カ月にして着手された。
1947年7月4日から16日の間に、ニューメキシコ州中部の砂漠で、墜落した異様な飛行物体が発見されたことは、陸軍航空隊〔AAF〕の「惑星間現象部隊」参謀長に、徹底した調査に取り組む反諜報局科学技術支部を設置させた。惑星間現象部隊は、1942年2月末のロスアンゼルス地域での二度の墜落――不名誉な「ロスアンゼルスの戦闘」の後――に対処して設置されていた。そのロスウェル報告の要約記事はこう書き始められている。「1947年7月3日、山岳部標準時23時32分、東テキサスとニューメキシコのホワイト・サンズ・プロービング・グラウンド(WSPG)の両レーダー基地は、二つの未確認飛行物体をレーダーサイトから消えるまで追跡した。二か所の墜落現場はWSPGの近くであった。現場LZ-1は、ロスウェルの町の約75マイル北西のコロナ近くの農場にある。現場LZ-2は、緯度33度40分31秒、軽度106度28分29度のソコロ町の約20マイル南西に位置する。」
実際には、日付と厳密な衝突場所はわずかに異なっているものの、二つのUFOが強い磁気嵐のなかで空中衝突した。一方の飛行体には「オレンジETたち」が乗っており、他の飛行体は「グレイ」によって飛ばされていた。一つの墜落現場は、ロスウェルの北西のコロナ付近で、他は、約200キロメートル西のシャウ山近くのサン・オーガスティンの平原に墜落した。軍の諜報部隊は両現場を捜索し飛行体と一人を除き、すべて死亡していた乗組員を収容した。
1957年、米国空軍は、このニューメキシコの墜落現場についての子細な極秘報告を出した。この報告書はロスウェル飛行体には一つの衝突地点を挙げていたが、二つの違った残骸現場を挙げていた。一つはロスウェルの北の衝突地点あたりにあり、他はコロナの南東にあった。こうした二つの残骸現場は、同じ飛行体によるものであった。第二の円盤の墜落現場は、シャウ山を挙げていたが、1949年まで回収はされなかった。両方の墜落現場から、異星人の遺体が回収された。米国空軍は、二つの飛行体はロスウェルの北で空中衝突したものとの説をとっていた。他の憶測は、そうした飛行体は高出力の軍事レーダーによって偶然に撃ち落とされたか、磁気嵐の結果か、それともそれらの両方が結びついた可能性もあるとした。
ロスウェルの墜落は、1947年7月8日のニュースで報じられ、ロスウェル・デイリー・レコード紙は、その一面記事に「RAAF、ロスウェル地区の農場で空飛ぶ円盤を撃墜」との見出しを掲げた。ロスウェル陸軍航空隊基地(RAAF)は記者会見で、同基地の第509爆撃部隊の隊員は、ニューメキシコ州ロスウェル近辺の農場で、墜落した「空飛ぶ円盤」を回収したと発表した。しかし、そのニュースは短命に終わった。翌日、ロスウェル・デイリー・レコード紙は、その報道を一変させた。「ラメイ将軍、円盤は気象気球と語る」との見出しをかかげた記事は、「軍の調査が昨日明らかにしたところによると、ニューメキシコの人里離れた農場で発見された奇妙な物体は、害のない高層気象気球だった」と報じた。耳目を引いたロスウェル墜落空飛ぶ円盤の報道は、その直後では地元新聞によって正確に報じられたが、その翌日、同紙は、それは気象気球であったと述べるロスウェル陸軍航空隊基地のラメイ将軍の記者会見を伝えた。これは明らかにごまかしであり、先の報道を信用できないものとするかのもみ消し工作であった。
そのちょうど50年後、軍の公式見解は再び変更され、空軍は、その問題の気球は正確には「プロジェクト・モーグルの気球」で、「遺体」については、「墜落試験用の人形」であったという偽の説明を加えた。ともあれ、軍によるロスウェルに関するあらゆる表向き説明は馬鹿げたものである。もしそうした残骸が極秘の気象気球試験によって生じたものであるなら、四日後に農園主マック・ブラゼルがその残骸をウィルコック保安官に報告するまで、どうして回収や捜索行動が開始されなかったのか。
以来、何十人もの市民や軍高官がロスウェルについて知見を表沙汰にしたが、その多くは、脅しや報復をおそれて死の床についてからのものであった。ロスウェル基地の諜報主任ジェシー・マーセル少佐と、マック・ブラゼルの羊農場を最初に調べた人たちは、30年後の何回かのインタビューにおいて、墜落した残骸は極めて異様な物体で、「地球上のものではない」ものだった、と断言している。ロスウェル基地の元広報将校ウォルター・ハーツ少尉の死の床で証言された宣誓文書が、死後に出版された。それによると、彼は、基地の84/P-3格納庫で、宇宙船や死体を見たと告白している。そして彼は、奇妙な「気象気球」という記者発表はラメイ将軍のアイデアで、メディアをかわし、社会の注目を異星人の死体と墜落現場からそらし、遠ざけるものであったと述べている。ラメイ将軍の夫人ですら、彼女の夫は「気象気球と嘘をつくことについて狼狽していた」と、数十年後に記者団に述べている。
その農場の息子、ビル・ブラゼルは、記念品として一片の金属らしい残骸を所蔵し、何人かの人たちに見せてきた。それを見た人たちは、とても強いものだったと表現している。それは、なめらかな織物(絹やシュス)のようで、くしゃくしゃにしても、不思議に自分でもとの形にもどったという。この記憶されている金属状の織物風物質はとても強いばかりでなく、人はそれに息を吹き通すこともできた。それは確かに気球用の材料ではなかった。最高将官たちの証言を総合すると、諸証拠は明らかに、多くの人には驚愕すべき結論ながら、異星人パイロットが乗った実際の空飛ぶ円盤の衝突であることを物語っている。
1947年のニューメキシコ州ロスウェル近くの当初墜落現場からの残骸は、ULAT-1(Unidentified Lenticular Aerodyne Technology〔未確認両凸状重航空機技術〕)と呼ばれ、その聞いたこともない伸長性と剪断強度をもった金属に、冶金学者は目を見張らされた。そうした金属の幾つかの破片は高官が保持し、他者に見せられた。その薄い金属は、丸めることができたが、もとの形にすぐに復元した。それは裂くことができなかった。ロスウェルから回収された核融合エンジンは、重水と重水素を用い、コイルや磁石や電極が奇妙に組み込まれていた。かくのように、エンジンは、核融合によって動いていることが発見されたため「中性子式」と呼ばれ、今日の「常温核融合」で研究されているものに似た様相をもっていた。
アーサー・エクソン大将は、ロスウェル墜落の当時、ライト・パターソン空軍基地の司令官であった。彼は緊急派遣命令を受けて現地に飛び、厳重に兵員によって護衛されているフットボール場ほどの広さの焼け焦げた墜落現場を視察した。インタビューされたエクソン大将は、最初、「ロスウェルは、宇宙からの飛行体の回収の場である」と淡々と述べた。彼は、二か所の墜落現場の存在をその他の諸事と合わせて確言した。エクソンはまた、死体が回収されたこと、および、ライト・パターソンの研究所での試験にもとづき、その残骸が極めて異例なものであると聞いたと述べた。エクソンは、彼がライト・パターソンの司令官であった際に発生した他の墜落からの回収についても、それを承知していると付け加えた。大量の墜落の残骸が、何台ものトラックでライト・パターソンへと運ばれた。1947年7月のニューメキシコ州ロスウェルの墜落の後、エクソン大将は、クレメンツ・マクマリン大将からの召喚を受けて証言した。エクソンによると、マクマリンによるラメイ大将への指示は、「報道陣の妨害を止めさせる」よう「でっち上げ話」を作れというものであった。
第二次大戦が終結する以前、1930年代までにも遡る時期、第三帝国の科学者たちは、「ベル」と呼ぶ超次元トーション場を基礎にした技術を入手し、それを逆工学していた。今日のチェコにある秘密基地において開発されたこの技術は、ナチドイツではもっとも機密にされたもので、秘密武器開発プロジェクトの一環であった。ベルは、第三帝国内では特別に機密扱いされており、原子爆弾よりも高度に機密にされていた。ナチは「ベル」を、技術力と優越性をもたらす、人間頭脳の発達の無限の可能性の「入り口」の技術であるかのように見ていた。ナチは、このトーション場を基礎にした技術の適用の可能性を、ゼロ点エネルギー――科学者はこれを時空間の物理媒体のエネルギーとよぶ――を開発する手段として探っていた。「ベル」はまた、進んだ場推進技術の原型に用いるべく、重力を操作する手段としても研究されていた。狂ったナチ精神がゆえに、その科学者たちも、地球破滅をもたらしかねない究極の武器開発を探っていた。そうした効果のすべてに使える概念的核心は、装置内部の逆回転プラズマの手法をもちいた、回転磁場の操作であった。
「秘密文化」は、ナチドイツや今日のアメリカの双方に共通し、軍部と政府内部に蔓延している。UFOよりも低い重要性の分野でも、秘密は維持される。軍部は鉄のコントロールが必要で、秘密厳守は不問の原則である。既述のように、戦後、多数のナチ科学者が、紙クリップ・プロジェクトの保護の下にアメリカに秘密裏に連れてこられた。紙クリップ科学者は、米国秘密兵器省に雇用されて、「ベル」やその他の作戦を特徴とする、その最高機密研究を継続した。彼らは、その適用が期待される三つの方法、すなわち、フリーエネルギー、フィールド推進、そしてこの世の終わりの終局武器、を達成するべく働いた。ヘルマン・オベルス博士――二次大戦中の第三帝国のロケットのパイオニアで、戦後のアメリカ有人宇宙飛行のロケット技術を開発――は、「我々は、ある特定の科学部門での前進に手柄をあげることができず、助けを必要としてきた」と意味深長に述べた。そしてそれは誰かと問われ、「他の世界の人たち」と返答した。
ロスウェルUFO墜落から数カ月後、陸軍航空隊は空軍となった。国家安全保障法が成立し、国家安全保障局(NSA)が設立され、その一部はUFOが求めた特別安全保障事項を扱い始めた。この時期、前述したように、CIAもまた設立された。退役米国陸軍大佐フィリップ・コルソは、回収した見事な全ET技術を逆工学し、米国産業への種とするプロジェクトを率いることに参画してきたと述べた。彼は自書『The Day After Roswell』の中で、1940年代、アメリカに墜落し回収された宇宙船から収集されたすべての逆工学の成果を、以下のようにまとめている。
- 映像増強装置、最終的には「夜間映像装置」。
- 赤外線視野コンタクトレンズ、可視光線外の波長や粒子を感知。
- 超強度繊維、あるいは超強度織布。
- 分子整列金属アロイ。
- 集積回路と論理回路の極微小化。
- HARP(高高度調査計画)
- Project Horizon 月面基地
- イオン推進装置型の可搬原子発電機
- 放射線照射食物。
- 「第三の脳」誘導システム、すなわち、地球外生命体ヘッドバンド。
- 水素原子ビーム、「宇宙戦争」の際の対ミサイル・エネルギー武器。
- 劣化ウラン砲弾。
- 電磁推進システム。
コルソによれば、一般に報告されている逆工学された他のET製品は、トランジスターへの間接的適用、ケブラーやマイラー生地〔ヨットの帆向け〕、超短波、光繊維、発光ダイオード、超電導、集積コンピュータ・チップ、加速粒子発射装置、そしてベルクロ〔日本での商標「マジックテープ」〕さえもそうである――犬の毛についた植物の種をとる際にそれを思いついたというフランス人の話は嘘――。最初のロスウェルの遺体が回収された時、グレイETは、ベルクロをその飛行服に使っていた。その遺体はまた、一種の「頭飾り」を用いており、それはグレイの飛行士の脳から直接に飛行船を操縦するインターフェイスであった。米国の科学者は、「ゲイトウェイ処置」と呼ばれる心理的拡大方を開発した。これは、遥かに大きな脳の部分の使用を可能とするもので、人間がETとテレパシーを通じて意思疎通できるようにするものであった。この処置は「脳の開放や神経の刺激の方法に関与し、数十億のシナプスを形成するもの」であった。
コルソによると、1947年、「マジェスティック12」と呼ばれる政府の秘密グループが、初代CIA長官ロスコー・H・ハイレンコッター将軍の指揮で招集された。その任務のひとつは、ET飛行体についてのすべての情報を収集することであった。だがコルソが言うには、米国政府はそれと同時に、飛行物体の存在が世論に与えている影響については「公式に」過小視していた。米国は、墜落で生き残った一人のグレイETを、1948年から1953年のその死までの間、Extraterrestrial Biological Entity 〔地球外生物学存在〕を短縮した「EBE」と称していた。政府の科学者は、当初、EBEと絵文字を通じて意思交換していた。コルソが言及するところによると、Strategic Defence Initiative(SDI)あるいはStar Wars は、飛来する敵弾頭の電子誘導装置を破壊し、そして、地球外起源の敵の飛行体を無力化する能力を形成することを意図したものであった。
米国政府は、数十年にわたり、ETの反重力円盤を原型とした研究を続けてきている。そうした原型はETの飛行体を基礎としたもので、時空間を操作して目的地を自分の方に引きつけて、銀河系を横断することができた。時間はゼロに短縮され、速度は無限へと速められた。また、軍はパイロットを、先進的な航空機を操縦しうるマインドへと訓練する実験を行った。政府の科学者は、「UFOは生きた乗り物で、分割したり作り変えたり」することができることを発見した。そうした「生きた乗り物」はまた、明瞭に、命令に応えた。Aurora SR-33A は、すでに開発された宇宙飛行機で、エリア51の外で運転される。Auroraは、液体メタンで推進し、反重力装置を搭載している。それは電磁パルス砲をもち、レーダー装置を破壊することができる。Auroraは、月や火星の秘密基地へと飛行することができる。一般にエアーショーで見られるステルス機は大気圏を脱出する能力はないが、別世代のステルス機は、宇宙へむけて飛行することができる。
エネルギー省は、いったん完了した逆工学諸成果を、はじめてその航空宇宙関連企業が獲得する機会を許可した。同省はすべての国立研究所を管轄しているために、強力な科学上の推進能力を持っている。だが残念なことに、汚染のないフリーエネルギーは、同省のいかなる計画においても開放されたことはない。1940年代、マンハッタン計画の実験として、ホワイト・サンド近くでの最初の核爆発が行われて以来、その地域全体がUFOのホットスポットとなった。ニューメキシコ州のロス・アルモス国立研究所は、墜落した二機のロスウェル円盤が回収された場所から数百キロメートルに位置する。また、エネルギー省は、UFOについては何も語っておらず、連邦航空局(FAA)も同様で、ビゲロウ航空宇宙高等科学研究所――億万長者ボブ・ビゲロウの資金で設立された民間組織――にその全報告書を与えている。FAAは、米国空軍に似て、UFOには何らの関心も示さず、報告書をビゲロウに与えることにも無頓着で、まったく無関与であった。だがなぜ、そのようにいとも安易に退去したのか?「UFO研究に何のメリットもない」というのが公式の表明であったのだが、実のところは、エネルギー省と空軍は、逆工学をすることには大変な関心をもっていたのである。
その初期、回収された大量の破片が「ベル研究所」にもちこまれ、軍事的適用や商用使用ができないか逆工学された。もちろん、その金の卵は、反重力、環境から得るフリーエネルギー、そして、次元間宇宙船技術の開発であった。そうした宇宙船はまた、時空連続体へ進入してゆくもので、基本的にタイムマシーンであった。時空連続体とは数学的モデルで、空間と時間を一体の構成としたものである。これは通常、3次元の空間と時間が第4の次元の役割を果たすと説明されるものである。私たちは間もなく、時空間旅行に旅立つことになるだろう。
実用的適用としては、ヒューズ研究所のセオドア・マイマンは、1960年5月、最初の実用的レーザーを公開した。最近では、レーザーは数十億ドル産業となっている。レーザーのもっとも広がった使用は、コンパクト・ディスクやDVDプレーヤーの光学記憶装置で、レーザー(その多くは数ミリの寸法)はディスクの表面をスキャンする。レーザーの他の共通した適用は、バーコード読み取り機、レーザープリンター、そして、レーザーポインターである。レーザーはまた、軍事的にも広く使用されており、武器配置の標的指標や標示がある。医学の分野では、体内外科や整形医で使われている。逆工学の最先端分野は、我々が敵と受け止める――冷戦時代のソ連――に対して、軍事的、諜報的優位を維持することであった。この技術が徹底して究明されなかったと考えることは難しい。異星人の宇宙船から学ぶ可能性は、恐ろしいほどのものがある。この新技術を逆工学しないで放置されていることなど考えられない。しかし、何が、いつ、広い社会に開示されるべきなのか。高度な技術的発見にとって、その秘密は何十年も維持される。しかし、科学や技術の進歩にとっては逆で、文明の前向きな成長のためには、公開は避けられないことである。
【本章完結】
参考文献
General Ramey’s wife speaks out about Roswell: http://www.huffingtonpost.com/2011/07/22/roswell-ufo-cover-up_n_904039.html
Farrell, Joseph, P., Roswell and the Reich: The Nazi Connection. Kempton, IL: Adventures Unlimited Press, 2010.
Future Esoteric: The Unseen Realms by Brad Olsen
http://cccpublishing.com/FutureEsoteric www.bradolsen.com
with permission, (c) Brad Olsen, 2016