未確認動物学

〈訳読‐2〉「東西融合〈涅槃〉思想」の将来性(その26)

 

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【新版(Second Edition)に基づく】


 

未確認動物学

「最も重要であるべき最初の平和というものは、人々が、宇宙とその力との関係や一体感を認識する時、その魂のなかに宿るものである。そして人々が、宇宙に存在する偉大な魂の中心にあると認識し、かつ、その中心とはどこにでもあるもので、私たちのそれぞれの中にも存在する。」――ブラック・エルク(スー族の聖者)

「未確認動物学 (cryptozoology)」という用語は、1950年代に、バーナード・ユーベルマンスというフランスの動物学者によって作られた。この学問分野は、文字通り、隠れているあるいは未知の動物について研究するものである。それは、オーストラリアのバニヤップ、あるいはもっとよく知られたビックフットやチュパカブラやネッシーといった、よく解明されていない生物についての研究である。 20世紀初頭、アメリカ人作家チャールズ・フォートは、膨大な量におよぶ文書や「とらえどころのない証拠」の収集を開始した。これらは、科学的には説明不可能あるいは対象外としたデータで、例えば、魚やカエル、神秘的な動物、血を降らす嵐、あるいは、深い地層で製造された芸術の発見といったものがあった。フォートは、飛行機の発明の前に、空にうかぶ巨大な円柱とか球体といった、空を飛ぶ多数の現象を収集した。今日では、これらの多くはUFOと考えられるものである。未確認動物学あるいは超自然な動物学は、説明不可能な動物あるいは「怪物」についてのあらゆる種類の研究をいう。そうした生き物や「未確認動物」は主流科学の常識によっては取り上げられず、従って、それらの存在はないとされている。そのように、未確認動物学は動物学の科学的分岐とはされていない。

多くの人が、21世紀に至っては、この大きく多様な惑星にあっても、実際に新たに発見されるものは何もないと仮定してきた。しかしこの仮定は、真実からほど遠いものである。幾世紀にもわたり、絶滅したり正確に特定されたなった生物について、多くの目撃や遭遇がある。単独にニューギニア島だけでも、700以上の蝶の異なる種がある。見落とされていた新種の生物がつねに発見されており、世界の海洋の最も深いところではもちろんのこと、アマゾンや他の地域の深いジャングル地帯の未踏の広大さの中にも、知られずに生きている種の存在はあり得ることである。

未確認動物学への「ワイザー・フィールド・ガイド」は、世界中の様々な場所で見られる40種類の未確認動物に関する情報、インタビュー、物語が記されている本である。そうした生物は、異常生物学エンティティ(ABEs)として知られている。読者は、空飛ぶ蛾男、毛むくじゃら人間 そして、巨大なウサギやコウモリやクモなど、あらゆる種類の奇妙な生き物を、どこで、どのように見つけるかといった方法を学ぶことができる。このガイドはまた、ゴブリン、吸血鬼、狼男、悪魔、さらには宇宙人のような長命な探し物をどこで見つけられるかを読者に教える。その著者のディーナ・ウェストバッドは、通常の動物学では認められていない動物に常に目を光らせ、未確認動物学のまだ新しい分野を調査している。そうしたリストには、ビッグフット、雪男やネッシーのような伝統的な未確認動物や、ユニコーン、吸血鬼、ドラゴン、そして狼男などの神話上の未確認動物、さらに、バニヤップ、ブラジルのエンカンタードやイルカ男、サンダーバード、そしてチュパカブラのようなあまり知られて未確認動物までも対象としている。これらの生き物は、たとえ通常の知覚の域を超えたものであったとしても、まさしく生きた存在であると、バッドは述べている。

先駆的UFO研究者と自称するプエルトリコのジャーナリスト、ジョージ・マーティンによると、異常生物体の現象はまた、ETあるいはヒトの姿をしたクローンによる高度に洗練された遺伝子操作の産物である可能性がある。マーティンは、中国系ロシア人であるツィーアン・カンチェン博士を取り上げる。同博士は、電子的に植物や動物を交配した新種を生む遺伝子操作法を作り出した。 カンチェンは、生きている生物のDNAの生体エネルギー界を取り出し、他の生物に電子的にそれを転送することができる電子システムを開発した。この方法により、彼はアヒルと鶏を交配して両種の身体的特性を含む、信じ難い新品種を開発した。ヤギとウサギや、ひまわりとスイカ、トウモロコシと小麦、落花生とひまわり、スイカとキュウリをそれぞれ交配した新品種が開発されてきた。これらは、DNAの超高周波の相互交配をもちいて、生体エネルギー界をもつ異なる生体の遺伝子データを連結することにより生成される。 もし、このロシア人がこの技術を樹立しているとすると、(生化学工学の巨人モンサントが率いる)米国は言うまでもなく、他の先進国も同様に、こうした開発を行うことができるに違いない。したがって、人間は「チュパカブラ」あるいは他の異常生物体を開発している可能があると、マーティンはいう。

最後に、重要なことは、伝説上の生き物が多くの古い文献で重要な役割を果たしたことに留意することである。ドラゴン、狼男、ユニコーン、人魚、巨人や他のとらえどころのない生き物の神話は、どれも未確認動物学のカテゴリーに入る。時にそれらは、錬金術の隠された処理のシンボルでもあった。他の例では、それは自然史にあって、古代の記述に唐突に出現する。こうした生き物の類が、今日の私たちの集合意識を悩ましているのはほぼ疑いがない。未確認動物学が取り上げる数百の動物から、以下、世界中で最も一般的に見られるものを取り上げてゆく。

 

ビッグフット

北米のいたるところで、何十年もの間、通常「ビッグフット」と呼ばれる、長身で、毛深く、二足歩行の人間の姿をした動物が目撃され、巨大な足跡が残されている。その動物は、南では、ルイジアナ州河口湿地帯の「スワンプ・エイプ」として、またはるかるか北では、ユーコン地帯で「臭いサスカッチ」として報告されている。この奇怪生物は、世界中でも目撃され、頻繁な目撃情報のある場所におうじて、様々な名前で呼ばれている。ヒマラヤでは「雪男」、「イエティ」、「毛深いゴースト」、または「古代の悪魔」と呼ばれている。この巨大な獣は、アマゾンの特定の部族では「マピングアリ」として知られ、それが巨大なナマケモノだとするなら、もう絶滅したと考えられている。歩行する猿人は、オーストラリでは「ヨーウィー」と呼ばれている。アメリカ太平洋岸北西部の先住民のサスクワッチ族にとって、それは「森の野生人間」のことである。北部カリフォルニアのレッドウッド地域、ことにカリフォルニア州ホーパでは、ビッグフットの伝説は、同じ名前をもつ土産物店をはじめ、豊富に存在している。

神話中の「イエティ」または「忌まわしい雪男」は、巨大な生き物で、ネパールやチベットのヒマラヤ地域に生息し、この地方では雪男に関する物語は何世代にもわたって受け継がれている。その生存を維持するには数千ものイエティが存在する必要があると考えられるにもかかわらず、わずか一体の死骸も回収されたことはない。ハンターによって一匹も殺されたこともなく、スピード違反の車に引かれたことも、まして、自然死した遺体が発見されたこともない。唯一、ヒマラヤのいくつかの寺院で、イエティの頭蓋骨を持っていると僧侶が主張しているだけである。歯や骨といった確かな証拠が存在しない場合、それを見た目撃者や、あいまいな写真やフィルムがその存在を支えているのみである。化石については、ヒマラヤ地域の250万年から11,700年前までの更新世の時代の〔地層〕から発見されたギガントピテクスまたは大型類人猿の骨があるが、そうした生き物は、30万年前に絶滅している。

ビッグフットは、猿のような未確認動物と描写され、高山森林地域に生息し、完全な孤独を好むとされている。この生き物は、人間より大きく、頭の先からつま先まで毛におおわれ、洞窟に住んでいるか、山岳地帯の厳しい環境の中で生きているとされている。それは山や樹木地帯で採餌することが知られ、根、果実、草やナッツを探す菜食者である。それは、高い「感知」能力をもつと信じられており、人間のどんな活動をも明確に察知することを可能としている。いくつかの報告によると、それは、よく動物と誤解されるが、動物というより人間に近く、主に夜行性の生活様式を取るように強いられている。時にそれは、あたかも、「猿のような」 体をもつ人間の顔を有するものと描写されている。

ビッグフットは通常、背丈が3メートルにまでおよぶと言われているいるが、もっと低いものもあるようだ。「毛深い人間型動物」は、大きいものも、「小人のような」ものも、いくつかのケースでは、UFOとの遭遇、あるいは、地下世界への旅と関連して観察されている。ほとんどの「サスカッチ」は、明らかに人間の魂構成を有している。サスカッチ動物は、自己防衛のためにのみ人間を攻撃する――たとえば、侵入者を追い払うために大きな岩を投げて脅かす――ことが知られている。そしてサスカッチは、確かに、自分の周りに電磁的心的界の盾をつくって自らを不可視にさせる能力を持っている。

(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

この保存されている蓋骨と手骨は、雪男のものと言われており、エベレストの近くのPangbocheの修道院に展示されている。未確認動物ビッグフットの目撃例は世界的に報告されているが、人間形の動物は、最も一般的にアジアのヒマラヤ山脈のまわりや北アメリカの北米太平洋岸北西地区地域に点在している。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

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この静止映画画像は、前ロデオライダーのロジャー・パターソンが言うには、雪男のアメリカ・バージョンである。彼が1967年10月にカリフォルニア州ユリーカの北東で撮ったこのフィルムから推定すると、この生き物は背丈2.5メートルと彼は言う。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

 

 

 

 

オーストラリアのビックキャット

クーガーや黒ヒョウのようなビッグキャットが、西オーストラリアのアウトバックをうろつき回り、野生動物やペット、家畜を殺していると言われている。しかし、オーストラリア原産の天然ビッグキャットはいない。それがアウトバックに居るとの証拠はないのだが、これも、多くの目撃者が存在している。動物園やサーカスから逃げ出したといった説や、第二次大戦中、アメリカの軍艦にのってやってきたマスコットのビッグキャットが逃げ出したものだという見方もある。

 

バニヤップ

もう一つのオーストラリアの謎の動物は「バニヤップ」で、オーストラリアのアボリジニの人々によって「ウォーターホース」として知られる伝説の精あるいは生き物である。バニヤップは、川や沼や小川や湖に出没する。それはその縄張りに迷い込んだ人々や動物を食べるとされ、人々が夜を恐れる原因となっている。夜のその恐ろしい雄たけびびのためにその名をとどろかせており、人を餌にしようとバニヤップが潜んでいるかも知れない水辺には、アボリジニーは恐れて近づかないことが知られている。バニャップは、アボリジニーのドリームタイムからやってきた悪魔や罰をもたらす精であると考えられている。

 

 

チュパカブラ

チュパカブラは、文字通りの意味はスペイン語で「ヤギ吸血鬼」を意味し、科学的には認識されない動物である。チュパカブラの別の意味は、「ヤギストーカー」で、ヤギはその好物である。プエルトリコ、フロリダ南部、ニカラグア、チリ、メキシコといった場所で動物を組織だって虐殺することで知られている。2015年4月に投稿されたYouTubeの動画は、ボルネオ島のサラワクの近くで、捕らえられている檻から抜け出そうと巨大な爪をたてている大きな動物を写したものだった。

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チュパカブラの想像画。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

そのチュパカブラとの名前は、プエルトリコの何匹かの死んだヤギの発見からきており、その首には刺し傷があり、その血は抜き取られていたと伝えられている。雑誌「UFO」によると、プエルトリコにはチュパカブラによると見られている動物の虐殺例が2,000体以上報告されている。

チュパカブラが何であるかについては、主にその描写がさまざまに異なっているために、共通見解はない。目撃者の報告によると、それは通常の動物のようではなく、毛はなく、四本足ではなく二本足であるところが目撃されている。さらに、人間の膝のように前方にではなく、後方に折れ曲がった二本のうしろ足で走る。それは、(太ったカンガルーのようではなく)やせた小さな子供のような身体を持っており、約0.5メートルから1メートルの背丈である。動く際には、両腕を、人間が走る時のように、前後にふる。その頭はとがった顎と、オンドリのトサカのような後ろ向きに尖った先を持っている。毛のない身体は灰色または他の暗い色に見える。

 

海の怪物

2011年6月、中国の広東省の海岸に、22メートルの巨大な「海の怪物」が打ち上げられているのが発見された。同国南東地方のローカル新聞の記事によると、その魚は、驚くべきことに、4.5トンの重さがあった。その深海からの生物は、あまりに傷んでおり、それを識別することはできなかった。その腐った死体の悪臭にもかかわらず、中国各地から、その生物を見るために人々が群がってきた。それは、ロープに絡まって発見されたことから、ある漁師がそれを捕らえたものの、それはあまりにも大きく、それを引き上げて運ぶことができなかった、という一説に落ち着いた。

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2011年6月、南東中国の広東の浜辺に打ち上げられた不気味な体長22メートルの「海の怪物」の腐敗死体のまわりに集まる地元民。 (with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

 

ネス湖の怪物

「ネッシー」との愛称で知られるネス湖の「怪物」は、世界で最も有名な淡水湖の怪物だ。それは、スコットランドのインバネス近くの非常に深い湖に生息していると言われている。この怪物の多くの目撃情報は、少なくとも聖コロンバ――キリスト教に改宗しそのほぼ生涯をスコットランドで過ごした6世紀のアイルランドの修道僧――の時代にさかのぼる。ネス湖の怪物の現在の伝説は、1933年に、ジョージ・スパイサーと彼の妻によって、その「存在」が最初に世界の注目はを集めた時に再燃した。彼らは、珍しい動物が、彼らの前で道路を横断して湖に沈んでいったのを見た、と述べた。

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ネス湖の怪物の伝説は、6世紀からの現在まで、その存在についての数々の証言がありながら、1933年のこのぼやけた写真から真に始まった。それ以来、科学のエキスパートは潜水艦でスコットランドのこの深い湖を探検し、ソナーはで走査したが、首長恐竜説を支持するいかなる確証もまだだされていない。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

1934年、ロバート・ケネス・ウィルソンというロンドンの医師は、水面から長い首をもたげているプレシオザウルスのような動物を撮影したと報じられた。その湖の深みからの伝説の動物は、スコットランド高地を大評判にさせた。神秘的な生物をめぐるもっとも一般的な憶測は、これはまだ証明されてはいないものの、水生プレシオザウルスの生き残りの一種である可能性があるとの説だった。その後何年にもわたって、ソナーや潜水艦やその他のハイテク機器を用いて、ネス湖の無数の探索がおこなわれたが、怪物が存在していることを証明することには成功していない。その結果、ネッシーは現代の神話のままとされ、目撃談は、多くの場合、願望的観測として、科学界によって却下されている。

 

モケーレ・ムベンベ

モケーレ・ムベンベは、現在、コンゴ共和国のリコウラ湿地地域に住む竜脚類恐竜の生き残りと考えられている。生き物にその名を与えてきた地元のピグミー族は、何世紀にもわたってそれに遭遇してきたという。モケーレ・ムベンベは(出所によるが)「虹」「巨大な動物」「川の流れを停止させる者」という意味をもつ。モケーレ・ムベンベは、非常に長い爬虫類の首を持ち、独特の足跡を残す太い脚を有する厚い先細りの体をもち、象の大きさをもっていると言われている。その生き物は、体毛がなく、赤褐色あるいは暗褐色または鈍い灰色で、1.5〜3メートルの長さの長い鞭のような尾を持っていると言われている。その生物は明らかに、そのほとんどの時間を水の中で費やしているが、ピグミー族は、彼らの三本指の足跡が地面に残されているのを見たという。この生き物を報じた記事は、過去200年にわたって流されているが、まだ誰もそれを撮影しておらず、その存在の物的証拠はない。

 

サンダーバード

サンダーバードは、太平洋岸北西部、南西部と五大湖地域のネイティブアメリカンの〔白人との〕接触以前の部族がもつ神話の一つである。この巨大な鳥のような生き物は、その目から稲妻を発生させ、空でその巨大な翼を羽ばたくことによって雷を引き起こすことができた。記録にはそのあがめられた超自然な存在あるいは巨大な鳥を物語る特徴について無数の目撃談があり、それは、ネイティブアメリカ人によっても、接触後の「白人」によっても、その双方にわたっている。それは、パワーと強さの面で「超自然」な鳥と考えられている。

この生き物は、太平洋岸北西部沿岸の人々の間の芸術、歌、口述歴史のなかで特に重要で豊かに描写され、また、アメリカ南西部と大平原のネイティブアメリカ人の間で様々な様式で描かれているのが知られている。彼らの間で繰り返される物語が特徴とするのは、深い湖に住む水の精霊が岩や崖を投げて、強力なサンダーバードと戦うことである。そのいざこざの結果が北米大陸全体に見られる地形で、多くの神話と神聖さをかたどっている。最近では、インターネット上の十以上の白黒映像が、殺されたばかりの翼手竜――白亜紀の終わりに絶滅したと考えられている――を取り囲んでいるハンターたちを描いている。

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1890年、アリゾナ地域の砂漠で、2人のカウボーイが巨大な生き物が飛んでいるのに遭遇し、その獣を撃ち殺した。そしてその死体は近くの〔現在の〕墓石へと運ばれた。1890年4月26日、その墓石の碑銘には、生き物の翼幅4.9メートル、中間胴約130cm、および頭の長さ約2.5メートルと記された。獣は、羽根を全然持っていないといわれていたが、スムーズな皮膚、および「銃弾により容易に侵入された厚く、ほとんど透明な膜により構成されている」という翼をもっていた。この動物は南西の伝説上のサンダーバードであったかもしれない。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

 

空飛ぶ蛾男

蛾男は、コウモリのような翼を持ち、主として地下に住む、翼手竜のような類似人間動物である。時に「角」をもつと言われ、彼らと出会った特定の目撃者によれば、それは、「悪魔」の伝統的な描写と非常に類似しているという。翼を持つこの類似人間動物は、また、シアカルス、プテロイド、鳥人、および翼を付けたドラコとも称される。それらは非常に賢く、極めて性悪とみられている。しばしば蛾男と呼ばれるが、私達が知っている昆虫の蛾はおとなしく、したがってこの命名はやや誤りであるかもしれない。興味深いことに、世界の最も原始的な伝統では、ヘビやドラゴンは冷酷な殺人者でありながら、他方では命の創造者および力と知識を増す生き物でもある。蛾に出会う最も一般的な場は、既知の洞窟または地下基地である。それを目撃するための最も一般的な場所は、ロングアイランドのモントーク岬、西バージニア州のポイントプレザント、そしてニューメキシコ州のダルシーの付近である。

有翼ドラコの描写と一致している生き物は、その翼を使って飛ぶと見られている。西バージニア州ポイントプレザントの町――リチャード・ギアの映画「蛾男の予言」が基づいた――では、ドラコのような生き物の複数の目撃が報告されている。アルファ・ドラコニアン爬虫類動物は、宇宙人種で、その意図は、最も性悪で、破壊的で、悪魔のごときである。これらのドラコ地球外生物はその外形は人間であるが、爬虫類的な顔を持ち、その皮膚は防水性のためのうろこを持っている。それは一本が親指の3本指の手を持っている。口はむしろ裂け目に似ている。その背丈は平均約2メートルで、3メートルに達することもある。彼らは冬眠することができ、宇宙旅行には向いている。それは生物学的には冷血動物で、従って、その体温を維持するために、適正な環境を必要とする。

蛾男に関しては、その類似外見の兄弟人種であるアルファ・ドラコニアンほどは知られていない。後者の間では、兵士階級(翼を持っていない)が、地面の中に身を埋め、敵を待ち伏せるために、長期間待つことができる。緊急事態には、それは数週ごとに一回の大量の食事をとることで生存することができる。これらの爬虫類人種は非常に長い間、地球と対応している。それらの母惑星では、明らかに地下で暮らしてそこによく適応しており、従って、宇宙のどのような惑星でもほとんど生き抜くことが可能である。この爬虫類人種は様々な労働者階級グレイ人種――その背丈はわずか1メートルほど――に労働を指令する。この指導人種はドラコ・プライムと呼ばれる。それらは色白で、そのグループの皇族またはエリートである。それらは、誘拐されて地下設備にいた人類にはほとんど目撃されていない。様々な色をしたドラコは翼をもっており、一方、他のドラコ爬虫類人種派より低い階級で、翼はなく、よりしばしば人間によって頻繁に目撃されている。そうした翼は、それらの背中から外に長く突出した小さい骨背あるいは肋骨で作られている。その肋骨には、革のように黒みがかった茶色皮のフラップが隣接し、翼は、通常、撤収された位置にある。兵士階級およびその人種の科学者は、翼を持っていない。

 

ドラゴン

ドラゴンは、古代から中世にわたる諸文献にある歴史的記述ばかりでなく、ギリシャ神話においても発見される。ドラゴンの伝説や神話は、古代のシュメール、バビロン、エジプト、そして最も著しく、極東の国々、特に中国で発見される。アレクサンダー大王はその回想録において、約30メートルの長さのドラゴンに言及し、それは、インドへの遠征の際、彼の兵士たちが目撃したものだった。そのシューッと音を発する生き物は、洞窟に住み、人々と友好的なところはないと描写されている。同大王は、現地の人々からその生き物を殺さないように懇願され、兵士たちを抑えた。マケドニア軍隊は、その歴史的な遠征において、他のドラゴン遭遇をいくつも報告しているが、兵士たちは、そのどう猛な獣の怒りを引き起こさないよう、そのままに放っておくことを選んだ。

有名な暗号学者カール・シャッカー博士の1995年出版の本『ドラゴン博物学』の前書きに、彼はこう書いている。

すばらしい動物の世界でも、ドラゴンは特異である。他の架空の生き物は、そのような多種多様の形をもって出現することは決してなかった。それはあたかも、様々なドラゴン種からなる大ファミリーが、不思議にも消え去る前に、一度は存在したかのようである。実際、17世紀になると、学者たちはドラゴンについて、まるでそれらが科学的事実であるかのように、解剖学や博物学に途方もない詳細を記録している。博物学者エドワード・トプセルは、例えば、1608年の著書に、それらは爬虫類でヘビと密接に関連していると考え、「多様な種類のドラゴンがあり、それは、国、質、量、そしてその外部関係の違いによって区別されている」と書いた。ドラゴンについてその外見より恐ろしく述べたシェイクスピアと違って、トプセルは、(ドラゴン)が多くの人々によって観察されてきたことを確信しているのである。

多くの点で、上の記述は、伝承のドラゴンが様々な色をしたドラコ爬虫類種で、翼を持つ種と持たない種があり、過去5,700年の間、この地球の地下に住んできたことを示唆している。これは、ドラゴンの物語の世界中での人気、洞窟の生活、そして、数世紀の間の勇敢な戦士による退治話を説明している。そして最も一般的な見解は、セント・ジョージのドラゴン退治で、文字どおり数千の芸術的な表現が描かれている。噂さのようにドラコの動物または人間の肉への嗜好が本当とすると、それらが地上に現れ、彼らが、時に新しい犠牲者を探し回り、人間と衝突するというのも、理由のある話である。

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「Tatzelwurm」は、〔異世界からの〕「訪問者」が、各種の種を遺伝的に異種交配することを試みた、32,000年昔からの存在である。この驚くべき生物の遺骨は、オーストリアの近くのスイスアルプスの高山の谷(南チェコ共和国)で発見された。おそらく、この生き物は球形の卵から孵化し、もし殺されなかったならば、数千年は生きることができたであろう。この骨はまだよちよち歩きの幼児段階にあるけれども、成長すればコウモリのような翼をそなえ、 さらには、 「ドラゴン」へと変じたであろう。右側の絵(中世の時のもの)は、Tatzelwurmが、脅えている人に立ち向かっているところである。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

 

スキンウォーカー牧場

未確認動物学カタログの生き物についてのその外の可能な説明は、宇宙の様々な次元または時空に通じる、ある種のゲートウェイと関連していることかもしれない。不思議な目撃経験のためのアメリカで最も有名な場所は、シャーマン牧場あるいは通称スキンウォーカー牧場で、このおよそ1.9平方キロメートルの土地は、ユタ州バラードの南東に位置している。そこは頻繁な超常現象およびUFO関連の活動の場である。その「スキンウォーカー」という通称は、アメリカ先住民の伝説からきたもので、自身をどのような動物の形にでも変えることができる超自然能力を持つ生き物のことである。アメリカ先住民シャーマンが言うには、それはそうはできるのだが、動物の形に変わるには、その動物の生皮を身に着けている必要があるという。同様な伝承は世界中の文化に発見することができ、人類学者はそれを、シェープシフティング(姿変化)と呼んでいる。同州南西のアパッチ族とホピ族は、種々の次元間の旅行に関係する部族伝統を持っている。スキンウォーカー牧場は近隣のユート族には立入禁止区域である。というのは、「その牧場はスキンウォーカーの通り道にあるためである」と言う。

スキンウォーカー牧場は、ユテ・インディアン自治区に境を接する西ユインタ郡に位置し、一般には「UFO牧場」――その地で報告された50年にわたる不可解な出来事から――との俗称でよばれている。研究者によると、100を超える出来事が文書化され、それには、消滅あるいは切断された畜牛、未確認飛行物体または球の目撃、物を見通す黄色い目をもつ大きい動物――銃で撃たれても傷をおわない――、そして破壊的な磁場を放っている見えない物体などが含まれている。この牧場は、発見科学研究所(NIDS)のために、億万長者ロバート・ビゲローにより取得され、UFOの目撃談、ビッグフットらしき生き物、クロップサークル、およびその前所有者から報告された白熱球やポルターガイスト活動の研究を行っている。

すべての現象で最も不思議なものは、時々、空に見られる大きなオレンジ色の出入り口で、別の次元に通じているように見える。夜でも青色の空がそれを通して見られ、また、黒い乗り物がその口から出入りするのが見られる。また巨大な人間の姿の生き物が自分の腕でもって、その「光のトンネル」から自身を引き出るのが見られる。その生き物は自身を地上に据え、暗闇へと歩き去り、そして、その光のトンネルは消えてなくなる。テレポーテーションや磁気異常に加えて、現実を変換する侵入口があるようである。こうした平行した宇宙、あるいはより高い次元へのゲートウェイは、そのオレンジ色の出入り口で接続されている。この出入りは、世界の選ばれた一握りの人たちの中では、未確認動物学の生き物をこの三次元世界へ出し入れする通り道なのかもしれない。

 

 

【本章完了】

 

参考文献

Chinese Sea Monster: www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/3652122/Chinese-find-55ft-sea-monster.html#ixzz1QDKB9i00

Guiley, Rosemary Ellen, Atlas of the Mysterious in North America. New York, NY: Facts On File, 1995

Kelleher, Colm & Knapp, George, Hunt for the Skinwalker: Science Confronts the Unexplained at a Remote Ranch in Utah. Paraview Pocket Books, 2005

Clark, Jerome Unexplained! Visible Ink Press, 1993 Mysteries of the Unknown: Mysterious Creatures, Time-Life Books, 1988

Bord, Janet and Colin, Alien Animals. Stackpole Books, 1981

Keel, John A., The Mothman Prophecies. Saturday Review Press, 1975

 

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2nd edition


Future Esoteric: The Unseen Realms (Second Edition) by Brad Olsen

http://cccpublishing.com/FutureEsoteric  www.bradolsen.com

with permission, (c) Brad Olsen, 2016


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