今は、それを「希望への展望」と呼ぶには余りにも先が見えない時代ですが、この「透明性の次元」と題された章が論じていることは、その「希望」をにらんだ、現状の分析と来るべきものへの「展望」です。
本章の議論は二つに大別され、その一つは、現状、ことに情報の隠蔽がどのように徹底されているかを一望し、第二に、来るべき、次元を異にした世界とはなにかを予想しています。
私個人としては、この第二の論点である、地球次元を超えたより高次元の世界の描写に強く関心を抱かされます。
ことに、先に述べたように、そのより高次元の世界を「霊理」世界とよぶ視点にとって、その次元が違うということのいっそう詳細な内容とは何か、それが要となるからです。
むろん、その内容柄、触れられている議論の輪郭はシャープではありませんが、その方向は妥当なものと思われます。
では、「透明性の次元」の章へご案内いたします。