いくつもの文明を経てきた地球

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その59)

本章に述べられているさまざまの滅亡文明は、数万年以上も昔の、しかも証拠に乏しい伝承も参照にされていて、歴史的事実としての確証という意味では、一種の靄につつまれている。それほどに古い話であるのだが、人類の起源についての「欠いた環」にかかわるストーリーでもある。加えて、それだけの長さの地球の歴史となれば、長周期で起こる壊滅的な天変地異も関係し、平穏な時代の常識を越える事態も現実のものであったろう。だがそういう太古でも、今日の文明の技術を越える技術が使われていたと考えるしかない謎も残されているという。エジプトのピラミッドでさえ、その建造技術の全貌が解明されているわけではない。

一方、近年の世界をおおう異常な地球現象を見るにつけ、そうした大規模な異変も、あながち、遠い太古の話に片づけてはいられない状況となっている。

地球温暖化の「二酸化炭素ガス犯人説」にしても、あらぬ動機に操られている濡れ衣を着せられている話なのかも知れない。

それでは、「失われた大陸(その2)」へ、ご案内いたします。

 

 

 

 

Bookmark the permalink.