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未来の頭脳
「拡大した意識が、決して元の次元に戻ることはない。」
――アルベルト・アインシュタイン
地球社会が猛烈なスピードで変化していく中で、私たちの意識も変化している。特にテレパシーやサイコキネシスなどの超能力は、超心理学の領域に属する現象である。これらの能力は、シャーマニズム文化圏の人々、東洋の慣習の信奉者、そして古代の巨匠を研究する西洋の人々に観察することができます。これらの能力は、ヴェーダやヨガの経典から、イエス、モーゼ、ブッダ、ミラレパ、モハメッドなど、古代の文献にも見受けられる。
アマゾンの奥地やニューギニアの高地などには、一度も外部との接触を持ったことのない部族に属す人間がこの地球上にいることを考えると、驚くばかりである。その反対の側には、地球を脱出して高度技術を駆使する人々がいる。このように、さまざまな人が生きていることに驚かされる。しかし、私たちは皆、人間である。ある意味では、UFOの試験飛行も、石器時代の未接触部族のような原始人の活動も、すべて人間の集合意識の一部である。
私たちが空を最後のフロンティアとして見ているとき、現代科学は宇宙空間が単なる死んだ真空に過ぎないと教えているが、これは真実ではない。宇宙には目に見えないエネルギーの網が張り巡らされていることが証明されている。2世紀前、それはエーテルと呼ばれていた。エーテルは、秘教的な神秘主義者が世界を取り囲むものとして語る神聖な生命力である。エーテルは非常に希薄で、非常に弾力性のある物質で、物質の粒子と粒子の間を含むすべての空間に浸透していると考えられている。また、光やその他の電磁波を構成する振動を運ぶ媒体であるとも考えられている。惑星が生きているように、惑星に住む生物も生きている。宇宙には何十億という居住可能な惑星が存在し、その一つひとつが超生物体である。惑星は宇宙空間で他の惑星や膨大な数の生物と共生し、それぞれの惑星の大気や土壌を作り、回帰している。
地球は、居住可能な「ゴルディロックス・ゾーン」にあるすべての惑星と同様に、「ガイア仮説」で提唱された超生物体であるとされている。これは、地球上のすべての生物と無機的な環境が密接に統合され、一つの自己調整複合システムを形成し、地球上の生命の条件を維持していることを示唆している。地球は私たちと同じように生きているのだから、地球にも意識があり、精神があると考えることができる。すべての生物には精神がある。それは、ウイルス、バクテリア、木、植物、昆虫、鳥、菌類、花などである。これらは本源的な精霊である。
人類が世界の本質や自らの存在を探求し始めたときから、心の拡張は目的であった。ヘルメス主義とは、古代エジプトまでさかのぼることができる密教・オカルト思想の一派であり、おそらくそれよりもさらにさかのぼることができる。ヘルメス書の既知のテキストは、アレキサンドリア図書館までさかのぼり、興味深い質問を投げかけている。ヘルメス主義の教えは、いつ、どこで最初に生まれたのか。アレキサンドリア図書館は、3世紀に焼失する前に、他にどんな秘密を持っていたのだろうか。
ヘルメス文書の現存するテキストは、少なくともキリストの2世紀後、アレクサンドリア図書館が焼失したころのものである。もし、一般に信じられているように、それらがアレクサンドリア図書館に由来するのであれば、伝統的信奉のごとく、もっと古代にさかのぼる可能性がある。驚くべきは、ヘルメス主義が、量子力学や量子認識、創発的時空などの理論が開発されるずっと以前から、それを理解していたと思われることである。ヘルメス主義の起源についてより確かな情報が得られるまでは、私たちはヘルメス主義を、古代オカルト科学が現代物理学によって再発見・再確認された、不思議かつ驚異的なエニグマとして扱わなくてはなるまい。(1)
ヘルメス主義の教えは、後に『キバリオン』――「ヘルメス哲学」――という書物にまとめられ、その力を証明することになった。この画期的な本は、1908年に「3人のイニシエート」というペンネームで出版された。この本は、ヘルメス・トリスメギストスの教えのエッセンスであると主張している。シカゴのメーソン・ロッジが出版した『カイバリオン』は、長い間受け継がれてきた知識に基づいており、1908年にようやく一般に公開された。その内容は、ヘルメス主義を要約した7つの原則が含まれている。意外なことに、これらはすべて現代物理学が導き出していることである。おそらく最後のものは形而上学を通してしか導き出せないが、現代物理学が現れたのは、ほんの前世紀なのである。
ヘルメス主義の第一原理は、「すべては心であり、宇宙は心である」というものである。宇宙を夢と表現するのは非現実的かもしれず、「大いなる心」へのシミュレーションと表現したほうがいいかもしれないが、これはガイア仮説に相応するものであろう。興味深いことに、これはハイゼンベルクの「不確定性原理」で説明されているように、素粒子を観察するだけで結果が変わってしまうという物理学と全く同じである。現代物理学で見られる特異な効果は、アインシュタインの相対性理論と量子論の統合を目指す量子理論と重力学のブレークスルーによって説明されるようになった。このように物理学の中核となる諸理論を統合することで、量子情報処理と呼ばれるものが生まれ、私たちの時空とはそう出現している見せかけであることが明らかになった。また、レゲットの不等式を検証するなど、量子力学の基礎となる実験によって、現実主義が虚偽となってしまった。つまり、映画『マトリックス』で描かれたようなスプーンは存在しないのだ。
しかも、この現代の物理学の一分野では、この情報構造の心的な本質を正確に解明している。最近の発見では、時空は絡み合った情報、すなわち量子もつれを発生させる情報によって特異的に出現していることが分かってきた。このいわゆる「スプーキー〔気味の悪い〕」な現象の特徴は、2つ以上の粒子が、たとえ遠く離れていても、互いに影響を及ぼしあうことである。一方、意識の統合情報理論では、もつれた情報を統合情報あるいは意識として、次のように位置づけている。「量子もつれと統合情報は、2つの要素を別々に動かせない程に、情報的に1つである」。 この2つの概念を結びつけると、したがって、時空は意識から生まれることが明らかになる。宇宙は、結局のところ、大いなる心の意識の中に構築されたものであり、それはもちろんヘルメス主義の原理である精神主義と同じものである。
「対応関係の原理」は、存在と生命のさまざまな「面」の現象の法則の間には、常に対応関係があるという考えを具現化したものである。ヘルメスには、「上にも下にも、下にも上にも」という言葉がある。つまり、私たちの世界にある物理的なものは、より高い非物理的な領域にあるものに「対応」していることが前提となっており、それゆえ「対応」と呼ばれている。科学の世界では、この「対応」の概念は、私たちの「世界」すなわち時空が、より深い、あるいはより高いレベルの現実から生じているという事実から、自然に導かれるものである。しかし、「対応」の原理は、物理的な現実が対応する高次の現実は、心的または霊的な現実であることも教えてくれるのである。
人間の心について、従来は「脳の働きに過ぎない」と考えられてきた。脳を取り除けば、心も消えてしまうというわけだ。しかし、ルパート・シェルドレイクやディーン・ラディンなど、肉体を超えたところに心が存在するという研究者もいる。輪廻転生が示唆するように、精神は決して消滅せず、死はそう見せかけられた再誕生であるという。この研究者たちは、脳は単に心にアクセスするための一種の調整装置として機能しているだけで、実際には心が入っているわけではないと考えている。2020年には、基本的に脳を持たないラットが観察されたが、それでも見たり、聞いたり、嗅いだり、感じたりすることができた。(2)
2011年、「脳は必ずしも必要ではない」という説を裏付ける驚くべき事例がまたひとつ出現した。。チェイス・ブリテンという子は、小脳が完全に欠損した状態で生まれた。しかし、3歳になる頃には医学界を驚かせることになった。AOLニュースの報道によれば、この子は比較的正常に育っているだけでなく、立ち上がり、歩行を学び、物を拾い、同年齢の幼児と同じように人生を楽しんでいるようなのだ。しかし、これらはすべて、彼のような異常を持つ者には不可能と考えられていることである。小脳は、運動能力や平衡感覚、感情などをつかさどる脳の部分である。ワシントンDCの国立小児医療センターの医師は、この子がどうして障害なしにごく普通の生活を送れるのか理解できないと言う。彼らの見解では、MRI(磁気共鳴画像法)で見る限り、幼いチェイスは植物人間である。そこで彼らは、現在、脳機能についての理論を再検討していると言う。脳が正常でなくても、比較的普通に生活している例は他にも報告されているが、チェイスのケースは、これまでで最も慎重に精査されたケースであり、非常に大きな影響力を持つ可能性がある。(3)
(2) “A rat had basically no brain—but it could still see, hear, smell and feel.”
https://medicalxpress.com/news/2020-01-rat-basically-brainbut.html
(3) “‘He has drive like I have never seen’: Boy, 3, born without part of his brain baffles doctors after learning to walk.” Daily Mail.co.uk
私たちは誰もが夢を見る。動物でさえも夢を見ることで体をこわばらせることがある。人間は通常、目が覚めた後に夢を覚えている。しかし脳の研究者が注目しているのは、別の種類の夢の状態である。それは明晰夢で、夢の中のある時点で、身体は目覚めることなく、自分が夢を見ていることに気づくというものである。明晰夢を見ている人は、もはや夢の一部ではなく、夢の中にとどまることを選択している。こうして、明晰夢を見ている人は、知覚されるものには究極の現実がないこと、あるいは本当の自分は現実世界のどこかにいて安全で、その肉体に戻るのを待っていることを知っていて、見る人は痛みや結果なしに、平気で何でもできるというのである。これを私たちの不滅の生命エネルギー、一般に「氣」と呼ばれるものに結びつける研究者もいる。
専門家によれば、明晰夢の状態では、景色はほとんど自分の内側から映し出されるという。一見「外」にあるものは、本質的にリスクがない、あるいは自分の内なる核に固有であると感じられる。しかし、結局のところ、外も内も同じなのだ。明晰夢では、どこにも行かないで、どこにでも行くことができる。その開放感はすごい。明晰夢ではまた、もうひとつ奇妙な要素が報告されている。それを非現実と認識することで、夢を見ている人は自分の受け止めをただちに左右することができる。つまり、夢の内容を、その人を含むすべてを形成し、それが現実になるのである。
実験室で夢の明晰さを記録(夢の状態からうけた目への所定の信号を使用)したパイオニア、スティーブン・ラバージはこう指摘する。「夢を見るとき、脳に対して、あたかも実際に行為したかのようなことがおこる。つまり、夢の内容と生理学の間には強い関係がある」。
夢は、内外の自己の両方を、解きほぐし、癒し、仲介するものである。それは、両方の世界が一体と見られていた “原始”の文化の重要な要素であった。ネイティブアメリカンの知恵者は、夢に大きな意味を置いた。今日の夢のもたらすこのバランスがなければ、我々はその物質生活の明白な終了によって、ひどい打撃を受ける。夢はまた、自己不信や恐怖を克服するための完璧な空隙である。多くの夢想家は、新しい解放を、空を飛びたいという深い衝動としてそこに反映させる。それは総体性を表わす普遍的な方法であるように思われる。
旅があるところには目的地がある。つまり、明晰夢にはそこにヒントがひそんでいる。目覚めたらすぐに、すべての夢を記録しよう。ベッドサイドの日記に書き留めるか、絵を描いてみよう。それは、振り返ってそれを観察するのに役立つ。パターンを観察し、夢を見たときにあなたの生活の中で何が起こっていたかを考察しよう。それによって昼間、「次回の夢の時にはそれを実現する」助けとなる。最終的には、眠っている夢の中でこれを繰り返している自分に気づくだろう。これは、自分の超越的なアイデンティティを認識するのに役立つ。時には日中も、自分が夢を見ているかどうか自問自答してみよう。何のためか。それは、起きていることが、もう一つの夢かもしれない(神秘主義と唾棄されてはならない)からだ。このように、それはいかなる設定をも想定する技術である。通常、最初の明晰夢の経験は、あなたが何か著しく常軌を逸したことをしていることに気づく時である。明晰状態であっても、ほとんどの人はまだベッドにもう一人がいることをおぼろげに意識している。これは良い指標で、遠隔視者はこれを「シルバーコード」と呼ぶ。あなたがそうしている際には、夢の世界を軽やかに歩き、その幻想的な状態を「知る」ことと、公平な観察を同時に行うことである。これがオカルティストの「細道」あるいは「道なき道」であり、この世にいながらそこに属していない体験である。ゴツコラという薬草とビタミンB6を数日間摂取すると、夢がより鮮明に、より超現実的になる。脳内物質のアセチルコリンもレム睡眠に関係し、ノルエピネフリンやセロトニンも関係する。後者は主にバナナを食べることで発生する。(4)
(4) Nielsen, Peter “Mad Scientist’s Cookbook: The Lucid Dream Machine” Nexus, (Mapleton, Australia), Sept.-Oct., 1994.
明晰夢を超える次のステップは、個人が自分の経験をよりよくコントロールすることを可能にする遠隔視である。これは、訓練された個人が、体外離脱、過去・未来への時間旅行、前世の回想、超時間体験、いつでもどこでも誰とでも同時に話すなどを可能とする。過去も未来もなく、ただ無限の「今」があるだけである。遠隔視は、特定の方法でESP(超感覚的知覚)をコントロールしながら使用する。プロトコルのセット(技術的な規則)を使って、遠隔視者は、時間と空間の遠くにあるターゲット(物体、人、イベント)を知覚することができる。遠隔視は、瞑想によって得られる変容した状態であり、人の意識は完全にある。それは時間を超越した無限の現実の状態であり、人は科学的な正確さで豊富な情報を利用することができる。神話に登場するアカシックレコードも、遠隔視の訓練を受けた者にとってはもはや推測ではなく、世界のあらゆる謎に迫ることができる。ファーサイト研究所の遠隔視者は、世界の陰謀の多くを解決し、火星の地下基地など、惑星外の場所までターゲットにしている。
米陸軍情報保全司令部(INSCOM)は、心的諜報工作員を訓練し、通常は他の情報源ではアクセスできない情報に、体系的かつ非常に制御された方法でアクセスできるようにしている。この高度な情報収集技術は、もともと冷戦時代にスタンフォード研究所で軍事情報/スパイのツールとして開発されたものである。スタブルバイン元少将は、長年INSCOMの司令官を務めていた。同氏は、退役後、民間の新型体外離脱捜査機関であるPSIテックの取締役会長に就任した。1992年5月に開催されたUFO研究国際シンポジウムで、同氏は自身の遠隔視能力について、また、どのように他の人々の訓練に役立っているかについて、以下のように出席者に語った。
場所にとらわれないので、この地球上のどこにでも行くことができます。どんなクローゼットにも、どんな心にも入ることができ、自分が選んだ場所でその情報にアクセスすることができるのです。遠隔視は何ができないのでしょう、いいですか?まず第一に、万能薬ではありません。道筋を提供し、アイデアを提供し、詳細な情報を提供しますが、絶対的な万能薬として使用すべきではありません。例えば、レポートのエッセンスを得ることはできても、読むことはできない。冷淡な人、節操のない人、別の言葉や別の考えを持ちたい人、言わせてもらえば悪意を持った人が使う道具ではないのです。
スタブルバインはPSIテックの会長として、遠隔視そのものを行う多くの経験とともに、少なくとも1年間の前研修を経た6人の遠隔視者を訓練し支援した。その「アバター」たる各人が、非常によく訓練され、非常に統制のとれた、非常に高い規律を持った人物になる。彼らは、その指示、プログラム、方法論に従うことをいとわない。遠隔視者が実際に任務を与えられ、その任務を遂行するためには、非常に注意深く確立されたプロトコルや方法論が存在している。(5)
スタブルバイン氏によれば、アカシックデータバンクにアクセスすることは誰にでも可能という。彼が訓練した遠隔視者たちは、プログラムに選ばれる前は、特別な心霊能力を持っていなかった。彼らは、このプロセスを行うために訓練された普通の一般人だったのである。両者の違いは、第一にトレーニングの正確さであり、第二にPSI TECHが遠隔視者を扱うコントロールされたメカニズムである。1992年の講演でスタブルバイン氏は、行われた遠隔視作業の一部と、その他の魅力的な洞察をこう述べている。
過去に行くことも、未来に行くこともできるのです。彼らは、水素と酸素の両方を取り出すために、月の岩石を採掘しました。この2つを化合させると、飲料水や、エネルギー源、そして呼吸用の酸素が得られます。ソ連の「トパーズ」というシステムは、アメリカが(1992年に)購入または購入の手配をしたばかりの、宇宙に適した小型で持ち運び可能な既存の原子炉です。月探査は実際にそこに行って運用しており、それが彼らの持つシステムです。UFOに関しては、アクセスすることも、追跡することも可能です。私たちはUFOの推進システムを調べましたが、これは難しいものではありません。この惑星のどこから来たのか、それとも他の惑星から来たのか、追跡することができます。それらは追跡可能で、外から見るだけでなく、中も見ることができるのです。火星については、地表にもその下にも構造物があり、そこに機械があります。1976年に軌道上を通過したボイジャーのカメラでは、火星表面下の構造物は見ることができなかったのです。また、火星の表面下には機械があり、それを見ることができることもお伝えします。それらが何であるか、どこにあるか、誰であるか、詳しく知ることができます。
人間の心には、これまでほとんど使われてこなかった驚くべき力がある。心には 本当に物質に影響を与える能力がある。政府の諜報機関は、何十年もの間、心の力と超能力を探究してきた。彼らは、無言のうちに目覚しい成功を収めてきた。しかし、彼らはしばしば、自分たちが研究し、秘密にしておきたいテーマを否定するため、偽情報を広めてきた。
上述のアルバート・スタブルバインは、最初から訓練された遠隔視者だったわけでも、生まれつきの超能力者でもなかった。しかし、陸軍の心的諜報工作員のトップであった時代に、彼は遠隔視のプロセスをコントロールし体系化することができた。彼は、個人の体験からオーバーレイ〔表面的装い〕を抽出する技法の実現を計画した。これがこのシステムであり、純粋な心霊者と訓練された遠隔視者との主な違いである。
超能力者は、特にテレパシーや透視など、自然法則では明らかに説明のつかない能力を持っている。これらは通常、生まれつきの能力である。遠隔視は、測定可能な訓練であり、約85%以上の確率で正確である。もし正しく行われ、訓練生がある計画を遂行する場合、まず大きな全体像を把握し、次に望遠鏡を通すように次の層へと掘り下げ、さらにより詳細にまで深めることができる。経験を積めば、成功率は95%にもなる。スタブルバイン氏は、遠隔視を「驚異的なツール」と呼んでいる。まれには失敗があったり、誤読もあったことを認めている。時には「ノイズ」が入ったり、「ある種の打ち消し」が発生することもあるという。
この技法は、自身も生まれつきの心霊者であった故インゴ・スワン氏が開発し、特許を取得したものである。生まれつきであることが、軍事用遠隔視を成功させるための第一のカギとなる。遠隔視者の精神状態は、完全に受動的でなければならない。成功する遠隔視者は、脳波のシータ域が強い。これは完全に受動的な活動である。情報にアクセスしている心以外には、能動的な道具はない。シータ脳波状態は、通常、睡眠前に短時間発生し、起床時に再び発生する。
私たちの脳は、5種類の脳波で構成されている。デルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波、ガンマ波である。これらの脳波は、それぞれ特有な周波数域を持っている。明晰夢やリモートビューイングを実践している人は、脳の活動を、私たちが意識的に活動している時間帯のほとんどを占めるベータ域より下げることを学ぶ。通常の外部に焦点を当てた活動のベータ域は、13サイクル/秒(CPS)以上である。こうした実践者は、自ら脳の活動範囲を、リラックスして創造的なアルファ域の7~13CPSへ、理想的には瞑想的で非常に直観的なシータ域である4~7CPSにまで下げる。4CPSのデルタ波状態以下では、夢のない深い眠りや身体意識喪失の状態で、遠隔視は不可能である。同様に、知覚、問題解決、覚醒した意識など、より高い精神活動状態にある40CPS以上のガンマ域は、遠隔視を成功させることは困難でである。(6)
アルファ波とシータ波のちょうど中間は、私たちが目覚めている状態であるが、精神活動を強制されているわけではない。実験によると、この周波数帯は、地球の表面と電離層の底の間で脈動するシューマン周波数と正確に共振していることが発見された。この周波数帯では、しばしば意識の入り口が開かれ、人の意識が物理的な領域をはるかに超えたところにまで及ぶことがある。この状態で、珍しい知恵や情報、さらには意識的な存在に遭遇することがよくある。エジプトの大ピラミッドにある「王の間」は、少なくともこのような探索と習得を目的としたと考える研究者もいる。
脳波には、すべての波動と同様に周波数があり、1秒間に波が通過するサイクル数(CPS)を、1秒あたりのサイクル数またはヘルツ(略称:Hz)で測定される。シータ状態にあるとき、心は深く深い学習、癒し、成長をすることができる。これは、私たちの心が神とつながり、物質世界に変化をもたらすことができる脳波である。マックス・プランクによれば、「この力の背後には、意識的で知的な心が存在すると考えなければならない。この心こそが、すべての物質の母体である」。
(6) “Brainwave Entrainment.” https://itsusync.com/different-types-of-brain-waves-delta-theta-alpha-beta-gamma-ezp-9/
7つのシューマン共鳴は、それぞれ1Hzの帯域幅を占めている。言い換えれば、それぞれの共振は1Hzの幅を持っている。最初のシューマン共振は、7.83Hzの周波数で発生する。この周波数は、人間の脳波であるアルファ波とシータ波の間に位置する。
脳がアルファとシータのゾーンで安らかに働いているとき、私たちはよりリラックスした状態、あるいは平穏な状態になる。人間の脳は、位相同期回路と呼ばれる電気回路のような働きをする。それは、脳波より強い局所的な外部電磁信号により、脳はその周波数に取り込まれて振動する共振効果を始めることである。
人間の可聴域以下で発生するシューマン電磁波は、人間が知覚することはできない。正常な聴覚は20Hzから20,000Hzの周波数範囲をカバーしているので、20Hz以下で発生する信号は、全く気付かないか、何か他の手段でようやく知覚される。(7)
人間を被験者として、0.5Hzまたは2.4Hz付近の特定の周波数でパルス化された弱い電磁場によって皮膚を刺激することで、感覚的興奮を引き起こすような生理的効果が観察されている。多くのコンピュータのモニターやテレビは、パルス状の画像を表示する際に、このような興奮を引き起こすのに十分な振幅のパルス状の電磁場を放射している。従って、近くにあるコンピュータのモニターやテレビに表示される画像をパルス化することによって、被験者の神経系を操作することが可能である。20世紀最大の発明家ニコラ・テスラは、周波数に同調することについて次のように述べている。
人間の脳のアルファ波は、6~8ヘルツである。人間の空洞の波動周波数は6~8ヘルツの間で共振する。すべての生体システムは、同じ周波数帯で動作している。人間の脳のアルファ波はこの範囲で機能し、地球の電気的共振は6ヘルツと8ヘルツの間である。つまり、脳と地球という生体システム全体が、同じ周波数で動いているのである。この共鳴システムを電子的にコントロールすることができれば、人類の精神システム全体を直接コントロールすることができるのだ。
この感動的な言葉を発したとき、アイデアが稲妻のように閃いて、一瞬にして真実が明らかになった。私は、6年後にアメリカ電気技術者協会での講演で示した図を砂の上に棒で描いたが、仲間はそれを完全に理解した。私が見た映像は素晴らしくシャープで鮮明で、金属や石のような堅固さがあった。「ここに私のモーターを見てください。私がそれを逆転させるのを見てください」と言ったほどだ。このときの感動は、言葉では言い表せないほどだった。自分の彫像に命が吹き込まれるのを見たピグマリオンは、これ以上にないほどの深い感動を覚えたことだろう。偶然に見つけたかもしれない幾千もの自然の秘密を、私は、あらゆる困難や私の存在の危険を冒してでも、彼女から奪い取ったその1つのために捧げたいと思ったのだ。
私は、これまで考えられなかったような可能性を秘めた無線装置を世界に送り出した。私は、地球上の距離とエネルギー量に関して絶対に無制限の伝送を考えていると、明確に繰り返し発言してきた。しかし、私は当初は乗り越えられないと思われたすべての障害を克服し、私に立ちはだかったすべての問題の優雅な解決策を見出したにもかかわらず、今日に至っても、大多数の専門家は容易に達成できる可能性の内にのみ目を奪われている。
(7) “The Schumann Effect Part 1- How the Earth Influences Your Brain Waves.” https://subtle.energy/the-schumann-effect-how-the-earthinfluences-your-brain/
宇宙がまさにホログラムであることを視覚的に理解するために、イェール大学の数学教授は、コンピュータプログラムに入れる数式を開発した。それはフラクタルのように、一見無秩序なパターンを示し、その形をどこまで拡大しても、全体のパターンの中に必ず同じパターンを見出すことができる。無限に分解されたそれぞれのフラクタルは、必ず全体を反映する。一つのフラクタルがパターンを変えると、それに伴って全体のパターンの総和がも変化する、そういものが私たちのいるホログラム宇宙かもしれません。「上もそうで、下もそうである」。これは、全世界が発覚する必要がないことを示している。この地球上の70億人の人々にこのメッセージを知らせよう競う必要はないのである。重要なのは、あなた自身が心の奥底に潜む恐怖を克服し、愛することを学ぶことだけである。(8)
しかし、人間は簡単に騙される。このモデルはまた、私たちが時間と空間を織り込み、3次元に「保持」され、繭のように包まれ、爬虫類のコンピューター化した時間マトリックスの中にいることを示唆している。これは、宇宙の客観的な「現実」とはかけ離れた、とらえどころのない、明らかに「同期回路」した次元なのである。著者のエノク・タンは、さらにこう明言する。
量子科学では、過去から未来へと続く平坦な線は存在しないとされています。ほとんどの人がもつ古い科学に基づいた見解は、もはや真実ではありません。アインシュタインは、時間は固定されたものではなく、伸びたり縮んだりすることを証明しました。そして、時間には縦の次元がある。同時に走っている「時間の車線」がたくさんあり、車線を変えることができるのです。ある車線からスタートして、車線を変えることで、元の車線で期待した結果とは異なる結果を生むことができるのです。つまり、私たちの意識的・意図的な選択次第で、どんな瞬間にも複数の可能性が同時に存在することになるのです。
私たちは、科学者が量子ホログラムと呼ぶ創造的知性の場を通して、自分の意識を向ける力を持っています。そして、パワフルな思考によって、もうひとつの縦の時間軸を活性化させることができるのです。同じことが、人生のあらゆる分野、人間関係、経済、成功にも当てはまります。人生のあらゆる分野で最高のパフォーマンスを発揮することは、別の時間の流れの中で、すでに現実のものとなっているのです。私たちは、人生におけるどんなシナリオでも、望むように起動させる力を持っているのです。
より健康な自分、より豊かな自分、より魅力的な自分、より成功した自分、より若々しい自分など、別の時間の糸に存在する自分への飛躍は、現在の思考の障壁を破ることができた場合にのみ可能なのです。あなたの現在の思考は、私たちをこの因果関係の直線的な現実に閉じ込める牢獄を作り出します。想像するとき、あなたは想像していることが現実として存在する別の可能性のタイムラインを利用します。その現実を体験している感覚を持つことで、そのタイムラインの周波数と波動が調和するのです。あなたの視覚化は、そのタイムラインの中の可能なシナリオの一つを選択し、あなたの現在のタイムラインと融合させるのです。(9)
(9) Tan, Enoch, “The Secret of Anything is Consciousness of That Thing.” https://trans4mind.com/
counterpoint/index-spiritual/tan19.html
私たちの心の潜在能力を完全に理解するためには、脳をあらゆる角度から検証する必要がある。人間の脳の原始的な深い部分には、爬虫類コンプレックスと呼ばれる非常に古い層が存在し、人間の最も本能的な行動を制御している。それは「闘争か逃走か」という本能的な反応である。この「爬虫類脳」が、人間同士の暴力性や、常に過剰な刺激を与えることによる社会の破壊的な影響を説明している。
科学者たちは、人間の行動の大部分が、脳の中に深く埋め込まれたゾーンに由来していることを実証した。この脳の構造こそが、何百万年もの間、動物の中で作動してきたものである。脳の最も古く原始的な部分が、動物や人間の本能的な反応を制御している。爬虫類脳の周りの最初の層は大脳辺縁系で、すべての感情を司る。最後に大脳新皮質があり、これは脳の中で最も大きく、最も外的な部分である。大脳新皮質は、私たちの理性的な能力を制御する、真に人間らしい層である。
爬虫類脳は、生存や繁殖など、動物の最も基本的な機能を制御している。爬虫類やすべての動物の本能である「戦うか逃げるか」と同じ行動基準を持っている。モーリシャスのドードー鳥のように、天敵を持たない動物は稀で、初期の探検家たちによって食料源として簡単に一掃されるまではそうであった。動物の生存メカニズムは、「殺すか殺されるか」の反応によって処理される。失敗から学ばないし、考える能力も感じる能力もない。その唯一の機能は、行動することである。爬虫類脳が活性化すると、脳の感情的な側面と理性的な側面を完全にコントロールできる。「超自我」の神経症的な遺産で行動するため、人によっては適応と発展を妨げることがある。そのため、冷淡で硬直的で、縄張り意識が強く、攻撃的で、階層的で、強迫観念が強く、権威主義的で、偏執的である。また、恐怖を感じると、簡単にその恐怖により左右されてしまう。
現代文明の落とし穴は、原始的な爬虫類脳の過剰な活性化の反映に過ぎない。しかし、特に人間の脳がその基本的な本能をはるかに超えるものであることを考えると、どのような理由でこのようなことが起こさせるのだろうか。私たちの爬虫類脳は、人間を恐怖、無気力、無知の集団状態に保つために、意図的に過剰に刺激しているのだ。心理学者やマーケティング担当者は、爬虫類脳が消費者に与える広告効果を長い間知っていた。だからこそ、赤ちゃん、セックス、かわいいペットを使った広告が廃れることはないのだ。エリートや政府の支配者たちもこのトリックを知っていて、本能レベルで人々をコントロールするために使っている。しかし、私たちの福祉に配慮すべき人たちが、なぜ代わりに憎しみや恐怖、支配を生み出すのでだろうか。もしかしたら、爬虫類脳を過剰に刺激することは、人々を真実から遠ざけるための道具なのかもしれません。もし人々が自分の本性に目覚めれば、精神的な偉大さを達成し、長い間自分たちを否定してきた人々の専制政治から自分たちの自由を守ることができるかもしれない。確かに、私たちは自分の感情をコントロールすることができるのです。手かせ足かせを外し、鎖を捨てよう。今こそ、爬虫類脳の反射的な反応から解放されるときなのである。
恐れの面白いところは、潜在意識に潜んでいることが多いことである。そのため、この非常に強い信念の本当の源は、その後、意識的に利用できないままにおかれる。人間の心は究極の戦場である。もし闇の陰謀団が私たちを恐れの中に閉じ込めることができれば、私たちはさらに恐れを引き寄せることになり、彼らの勝利となる。このような、恐れによる意志的な否定が、実は、この大規模な国際的オカルト金融陰謀が、長い間存続してきた理由なのである。
懐疑論者自身、彼らが真実と激しく戦う本当の理由は、それが真実である可能性の重さに心理的に受け入れられないからだということに気づいていないがゆえだ。一旦、閾値を超えてしまうと、その影響は非常に険しい。私たちが何を言っても、何をしても、彼らはその時がくるまで信念を変えることはないだろう。普通の状況であれば、「魂の闇夜」を受け入れ、常に影に潜んでいた醜い真実を統合させるには、非常に長い時間がかかるかもしれない。もちろん、自分の意識を左右しているのは自分自身である。
ほとんどのアメリカ人、そして、何でも陰謀だと考える分別のない懐疑論者は、70年にわたる包括的な大衆洗脳プログラムに苦しんでいる。このプログラムは、毎日、主流メディアから浴びせられ、体制を強化し続けている。彼らの心は、真実が真実であることを許さない。なぜなら、そのようなことを考えるのはあまりにも耐え難いことだからだ。だから、反論するよりも懐疑論者や嫌われ者を許そう。愛と許しの感情には、ほとんど抵抗がない。恐れや怒りはそれらを突き通すことができない。自分の方向性こそが、未来の脳の本当のモデルなのである。なぜなら、これらの高次の感情のみが、個人の最高の潜在能力を活性化させることができるからである。
あと25年もすれば、人間は自分の頭脳活動をコンピューターにすべて依存して、デジタル的に不滅(シンギュラリティと呼ばれる現象)に至ると予測されている。未来学者レイ・カーツワイルは、「人間の脳機能を代行するに必要な計算量を控えめに見積もった場合、〔向上するコンピューターの能力は〕我々の知能の範囲を10億倍に拡大することを可能とするだろう」と述べている。また彼は、神経工学によっていっそうそれは可能となるとし、脳のモデル化や生物学的機能の代替にさえ着手できる技術に向けた最近の進歩に言及した。
人間の脳はもともと、何千年にもわたる進化の結果、超自然的なものに馴染みやすいように仕組まれているようだ。それが、この先10年以内で、コンピュータは知能と計算能力のスピードで人間を追い抜くというのだ。すでに、私たちの集合的な心は、社会的な機械とインターネットによる集合的な意識に合体されつつある。
科学者たちは、過去1世紀以上にわたって心と物質の関係を探求してきた。意識、あるいは意識に関連する要素が、非常に微小な効果ではあるが、我々が物理的、物質的世界と呼ぶものに、実際に観察可能な影響を与えることを立証してきた。物理学者で数学者のユージン・ウィグナーは、「量子力学の法則を、意識を抜きにして完全に矛盾なく定式化することは不可能であった」と述べている。
また、我々の脳の携帯電話への依存は放射線を介してなされている。2012年にイタリアで行われた裁判で、携帯電話の使用と脳腫瘍の間に関連性があるという画期的な判決が下され、訴訟が殺到する道が開かれた。イタリアのローマにある最高裁判所は、60歳の実業家、イノチェンテ・マルコリーニの病気は携帯電話の使用が原因であるとしたのである。同裁判所は、彼の病気と携帯電話の使用との間に「因果関係」があると指摘した。マルコリーニさんの腫瘍は、携帯電話が頭に触れた場所に近い三叉神経で発見された。マルコリーニさんは12年前から毎日6時間程度、携帯電話を使用していた。腫瘍は癌ではないが、脳に血液を送る主要な血管である頸動脈に転移しており、命にかかわる危険性がある。顔には麻痺が残り、痛みのために毎日モルヒネを服用している。(10)
携帯電話や無線電話が発する電磁波は、細胞を傷つけ、腫瘍を発生させやすくする。特に親は、子供がこれらの腫瘍にかかるリスクがあることを知っておく必要がある。世界保健機関(WHO)も2011年、携帯電話をクラスBの発がん性物質と呼び、携帯電話の使用を制限するよう促している。
(10) Kitowski, Przemysław, “4 Court Cases on Mobile Radiation You Should Know About.”
https://mudita.com/community/blog/4-court/cases-on-mobile-radiation-you-should-know-about/
人間が使っている脳の力はほんの一部である。毎日に使われる脳は、全体の10~15%程度と言われている。しかし、瞑想、身体的外傷、極度の喜びや恐れなど、感情が高ぶった状況では、突然、神経細胞が狂ったように発火し、その結果、精神的な明晰さが極度に高まる。このような状況下では、一見不可能に見える問題でも、驚くべき解決策がもたらされる。導師たちはこれを至高意識と呼ぶ。生物学者はこれを変容状態と呼び、心理学者はそれを超感覚と名付けている。キリスト教では、祈祷のお陰としている。
私たちの心は、自分が信じたいと思うことを暗示することができ、また、感情にとても敏感である。おそらく、手品に簡単に騙されてしまうのも、敏感すぎるからかもしれない。舞台マジックは、観客を楽しませるための認知的な曲芸に過ぎない。私たちの動きに対する感度は、潜在的な脅威を察知する必要があった頃の生存メカニズムであると思われる。
通常の成人の脳は約100ギガバイトの情報を記憶できると言われているが、現在ではコンピュータの容量がどんどん大きくなっている。コンピュータは、特に人間を模倣するようにプログラムされている。例えば、コンピュータ・プログラムのワトソンは、「ジョパディ 」というゲームで歴代最大のチャンピオンを相手に大勝利を収めた。IBMのプログラム 「ビッグブルー」は、人間の最強のチェス名人に勝つことができる。脳から学ぶことで、より良い人工物を作ることができる。コンピュータは今や、自らの失敗から学ぶようにプログラムされている。したがって、コンピュータが教えられたゲームでプログラマーを打ち負かすのは時間の問題なのである。
人間の脳は、数千億の神経細胞のすべてを配線で結ばれている。強い磁石のエネルギーは、思考に目立たないように影響を与え、肉体的・精神的苦痛にも影響を与えることができる。例えば、1/3経頭蓋磁気刺激(TMS)治療では、うつ病が寛解し、やがては完治する。TMSは、他人を判断する機能など、脳の一部の機能を低下させることもできる。
科学と心の融合のもう一つの例は、錠剤サイズの脳チップで、四肢麻痺の男性が自分の考えだけを使って電子メールをチェックしたり、コンピューターゲームをしたりできるようになったことである。このチップは一度に100個の神経細胞にアクセスすることができ、これまで人体でテストされた中で最も高度なインプラントである。多くの麻痺患者は、目や舌を使ってコンピュータを操作している。しかし、これらの技術は筋肉の機能によって制限され、多くの訓練を必要とする。10年以上前から、研究者は思考に直接アクセスする方法を見つけようとしている。
意識が量子物理学と出会ったとき、科学のルネサンスがやってきた。多くの点で、私たちはすでにそこに到達している。ただしまだ普遍的に受け入れられていないことは、私たちの種、すべての生物、地球の相互結合で、そしてそのようなひとつの意識を普遍的に理解し、慈しむことである。
脳の力が増強されれば、新しい発見によって、私たちを欺く者たちから身を守ることができるようになる。自分自身を強化することによって、私たちは人類としての責任を始め、ついに地球の責任ある管理者になることができる。この素晴らしい可能性を持って、同じような考えを持つ他の人たちと手を取り合って、無関心を捨て、地球に対して責任を持ち、真にオープンで公正な政府を設置し、自由意志と愛のスペースを取り戻すことができる。これが、私たちの第4密度または次元への高揚となる。これが、私たちを深い眠りにつかせることに加担している現政府の「地球のジレンマ」を解決する。結局のところ、人類は〔隠れた〕エリートたちの超高度なテクノロジーのために売り飛ばされているのだ。
自分が何者であるかを明確に理解することは、自己から他者への責任となり、自由な表現の表出となる。真実は不変のものであり、常にそれ自体で成り立っている。しかし、私たちは大きな欺瞞の時代にある。マスメディアは真実を隠し、歪曲し、政府は信用できず、企業は明らかに自分たちの利益のために動いている。では、どうすればその欺瞞を見抜くことができるのだろうか。2014年に流出したビルダーバーグの閉会挨拶はこう述べている。
私たちが追求する目的は、明らかに永遠の命、あるいは少なくとも1世紀を越えて生きる人間への道であり、私たちはここで、新しい人間の出現を支持するために開発が期待されるトランスヒューマニズム、つまり超人の野心的なアイデアに加わるのです。我々のテクノロジーは、これから「拡張現実」のツールを所有することを可能にすると同時に、我々の研究は「超越する人間」に関して完全に成功したのです。我々のテクノロジーは完璧に開発されており、こうして私たちは2世紀を生きる準備ができている。ナノテクノロジーは、体の内部を修復することを可能にします。ヒトゲノムの解読により、細胞の老化を止めることはできないが、かなり遅らせることは可能であることがわかった。幹細胞の制御によって、どんな細胞組織でも、また明らかに機能しなくなりそうな臓器でも、要求に応じて作り直すことができるのです。
情報を収集し、保存し、共有するために使用する現代のテクノロジーは、文字通り私たちの神経回路を再追跡することができる。印刷された本は、深く創造的な思考を促すことで、私たちの注意を集中させるのに役立ってきた。一方、インターネットは、多くの情報源から小さな情報を素早く、注意散漫にサンプリングし、即座に満足させることを促す。このように、インターネットは自らの自己イメージの中で私たちを作り変えようとしている。一方、私たちは、情報をスキャンし、読み飛ばすことにますます巧みになる一方で、集中力、熟考、内省の能力を失いつつあるのかもしれない。
私たちの脳は忘れるのが得意で、思い出すのが苦手である。インターネットという巨大な情報倉庫への依存度が高まっているのは、実は、自己増殖的な回路の産物なのかもしれない。私たちは文字通り、情報に溺れ、知識に飢えているのだ。ウェブの利用によって情報を生物学的な記憶として定着させることが難しくなるにつれ、われわれはますますウェブの巨大で簡単に検索できる人工記憶に頼らざるを得なくなり、たとえそれが批判的思考者としてのわれわれを浅ましくするとしても、である。しかし、インターネットが私たちに与えてくれるものは、ほぼ無限にある問題に対して多くの視点を提供してくれることである。何が正しいのか、何が間違っているのかを見極めるだけでなく、瞬時の情報と、より大きな全体像の思索とのバランスをとること、つまり、知恵につながる知識を意図的、意識的に養うことが私たちに求められているのである。
脳は視覚的な刺激に大きな影響を受ける。ルネッサンス期の偉大な芸術家ミケランジェロは、文盲の召使が自分のために何を買うべきかわかるように、食料品リストをイラストで表現していたらしい。
これは人間の脳における報い構造の概要である。無条件の愛、尊敬、感謝、思いやりの表現などのポジティブな感情や行動には、神的に調和する波動が伴っている。この種のパターン化されて確立された表現は、すべてのチャクラセンターより滞りなくエネルギーが流れ出るように反映する。このことは、ポジティブな精神状態を維持することが、ポジティブな表現の自然な流れをもたらし、究極的に最もパワフルな在り方となる理由である。これは最終的に、高い周波数の状態を確立することになる。
脊柱側弯症の治療前後のレントゲン写真。脳幹は、脳と脊髄をつないでおり、脳から背骨の真ん中にある管を通っている。これら背骨は脊髄を保護している。脳と同じように脊髄は髄膜に覆われ、脳脊髄液によって緩衝されている。脊髄が損なわれると、脳も同様に損なわれる。
私たちは今、過去600年の間に2度目の人間の心の革命的な開花を経験している。1つ目は、1450年に登場したグーテンベルク印刷機で、印刷された文字が世界中に大量にもたらされた。歴史上初めて、ほぼすべての人間に文字が提供されるようになった。今日、世界規模のインターネットは、光の速さで情報を伝達できる新しいグーテンベルク印刷機で、「政府の犯罪的陰謀を解明せよ」という新しい世界的運動を生み出しているのである。例えば、偽旗で演出されたテロ攻撃を誰がなぜ行っているのかを知ることができるようになった。こうした対抗メディアは、MSMのフェイクニュースに代わるものである。
脳が大きければ知能が高いのは当然である。これは20世紀初頭にボリビアのプマ・プンクやティワナクといったプレ・インカ文化の遺跡で発見された細長い頭蓋骨のうちの一つである。だが博物館にはどの1つも展示されていない。(with permission, (c) Brad Olsen, 2022)
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