日本は19世紀半ば、泰平の眠りを破られる思わぬ外来者を迎え、夜も眠れぬ事態におちいった時期がありました。

そうした来訪がどれほどに予期しえ、それへの備えがいかに可能かはどうかは、主に、地理的条件に左右される外客や外敵との遭遇度や、むろんそれを迎える側の知恵の深さの度によりましょう。

そして日本のように島国であった場合、大陸の一端に位置する地続きの国々と比べ、その孤立の度はいっそう大きく(逆に、外敵来襲の危険からはそれだけ守られ)、実際の外来者を経験した際のインパクトの度は、その孤立度に比例して激しいものであったことでしょう。

そして日本の場合、それは三世紀半ほどの鎖国の時代――建前として、外の世界の存在を秘匿していた時代――の末でしたが、ついに開国の決断を強いられる現実との遭遇に至ったわけです。

そこでなのですが、この地球を、宇宙という大海原に浮かぶ、やはり一つの孤島として考えてみたらどうなのでしょうか。つまり、かっての日本と外国という関係は、同じような危険と摂取の問題を含んで、人類とETという関係に置き換えることができましょう。 詳細記事

Future-Esoteric-12-cover-small

 

== 本書の《もくじ》へ  「もくじ」の中の《本章》へ ==

「他の誰もが話したくない真実を口にすることは、馬鹿者だけができること。」

ウィリアム・シェイクスピア

 

1.7.1 1942_Battle_of_Los_Angeles_UFO

真珠湾攻撃から数週間後、戦争の恐怖の真っただ中で、他の世界あるいは他の次元から到来した宇宙船が、停電の暗闇の中でパニックとなったロスアンゼルス上空を旋回しているシーンを想像してみよう。日本軍の見知らぬ航空機と推定されるこの巨大な機体が攻撃をしかけてきた、と想像してみよう。それは、カルバー・シティーとサンタモニカの上空でほとんど静止しているにも拘わらず、何十万人もの市民の眼前で、何十もの対空砲が火をふき、5.4キログラムの高性能爆薬弾丸をおよそ2000発もぶち込んでいながら、その飛行体をただちに破壊できない光景を想像してみよう。そして、あなたが、そうしたロスアンゼルス戦争という出来事を考えることが一体なにを意味するのかを想像してみよう。(with permission, (c) Brad Olsen, 2016)

詳細記事