日本は19世紀半ば、泰平の眠りを破られる思わぬ外来者を迎え、夜も眠れぬ事態におちいった時期がありました。
そうした来訪がどれほどに予期しえ、それへの備えがいかに可能かはどうかは、主に、地理的条件に左右される外客や外敵との遭遇度や、むろんそれを迎える側の知恵の深さの度によりましょう。
そして日本のように島国であった場合、大陸の一端に位置する地続きの国々と比べ、その孤立の度はいっそう大きく(逆に、外敵来襲の危険からはそれだけ守られ)、実際の外来者を経験した際のインパクトの度は、その孤立度に比例して激しいものであったことでしょう。
そして日本の場合、それは三世紀半ほどの鎖国の時代――建前として、外の世界の存在を秘匿していた時代――の末でしたが、ついに開国の決断を強いられる現実との遭遇に至ったわけです。
そこでなのですが、この地球を、宇宙という大海原に浮かぶ、やはり一つの孤島として考えてみたらどうなのでしょうか。つまり、かっての日本と外国という関係は、同じような危険と摂取の問題を含んで、人類とETという関係に置き換えることができましょう。 詳細記事