率直に言って、私は、このブッダ(仏陀)の章の「悟り」とか「ブッダは80歳で他界」の節を読みながら、昨年のクモ膜下出血による臨死体験や、今年のヒマラヤのトレッキングの際の心の動揺やその静穏化の体験などを思い出しています。

そうした一連の体験を、煮詰めて要約した言葉にすれば、《すべては心の持ちようの問題》と、この章が書いているように、言えてしまうから不思議なのです。 詳細記事

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科学と悟り

いまや科学と世界像は、新たな夜明けを迎えつつあり、創造と至高の力の違いが識別しえないものになろうとしている。というのは、一般に「神」と呼ばれる至高の力それ自体が、創造の一部となろうとしているからである。これを基礎構造レベルで観察するのは困難だが、神秘主義者はいずれも、「創造者」自体は唯一であることを明らかにしている。ともあれ、私たちはだれも生命をもち、その生命力は究極的には共通の根源から発している。したがって、私たちとはその何かであり、その何かが私たちである。 詳細記事