私は先に、数年を要してデービッド・バーガミニ著の『天皇の陰謀』を訳読し、7年前にそれの本サイトへの連載を完結しました(本号に関連記事)。そこでですが、最近の中国の国家主席の行いを見ていると、この先あるまとまった年月の審判をへた時、この『天皇の陰謀』に続くかのように、多分、『国家主席の陰謀』とでも題した、その中国版の類同書が著されるのではないかとの思いを、日増しに抱くようになっています。つまり、裕仁〔ヒロヒト〕と習近平〔シー・ジンピン〕は、ほぼ同じように過信された、誤った方向に国家・国民を導いている点では、同じ道を選んでいる、同等な使命を強固に自認している人物同士と考えられるからです。 詳細記事
ウイルスとは《情報体》であって、ことに今問題の新型コロナウイルスとは、それを「病原体」として敵視する見方では捉えきれないものであることは、これまでにも繰り返し述べてきた。それを、ここ数カ月の経緯を見ていてさらに思わされることは、その情報体が、まるで人間社会を映す鏡のごとく、“憎らしい”ほどもの悪さを働いていることだ。
そうした驚くほどの“ぴったり攻勢”を成功させているのは、このウイルスのもつステルス性――2週間の潜伏期間――と、感染を繰り返すたびに微妙な変異をとげて、特定の社会への特異な適合性をもった《社会寄生》――個人への寄生をこえて社会集団への寄生現象――をも成し遂げているがゆえにだ。 詳細記事