UFO論争の真偽

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その23)

私は、このエソテリック・シリーズの議論に少なからず刺激をうけてきています。そうではあるのですが、こと「UFO」にまつわる論議になると、それが映画に小説にあまりにポピュラーで娯楽的すぎるがゆえに、それをまともに受け取るにはどうも腰を引いてしまうところがあります。

こうした私の態度は、著者のいう「陰謀論」の一つである、メディアを巧みに使った反情報工作のみごとな実例なのかも知れません。

ともあれ、自分のそうした態度もふくめ、UFOにまつわる一連の議論は、今現在では即断できない「グレーゾーン」の問題としてあつかおうと考えています。

しかし、だからといって、それを軽く扱っているというわけでは決してなく、ともあれ、今のこの世界において、新地平を開く課題があるとするなら、この問題もその一つになるにちがいないだろうとの位置づけはもっています。

ちなみに、それだからこそと言っては大げさですが、この1月より新たに始めた「両生 “絵なし漫画” ストーリー」のコーナーがあり、そして今回、その第二話として『スターウォーズの“実来”』を創作して、その辺の決めきれない「グレーゾーン」の妙味にひたっている次第です。

それは言ってみれば、私という一庶民による、インターネットを通じた「反情報(disinformation)」のこころみといったところです。

 

では、今回の訳読、「暗躍の政府」にご案内いたします。

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