4年前、私が前立腺癌を宣告され、そこで体験した医療への不信感を一各論とすれば、本章では、その総論が展開されています。つまり、「医は仁なり」ではなく、まさに「医は金なり」と化した医療界状況が克明に述べられています。

そう言ってしまえば、あまりに“ありふれた”というべき話ではあるのですが、私たちの現実の生活においては、病気という弱みを握られているだけに、そうは判っていても、なかなか、医師には逆らえません。それに相手は、資金力も人的資源も豊富に持っていて、それこそ鳴り物入りで、私たちの頭を「洗脳」し、そのトラップに誘導しようとしています。 詳細記事

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非-健康産業(その1)

「私は、個人に対し新薬を承認することは決してなかったし、今後もない。しかし、限りない資金を持つ大手製薬会社に限ってはそうでない。」――リチャード・J.・クロウト博士、アメリカ食品医薬品局薬剤部長、『スポットライト』、1981年1月18日

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