過去のエソテリック(その2)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その26)

 

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過去のエソテリック(その2)

チベットの伝統

原初期のチベットの伝統によれば、すべての人々がテレパシー能力を持ち、地球上の栄光ある文明をほこっていたと言う。その言語の地域性にもかかわらず、この極めて先進的な民族は、自分の考えをテレパシーで伝え、アストラルで旅し、遠隔視で見て、自分や重い物を空中に浮かべることができた。この時代の人々は、いわゆる「堕落」の前の人びとで、自らの「軽い体」を意欲的に利用する驚くべき能力を持つ人々であった。人間の堕落の一つのバージョンは、人間がこれらのオカルトの力を乱用し、人類全体の発展ではなく、自己利益のためにそれらを使用したことである。かくして、普遍的なテレパシー能力は失われた。そしてそれは、西洋では、聖書の中でバベルの塔として表現された。そこで、人間は込み入った三次元の体に閉じ込められた。チベットのラマは古代の人間の能力を決して忘れていないが、年齢に応じて独立した鍛錬を続けていた。最近の中国による占領までは、これらの驚異的な人間の能力は西洋にも知られていたが、その後はほんの限られたものとなっている。 詳細記事

過去のエソテリック(その1)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その25)

 

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過去のエソテリック(その1)

「悪霊とたたかう者は誰も、その過程で自身が悪霊に取り付かれぬよう注意せねばならない。 汝が十分長く深淵を見つめれば、その深淵は汝を見つめ返すのである。」 ――フリードリヒ・ニーチェ

おそらく、人間は意識を持ち始めて以来、真の自己について問い続けてきた。エソテリックな対象を研究する人は、最終的に、自らの生命について、ある根本的な疑問を問うようになる。すなわち、地球における私たちの目的は何なのか。私たちはどこから来たのか。私たちが人体に宿る理由は何なのか。私たちの進化においてはすべてが完全にたまたまであったのか。宇宙にいるのは私たちだけなのか。どこかに知的生命は存在するのか。どうして彼らは人類に大規模に接触してこないのか。 私たちは、「大きな問題」を知らなくされているのか。もしが熟知者がさらに議論を進めた場合、ETは宇宙のかなたから地球にやってきており、それはおそらく遠い昔からのことであり、そしてそのまま居ついていると考えるのは論理的ではないか。もし彼らが地球に住み着き、地下や人目につかぬよう居住しているなら、ETの地球への介入による長期的、侵略的影響はありうることではないのか。もしそうであるなら、彼らの否定的な影響を取り消すために、あるいは逆にその貢献を引きだすために、効果的な行動がありうるのではないか。地球上の誰がそれを秘密にするのを助けているのか。その動機は何なのか。ETの目的は何なのか。歴史をすべて書き換えるのは必ずしも本書の趣旨ではない。だが、地球における人間の過去のエソテリックな意識について、持続的かつ確固な歴史的対象の簡潔なまとめを示す必要がある。おそらく、あらゆる真の歴史は、空間と時間が解明されたときに明らかになることだろう。 詳細記事

失われた大陸(その2)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その24)

 

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失われた大陸(その2)

レムリアの衰退

多くのレムリア研究者は、その原初文明の最大の成果と言われているものは統治の科学であると言う。おそらく、私たちの遠い過去には、ひとつの共通言語とひとつの政府があっただけである。教育はその帝国の成功の基盤であり、すべての市民が宇宙の法則に精通し、職業や貿易について徹底的な訓練を受けたため、素晴らしい繁栄をもたらしていた。どの子供も21歳までの義務教育が受けられ、その修了者が市民学校への入学資格を得られた。この訓練期間は7年間続き、帝国市民になる可能性の最も早い年齢は28歳であった。地球は野生動物で満たされ、人口は今日と比べれば、ほんの一部に過ぎなかった。 詳細記事

失われた大陸(その1)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その23)

 

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失われた大陸(その1)

「神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。」 ――旧約聖書(ジェイムズ王訳)、詩篇

地球の表面は、本質的に不安定で移動している。この惑星の大陸の地表は地下の溶けた岩石の海の上に広がっており、それは常に、その地塊を亀裂させ、崩壊させ、漂流させる。ひとつの大陸の部分がその海に沈むと、別の部分が浮かび上がると考えられる。下部のマントルの性状は液体のため、私たちの惑星は主要に火山性で地震や火山の噴火の影響を受ける。これに加えて、今日、地球の磁極は2万年に1回程度――地質学用語で1ナノ秒〔10億分の1秒〕――、大きく移動すると考えられている。 詳細記事

歴史再考(その3)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その23)

 

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歴史再考(その3)

 

 

聖書の提起

その他の、現代までも広く普及している教典は聖書で、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの主要な世界的宗教による聖なる本とされている。多くの敬虔な信者はそれを創造主の神ヤハウェ――あるいは幾つかの別名――から直じきに書かれた真実とみなしている。 その外の人たちは聖書を大切に扱うものの、それは人間によって書かれたものであり、それゆえ、複雑でしばしば矛盾する内容がある文献であるとしている。現代の学者は、ヘブライ語の聖書すなわちタナフは、多くのより古い伝承に基づいて、紀元前千年から4百年の間の4人または5人の書き手によって編纂されたものとしている。新訳聖書は、西暦60年〜110年に、様々な書き手によって作成された。新約聖書の内容は、367年にアレクサンドリアのアタナシウスによって公式化され、最終的には、382年に正式に認可された。聖書の順序や構成には、様々な宗教と宗派の間で多くの異論があり、その中のいくつかは本義的に教義上にかかわるものとなっている。 詳細記事

歴史再考(その2)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その22)

 

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歴史再考(その2)

マヤ人の到来

全歴史を通じた最大の謎のひとつが、ある時、啓発された人たちが現れ、そして、千年のうちにその誰もが消滅したことである。西暦3世紀頃、マヤの人々は、グアテマラの蒸し暑いジャングルのトウモロコシ畑の中に、石とモルタルで、高くきらめくピラミッドを築いていた。そのマヤの全盛時代は突然衰弱し、10世紀頃には消滅を始めた。そしてついには、その美しい祭儀の都は、その南部の低地で荒廃し静まりかええった。だが、一世紀も経ないうちに、マヤは、今度はメキシコのユカタン半島の北部に、トルテックと伴に戻ってきた。そこで、全盛期後のルネサンスが1450年まで続いたが、マヤは再度、衰退し、それは永遠に続いている。1527年にスペイン人が到着するまで、マヤのルネサンスの最も美しい建物はすでに放棄されており、荒廃した遺跡となっていた。古代マヤ人は、その全体では、40万平方キロメートル以上に及ぶ領土に居住し、ユカタン、カンペチェ、キンタナ・ロ、タバスコ、チアパスのメキシコの州や、今日のグアテマラ、ベリーズ、そしてエルサルバドルとホンジュラスの一部の国々にわたっていた。 詳細記事

歴史再考(その1)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その21)

 

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歴史再考(その1)

「歴史は、嘘のミシシッピーである。」 ――ボルテール

今日のエソテリックな対抗言説は、部分的だが、私たちの既知の歴史を全面的に再考することに貢献している。私たちはすでに、西洋社会の学校で教えられている歴史は、無知に充たされているばかりか、地球の実際の出来事の大きく検閲されたバージョンでしかないとの疑念を抱いている。その近視眼的で編集されたバージョンでは、人間はサルからヒトへと長い進化を経た後、文明はメソポタミアで約7千年前に「開始」され、しだいに分岐していったが、それでも、他の文明はすべて西洋の「後続版」としている。しかし、圧倒的な考古学的、歴史的証拠に基づいて、1万4千年以上前――おそらくもっと以前――に、地球上に高度な文明があったことが明らかになっている。古代の起源について学ぶことから、キリスト教のさまざまな宗派に至るまで、明らかにされていないことが多々ある。おそらく、まずバチカンの図書館を世界中の学者に開放することが、その解明に必要な第一歩だろう。 詳細記事

古代の知恵

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その20)

 

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古代の知恵

「私は貧しく裸ですが、私はこの国の元首です。私たちは富を望んでいませんが、私たちは子供たちを正しく育てたいと思っています。富は私たちを良くしません。私たちは子供たちを連れて別の世界にゆくことができませんでした。私たちは富を望んでいません。私たちは平和と愛を求めています。」 ――元首レッド・クラウド(スー族)

ホモ・サピエンス〔現生人〕は、すべての動物と同様に、環境の限界に適応する絶え間ない過程を条件に生きてきた。伝統的な進化モデルでは、人間はおよそ5万年前にその行動上の現代化を果たした。人間が環境を操作し動物王国の首領になることができる生き物に上昇したとき、新しい特性が出現した。民族学者はしばしば、自分の種の一員を組織的に殺す行為が、事実として他の動物種の中では見られないことを観察してきた。自分の種を殺す人類の特殊な性向は、限られた範囲でネズミやチンパンジーとも共有されているが、ほぼどんな環境にも適応する能力がそれを作ってきたと考えられる。人類間の戦争は、自然環境の中での領土本能として始った。組織化された戦争という特徴は、人間だけがもつ特徴である。 詳細記事

DNAミステリー

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その19)

 

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DNAミステリー

「生命の遺伝の種は、宇宙中を満たしており、そのうちのいくつかの「種」は、他の惑星にと同じく、地球にも降ってきている。そして、その遺伝の種は、人間の男女も含む、あらゆる生命の変態の指令を持っている。DNAは、環境を意図的に変えるように働き、特定の遺伝上の目的――眠っているDNAの処分や発動、そして遠い昔に他の惑星に住んでいた生命形態の複製化――を果たすよう遺伝子選択をすすめる。」――ラウン・ジョセフ、論文『進化的変態』の著者

何が人間を、それほど特別につくったのだろうか。おそらくそれは、私たちが、他の種が私たちをどう知覚しているかを考える、唯一の種であるからだ。私たちは、こうした合理的精神、活発な自由意志、それに加えて自己陶酔への偏好を持っている。私たちは、建築学、医学、文学、芸術、音楽、そして科学を創設し、また、他者を罰する力もそなえている。私たちはまた、ボタンを押すだけで他者を破壊できる、唯一の種でもある。いかにして私たちは、他の動物に優越し、それほど創造的に異なっているのか。

そうではあるのだが、私たちのDNAdeoxyribonucleic acid(デオキシリボ核酸)〕のほぼ99パーセントは、チンパンジーのDNAと同じである。進化論生物学者によれば、私たちはサルの子孫である。私たちの手は、人間に精密性と力を与えた際立った遺伝的特徴をもっている。つまり、私たちの親指は他の四本の指のすべてに触れることができる。なぜ私たちは、そうした多目的な手をもっているのか。人間を人間としているものは、いったい何なのか。ゲノム〔ある生物のもつ全ての核酸上の遺伝情報〕は膨大な研究分野で、「生命学」の根本的探究を始めるには最適の領域である。 詳細記事

神々の血液

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その18)

 

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神々の血液

「精神的奴隷から自らを解放せよ。自ら以外の誰も、自らの心を解放することはできない。」 ――ボブ・マーリー〔1945-1981 ジャマイカのレゲーミュージシャン〕

遺伝学研究の成果によると、私たちは先祖が私たちに伝えた形質しか受け継ぐことができない。それ以上も、それ以下もできない。主流科学が指摘するように、もし人類がだれもアフリカの祖先から進化したとすれば、すべての動物の血液が同じ種類であるように、すべての人間の血液も相互に適応しているはずである。ならば、Rhマイナスの血液はどこから来たのだろうか。Rhマイナスの母体が身ごもったRhプラスの自分の子供を拒絶するということが、どうして生じるのだろうか。 詳細記事