暦一巡「ボケ防止プロジェクト」

 自己健康エコロジー=切迫編=その8

Day 1,384 & 104(1月7日〈日〉

ちょうど12年前、つまり還暦の年の3月、「ボケ防止への第一プロジェクト」という記事をこのサイトに書きました。それは、以来、今日までも続いている、「寿司シェフ修行」という文字通りの「60の手習い」への着手宣言で、かなり緊張した雰囲気のうかがえる文章です。確かにその時は、それなりの一大決心――何しろまったく無経験でお門違いの職域への、その歳にしての入門――で、それこそ「清水の舞台から飛び降りる」心境でした。しかし、今になって思えば、よくぞ決心したものだと、手前味噌ながら、その頭のリセット具合をほめてやりたく思っています。

というのは、それから暦が一巡りして、その決心の効用や意味が、はっきりと見えてきているからです。

第一に、もしそれをしていなかったとすると、仕事として、それまでの経歴にしがみつき、保身的でそうとうじり貧な境遇に、自ら迷い込んでいたと想像されます。第二に、そうした異世界の職場に飛び込むことで、まったく新たな人間関係が生まれ、異なった経歴や価値観の持ち主たちや、ことに自分よりはるかに若い世代の人たちと肩を並べて働くという体験は、先輩ぶれる立場でも、まして上役でもなく、年齢が故の逃げ口上なども言ってはおれぬ、疾風にさらされるものでした。第三に、当時は、公的年金の支給までまだ5年ほどの空白があり、加えて自己年金やその代わりとなる蓄えなぞゼロに等しく、その不連続を埋めねばならない切迫感が、その挑戦を生半可なものにできない後押しとなってくれました。第四に、自転車通勤という好みと健康と必要を満たすトリプル相乗効果を持つ日課を発見し、恰好付けや流行り的なエクササイズ信仰からの脱皮ができました。第五には、そうして料理を仕事とすることで、職業上の技量の獲得以上に、私生活において、日々の食の用意が誰に頼ることなくできるという、自活生活力を増す効用をも持ち、ことに老後生活への自力対応力――たとえ「お一人様」となっても――を増しています。

こうして総体として、仕事や経済の上でも、人間関係の上でも、そして毎日の生活能力の上でも、一点にしがみつかなくてよい、マルチプルでフレキシブルな構えが持てる効用を得ています。言うなれば、「多芸は身を救う」です。

あと、不安含みなのは健康面ですが、こうしたマルチプルでフレキシブルな支えが、そのリスクを軽減あるいは分散してくれています。(そういう絡みでは、最近の風潮や宣伝に見られる、将来への備えとしての金融的蓄えという方向は、その多要因がからむリスクを、逆にお金という一点――ほどほどならともかく――に集めてしまうという意味で、リスクをより危なくすることになり兼ねない落とし穴ではないかとも思えます。言い換えれば、「健康は金なる木」です。)

かくして、この健康不安という加齢現象のひとつは、反面、健康の維持があたかも自分の仕事や生き甲斐にもなりえる、予想を越える深淵で興味新たな展開をみせてくれています。つまり、この間のクモ膜下出血(SDH)体験のように、それは自分の人生路に思わぬ切り口と機会を見せてくれるばかりでなく、その克服を通じて、新たな出発の起点や思念上の新次元を切り開く契機ともなってくれています。

 

Day 1,387 & 107(1月10日〈水〉

このところ、雨ないしは40度を越える暑さといった悪天候が繰り返され、エクササイズどころではありませんでした。でも今日は、曇天ながら涼しく、エクササイズ日よりでした。

時間に制限があって、4キロのはじりとなりましたが、むしろ短距離になった分、スピードを“微上する”ことが出来、SDH入院以来はじめてのキロ8分を割るタイムの、30分27秒でした(正確には、7分31秒/キロ)。たったこれだけの運動でしたが、その後の心身の爽やかさは、値千金といったところです。

 

Day 1,394 & 114(1月17日〈水〉

昨日は、4カ月ぶりに泳いだ。ただし、400メートルに2度も休みが必要で、筋力の低下が如実だった。

月曜、今日と二度の4キロはじりをして、三日連続のエクササイズ。この80キロオーバーの体重を、なんとか減らさなければ。

 

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