世界の75~79歳ランナーの真ん中レベル

7月22日〈月〉

8キロはじり。1時間4分37秒。4分の壁は厚い。ただ、久々に、若い二人ずれのランナーを追い越した。先方がそれほどゆっくりだったということだが。

タイムは、1キロが8分30秒、2キロで16分55秒。4キロ折り返しで34分5秒。7キロで57分2秒。つまり、ラスト1キロは7分35秒。

昔のダイアリーを調べる機会があったのだが、ちょうど30年前の1994年7月に6.6kmで33分49秒との記載があった。これは、キロ当りにすると5分8秒。40歳代だったとはいえ、3分も速い。好記録だったのだろうが、今からではとてもじゃないが出せない速さ。また、この頃の水泳では、1,000メートルを21~22分で泳いでいる。今では28~29分。30年の歳の違いとはいえ、これほどとは他人事のよう。

 

7月25日〈木

エクササイズを思い切りやると、もう、その後は、家事をこなすくらい――これはこれで面白いのだが――がやっとで、もう、夕食後は、眠いばかりで何も手につかない。

そこで通常、いったんベッドに入って、2~3時間眠って、ほどんど夜中に起き出す。すると、体の疲れも取れていて、頭がすっきりとしている。夜なべ仕事のチャンスである。

つまり、運動は、頭もふくめ、そうしたフィジカルな行いに全人的資源を投入して、完全に自分をシャフルする意味をもっている。振り出しにもどって、ゼロからやり直すのだ。そうすると、雑音のように残っていた記憶に邪魔されず、かといって、重要な考えは生き残っていて、それらが自由に結び付き出す。あらたなひらめきの出現である。

ここに、健康をめざす運動の意味が、非病とか増進といったレベルから、創造のための資源といったレベルへの体験的進展が見出せる。健康とはそもそも、非病とか、平穏状態とかといった定常的なものではなく、それをベースにさらなる向上が可能となる、動的かつ飛躍への源なのではないか。

若い人たちなら、最近のスポーツ界での目覚ましい事例が示しているような、新次元のパフォーマンスがありえる。それは老人にとっても、身体的には無理だが、知的なレベルで、そんな達成はありえるのではないか。

 

7月26日〈金

8キロはじり。欲が出て、好タイムを出そうとしたのだが、65分6秒で終わった。4キロで33分45秒だったので、帰路のペース次第で記録を伸ばせるかと思ったのだが、だめだった。

タイムを縮めるには、ピッチを上げ、スプリングが効いた走法がいるのだが、それに呼吸がついてこない。

それでも、今日のは、調子はあまりよくなかった中で、まずまずのタイムだろう。

 

7月31日〈水

8キロを目途にスタートしたものの、調子がよくない。そこで、途中タイムを一切チェックしないこととして、体との対話に専念。左大腿筋に力が入らず、右足指元の痛みがぶり返してきた。腰も痛く、全体として散々な具合。冷たい風も負荷となった。

 

8月3日〈土

新住居の近くの公園で、「Park Run」という毎週土曜の朝8時にスタートするランニングの催しがあるのを知って参加してみた。同じ道を二往復する計5キロのコース。距離は大したことないのだが、朝の運動ということが引っかかった。

老若男女、150人ほどが参加していた。新参者は僕を含め10人ほど。

走り始めると、心配通り、体はまだ活動していない。普段なら、まだ寝ているか、デスクに向かっている時間。いつもの予備ストレッチはして臨んだが、体のリズムはそれくらいでは変わってくれなかった。

なんとか踏ん張って完走はしたが、体にはけっこうストレスになった。そもそも運動の時間帯が違うのだ。タイムは41分13秒だった。

自分くらいの一見高齢者はいなくもない。だがそうした年食って見えるランナーだが、なかなかどうして、たいていは熟練者のようで、走りっぷりは格別。

僕と抜きつ抜かれつを繰り返したのは、30歳代とおぼしき、大きな尻の女性。インターバル走らしく、歩いたり走ったりして落ち着かぬ。また中年の一人の男性は、歩きで僕を抜かしていった。

先頭をゆくランナーは、僕が二周目に入ろうとする時、すれ違ってゴールしていた。倍も速いってこと。

この英国発祥のランナー組織は世界的で、日本にも支部があるようだ。そうした何百万人もの参加者によるデータがあるというので、自分のレベルはどれくらいか、それを知るのが目的で参加してみた。

今日の具合では、自分より後ろにいたのは、参加者の1~2割程度だろうか。

ともあれ、データさえ得られれば、自分の日頃の運動時間リズムを乱してまでも続ける理由はなさそうだ。

 

ランから帰宅して1時間もしないうちに、結果のレポートがメールされてきた。すべてがコンピュータ化されているようで、実に迅速。

そのレポートよると、僕のタイムは41分16秒で、参加者151人中137番。75~79歳年齢帯ではトップだった(ただし、最下位も僕)。世界中の同年齢帯では47.66パーセントという。これが100パーセントなら世界トップ、90パーセント以上だと世界一流レベル、80パーセント以上だとその国での一流レベルらしい。つまり、僕は世界の同年齢帯のほぼ真ん中レベル。

 

8月5日〈月

今日の当地の新聞によると、長距離走のトレーニング法に、80-20法があるという。トレーニング強度を、高度を20%、中度を80%という方法で、研究の結果、これが一番、効率がよいそうだ。あくまでも、フルマラソン級のトレーニングについての話だが、僕のような健康目的なら、0-100がいいのかも。

そんな積りで、今日は、中度で10キロをこなそうとして走りだす。5キロの折り返しが41分47秒。中度どころか、結構いいタイムだ。帰路もペースは落ちず、結果は82分1秒。土曜の5キロ41分16秒を二倍して、それよりほぼ30秒も速い。逆に、今日のタイムを半分にすれば41分。これなら、世界水準では、ちょうど50パーセントぐらいかも。

 

8月6日〈火

午後、予定外に時間が出来たので、土曜朝の「Park Run」のコースを再度、走ってみた。予想通り、午後型の僕なので、むろんタイムはうんとよく、40分45秒。土曜朝より30秒ほど速い。

 

 


 

 この1ヶ月間のエクササイズ・ログ      

     (泳ぎには往復7kmのサイクリング付)

7月07日(日) なし(室内筋トレ)

7月08日(月) はじり 34分0秒 4km

   歩き 35分35秒 4km 77.6kg

7月09日(火) 水泳  28分26秒 1,000m 78.0kg

7月10日(水) はじり 1時間5分23秒 8km 75.7kg  

7月11日(木) 水泳  13分34秒 500m 

7月12日(金) はじり 1時間22分15秒 10km 75.0kg

7月13日(土) 歩き 5km

7月14日(日) 歩き 4km

7月15日(月) 水泳  29分7秒 1,000m

7月16日(火) はじり 1時間22分28秒 10km 75.2kg 

7月17日(水) 水泳  22分10秒 800m 

7月18日(木) なし(室内筋トレ)

7月19日(金) 歩き 5km

7月20日(土) 歩き 4km

7月21日(日) なし

7月22日(月) はじり 1時間4分37秒 8km 75.6kg

7月23日(火) 水泳  28分2秒 1,000m               

7月24日(水) はじり 1時間22分14秒 10km 75.6kg  

7月25日(木) 水泳  17分7秒 600m 

7月26日(金) はじり 1時間5分6秒 8km 75.5kg

7月27日(土) 歩き 5km

7月28日(日)   なし

7月29日(月) はじり 1時間4分13秒 8km 75.5kg 

7月30日(火) ミーテイング

7月31日(水) はじり 1時間6分5秒 8km 76.2kg

8月1日(木)  水泳  20分5秒 700m         

8月2日(金)  はじり 49分1秒 6km 76.5kg  

8月3日(土)  はじり 41分13秒 5km 76.6kg  

8月4日(日)    なし

8月5日(月)  はじり 1時間22分1秒 10km 75.6kg

8月6日(火)  はじり 40分45秒 5km 75.7kg

 

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