最初に呼称の問題について触れます。すなわち、「老人」とか、「高齢者」とか、「お年寄り」とかと呼ばれる年齢層の人たちの呼称ですが、ことに自分自身がその一人として、そのどれを使われても、しっくりとこない問題があります。ことに、健康で自立して活躍している“ポスト現役世代”――年金受給者であるがゆえに「ポスト現役」世代と見る――にある人たちにとって、抵抗なく受け入れられる呼称がほしい。
英語圏の国々でも同じような事情があるようで、最近、「oldie(s)」という語が使われ始めています。この語は、本来は「古くさいしゃれ」「古い映画」「懐メロ」といった意味だったのですが、それを、上記の意味にも転用し、ことに、その該当年代の人たちが自分たちのことを、そのようにやや自嘲的ながら親しみを込めた表現として、使い始めているようです。
そこで本稿でも、このoldieをお借りして、「オールディー」とカタカナ書きして日本語化したいと思います。 詳細記事 →
この欄を「老人学」と分類しているが、この「老人学」との名称は好みではない。検索対策として、通用度の高い用語としての使用である。したがって、この先の発展しだいでは、別のふさわしい用語を使いたいと思っている。
ともあれ、そうした分野において、前回で触れたように、健康志向が老化予防に効果的との見方が広がり始めている。
今回は、その「健康志向」をもっと進めて、「スポーツ志向」の領域が射程に入ってきたという話である。 詳細記事 →
自慢話めくが、私の健康志向とその心身両面への効果に関し、その老化予防は確かだという医学的実証が揃い始めてきている。たとえば、日本経済新聞の関連サイトに健康問題を扱う「Gooday」がある。その最新特集が『「脳」の力を取り戻す:「脳は加齢で衰える」は誤解 何歳でも「脳力」は成長する』である。これまでの私の話は体験談だが、この特集は、そうした体験談が真実であることを医学上のエビデンスに基づいて述べている。
『日経グッドデイ』電子版、2020年11月13日号より
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