冬季谷川岳より無事下山

1月18日〈日

午前、池袋西口の好日山荘で、冬山に必要な装備(厚手袋、ロングスパッツ、オーバーパンツ、雪山用ストック)を購入補充。

午後、西武秩父線芦ヶ久保駅でガイドと合流。彼の仕事先横瀬町の氷結谷を訪問。その後、彼の山荘へ。

大寒波襲来の予報で、日程を一日繰り上げて谷川岳登頂までおこなうことに変更。翌早朝に彼の4WD軽トラで出発。

 

1月19日〈月

6時に出発、8時半、土合で、彼の友人と合流。車を使うと秩父から上越までは意外に近い。三人パーティで、さっそくの行動開始。天候はまずまず。

天気予報では、明日にも悪化が予想され、行動が可能なのはほとんど今日のみ。途中の熊穴沢避難小屋に荷物をデポし、以後、空荷で行動、夕方までに登頂【写真】。

 

山頂付近での泊りは回避して直ちに下山、日没後の夜陰のなかを熊穴沢避難小屋までもどり、そこで一泊。夜半、荒れ狂う風の音が聞こえはじめる。この悪天候を頂上で過ごしていたらひどいことになっていたろう。小屋の出口は雪の吹き溜まりとなり、夜中、トイレに行くのさえ雪かきが必要。

 

月20日〈火

雪に埋もれた避難小屋をはい出るようにして出発、猛吹雪の中、何度も立ち止まされ、強風に吹き飛ばされないよう確保の姿勢を繰り返しながら【動画】、二時間ほどで、無事、ロープウェイ駅まで下山。

ロープウェイの運行は停止されていたが、新会社「谷川岳ヨッホ」の計らいで試験運転に乗せてもらえ、土合口駅へ到着。

駐車してあった軽トラで、湯檜曽の温泉宿へ。

露天風呂につかり、同じ雪景色の中なのに、今度は天国のごとき風情にひたる。この天国と地獄の共存こそ、日本の自然の心髄。

 

1月21日〈水

湯檜曽を立ち、往路とは一変した雪道を経て、秩父市横瀬町の山荘へ帰着。

 

1月22日〈木

午後、同山荘を後にして、東京へ。

 

1月25日〈日

日本での日程の大半を無事終え、オーストラリアに戻る準備に入っている。

そうして山から降り、東京に戻ってみると、かつてここに生活したのが奇妙にさえ思えるほど、人の多さ、市街の大規模さ、そしてその脆弱性には脅威を覚える。それだけこちらが田舎者となったのだろうが、もう、世代的にも環境的にも、東京の住人には戻れそうもない。

 

1月28日〈水

夜、シドニーに帰着。予想ほどの暑さではないが、蒸し暑い。

 

1月29日〈木

逆気候順応中。時差ボケみたいにぼーっとし、やたらに眠い。

持ち帰った山衣料の洗濯やら、荷物整理。

 

1月30日〈金

夕方、やや涼しくなったところを、6キロはじり。タイムは54分20秒。キロでは9分03秒とスロー。暑さのなか、無理のないところ。

 

1月31日〈土

日本の労基署から電話が入り、過重労働には当たらない個人の体調によるものと判断され、適用は難しいとの話。つまり、保険外診療負担をせよとのこと。

細かい話は別として、今回の体験を総じて思うことは、自分の行動状態が、どうも通常を越え過ぎているかの、“突出コスト”とでも呼べるリスク負担を覚悟すべき段階に至っているようだということ。

もちろん、うぬぼれはなく、自分が何も特別な存在なぞとは思えないのだが、ともあれ、状態を冷静かつ通例的に受け止めるべきではありそうなことだ。

その意味では、人生三周目の基調は、そうした、いわば「孤独な」ところにあることを胸にしておかねばならないようで、これは「いつか来た道」でもある。

 

2月1日〈日

この日本行きからの教訓は、極端な季節差においての気候順応の難しさだ。今回かくして、その意外な弱点に気付かされた。自分の体の温度差コントロールは、年齢のせいだけではないだろう、けっこう限界があることを判らされた。

過去においても、今回ほどの極端な反対季節間の移動は記憶にない。しかも、移動先できつい環境での労働が伴うというのは、経験がない。

そういう意味では、年齢以前に、もともと温度差への慣れは、難しかったのかも知れない。

ともあれ、移動に伴う気候差には、要注意だ。

 

2月2日〈月

シドニーに戻っての最初の「仕事」は、衆院選の在外投票。日数が短いためか、総領事館に特設の投票場は近年にみられぬ混雑具合。しかも若い家族連れがほとんどで、何やら様変わりを感じる。

南寄りの風が吹き、一挙に気温は二十度台前半まで下がった。しかも天気は晴れ。

これぞ機会と、6キロのはじり。タイムは、50分35秒と、3日前より3分45秒も速い。もちろん、運動後の爽快感はバツグン。

一方、日本の労基署には、労災申請の取り下げを通知。どれほどの保険外治療請求がくるものやら。

 

2月3日〈火

連続して6キロはじり。タイムは50分51秒と、やや後退。

不思議なもので、運動をした後は、何かにつけて意欲がわいてくる。しなかった日の、おっくうな気分が一掃されている。

 

2月4日〈水

二カ月半ぶりの泳ぎ。最初の100メートルのきついこと。もうやめようかと思いながらも続けていると、しだいに体がなれてきて、結果、500メートルまで漕ぎつけた。タイムは14分45秒。いつものことだが、最初の2~300メートルが峠となる。

 

2月5日〈木

Tが休みで、共にシドニー湾口の遊歩道歩き。約10キロだったが、最高気温35度もの日で大汗をかいた。

ボークルーズ、ミルクビーチ付近からのシティー遠望

 

2月6日〈金

500メートル泳ぎ、タイムは14分36秒。

 

 

 

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