日本の暗さを吹っ飛ばすもの

9月23日〈月

今日は、ラップを数え間違いしたのだが、10ラップのつもりが11ラップ、つまり1100メートルを泳いでしまった。タイムは30分33秒と、1000メートルに換算すれば27分50秒ほどで、500メートル14分の最近の壁を破っている。

このなかなか結構な間違いは、この2週間ほっどの取り組みの成果だ。というのは、最近、上半身の筋力低下が目に見えていて、腕立て伏せが5回もできない状態だった。それが何とか、15から20近くまで回復できてきている。そのせいで、泳ぐ力がもどってきているということのようだ。水泳とは、その推進力の7、8割は腕の力による。

 

9月24日〈火

先に「運動は『ワームホール』」との記事を書いたが、要するに、身体の健全さがもたらす、社会の浄化、もっと言えば、進化の働きである。というのも、日本の様々なニュースに接していて、目下の日本の暗さを吹っ飛ばしているのは、アスリートたちのそれぞれの場でのそれぞれの活躍である。もう、いまや政治家は、社会の足を引っ張る、泥沼製造者の以外の何者でもない。

昨日行われた、イチロー率いる松井、松坂らの元ヒーロ“草野球”チームと現役「高校野球女子選抜」の試合、もちろん元英雄たちのボロ勝ちだったのだが、そのかつての世界的トップがこれからの、ことに女子たちと真剣かつ敬意を持ち合って競い合う、実にヒューマンな取り組みがあった。傲慢も嫌みも、他方、いたずなら引け目もない、スポーツの場ならではのシーンである。

こうした交流なり、刺激の与え合いが、野球の世界だでけでなく、あらゆる部門で、もちろんスポーツ界以外をふみめて実現するといい。それこそ、世界に冠たる民主国への道だ。じつに清々しい。

 

9月27日〈金

雨が上がったところを見計らって10キロはじり。往路はやや遅で、42分46秒。全体では82分40秒。つまり、帰路は39分54秒。どうも、5キロ以上になると、調子が上がるみたい。

いつものことだが、最初の1~2キロは、動きがぎこちなくてタイムどころでない。今日でも、2キロ地点で17分10秒ほどだったので、キロ8分35秒。だから、次の3キロは25分36秒、つまり、キロ8分32秒。

最後の1キロは7分30秒位だったはずで、だとすると、残り4キロを33分24秒、つまり、キロ8分21秒。

 

9月30日〈月

1月15日以来8か月半ぶりの12キロ。タイムは1時間39分54秒。往路が52分ちょうど。帰路は47分54秒。平均7分59秒。

今日は、思い切り体を脱力して、手足を「ブランブラン」ではじる。想いの外軽快で、これならいけると距離をのばした。おかげで、12キロの距離を感じなかった。逆に、いままで、どれほど、余計な力を入れていたのかということ。

 

10月1日〈火

今日の泳ぎは、昨日の12キロの疲れが残っていて、足がつり始め、700メートルで打ち切り。

 

10月2日〈水

このごろ思うのだが、私にとっての運動は、それ自体が命作り――少なくともその減衰のスローダウン――といったところがある。若いうちは、毎日の時間自体が生命を生みだしていた。昨日より今日と、すべてのものが新生されていた。だが、若き日のそういう自働作用は、ここに至ってはもはや動いておらず、意図的に動かそうとしない限り、生命の減衰は加速してゆく。

むろん、この減衰自体は止めようもないのだが、最終的にそれが止まるまでの年月にはかなりの長さと勾配がある。その時間を放置せず、勾配を調整し、自生の時間を延ばすことは可能だろう。

そして思うのだが、その意欲自体も、それを欲すること自体によって刺激されるようだ。命の減衰は、減衰を自明視するとこからかえって始まってゆくようだ。命は、生かそうとすればするほど、生き返ってくるもののようだ。

たとえば、以下のような、専門家の見方がある。

津田 これは一応「脳科学者」として言わせてもらいますけど(笑)、神経は筋肉と同じです。ちょっと負荷をかけて、いまの自分よりもちょっと難しいことをやると、力を発揮するようになる。筋トレにしても、いまの自分の力より負荷をかけると、いったん壊れて超回復が励起されて筋力が上がるわけですね。神経細胞は壊れないけど、電気の通りがよくなることで、その能力が上がるんです。

〔『初めて語られた 科学と生命と言語の秘密』p.206〕

「二周目」の人生の最中でも、こうした働き自体は変わらないだろう。

 

10月3日〈木

別記事にも書いたが、PSA値が8.44に下がって、なにやら、前途の霧が、晴れたとはいえないが、薄らいだかの感がある。つまり、自己治癒の結果が現れきているということで、これまでの方針が少なくとも誤りではなかったとのサインである。

この間の、自分の体調の良さから、良い予感はしていたが、こうしてはっきりとした数値が出ることで、いわば、エビデンスを得たというところ。

再来週の14日の月曜に専門医と会うが、現状維持の経過監視の診断は変わらないだろう。前回の診断の際もそうだったが、彼はもう「さほど熱心な態度」を見せなくなっている。こちらにすれば、まことに結構な展開である。

 

10月5日〈金

昨日は、一日の休養日もあり、例の脱力走法でどこまでゆけるかを試してみた。結果は、14キロで、1時間58分4秒。最後の14キロは2021年12月6日の1時間56分57秒。三年振りだが、タイムに大した差はない。昨夜はさすがに疲れ切って早寝。今日はすっかり回復して気分上々。

 


 

 この1ヶ月間のエクササイズ・ログ      

     (泳ぎには往復7kmのサイクリング付)

9月07日(土) 室内トレ

9月08日(日) はじり 1時間22分35秒 10km 75.8kg

9月09日(月) 水泳  28分28秒 1000m 

9月10日(火) はじり 1時間6分31秒 8km 75.2kg

9月11日(水) 水泳  29分11秒 1,000m 

9月12日(木) はじり 1時間22分47秒 10km 75.5kg

9月13日(金) 水泳  27分52秒 1,000m

9月14日(土) はじり 1時間6分39秒 8km 75.6kg

9月15日(日) 歩き 6km

9月16日(月) 水泳  34分44秒 1200m 76.6kg  

9月17日(火) はじり 1時間21分26秒 10km 75.4kg 

9月18日(水) 水泳  29分6秒 1,000m

9月19日(木) はじり 1時間8分24秒 8km 75.4kg

9月20日(金) 水泳  23分02秒 800m

9月21日(土) はじり 50分58秒 6km 76.3kg

9月22日(日) なし 

9月23日(月) 水泳  30分33秒 1,100m               

9月24日(火) はじり 1時間8分46秒 8km   

9月25日(水) 水泳  28分30秒 1,000m 

9月26日(木) 雨天

9月27日(金) はじり 1時間22分40秒 10km 76.5kg

9月28日(土) 水泳  28分23秒 1,000m

9月29日(日) なし

9月30日(月) はじり 1時間39分54秒 12km 75.23kg 

10月1日(火) 水泳  19分41秒 700m

10月2日(水)  はじり 1時間23分10秒 10km 75.0kg         

10月3日(木)  なし

10月4日(金)  はじり 1時間58分4秒 14km 75.7kg  

10月5日(土)    はじり 1時間6分6秒 8km 75.9kg

10月6日(日)  水泳  22分57秒 800m

 

 

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