スポーツ時計を導入

11月8日〈金

別稿で、「運動は哲学だ」なんて言い切っているのだが、どうもそれは、複雑系における「心はすべて数学である」と、相似形のアイデアのようだ。

 

11月15日〈金

股関節の支障のため、大事をとって水泳のみに切り替えて3週間、ほとんど違和感が無くなったので、試しのはじりをした。もう、痛みはなく、なんとなく頼りない感じはあるのだが、6キロの試し積りで始めた。ところが、いざ始めてみると、コースの常連の一人と行き合って、妙な張り合い意識が起こってしまってえ、よせばよいのに、8キロに延びてしまった。

運動の最中はよかったが、終わって体が冷えてくると、せっかく収まっていた痛みがややぶりかえしてきた。歩くにも違和感が伴う。「年寄りの冷や水」とは思いたくはないが、「勇み足」は確かだった。

あらためて、水泳専念に戻ることとする。

 

11月18日〈月

運動の日々単調な繰り返しに変化をつけ、タイムデータの記録も効率化するため、最新のスポーツウオッチ(Polar Vantage M3、Aus$585)を入手した。これがなかなかの優れもので、データの自動記録どころか、アプリを使うと、その集計、指標値の計算、統計分析もただちにやってくれる。おまけに、GPSまで搭載されていて、地図をダウンロードしておくと、3Dのレポートを作ってくれる。

ただ、その盛沢山な機能の時計と、アプリと連動した多様な使用法をマスターするのが、これまた大変。スマホ生活になれた若い人にはたやすいことなのだろうが、その一通りの使用を飲み込むまで、正直、手におえない代物を買い込んでしまったかと、一時は返品すら考えたほど。

ぼちぼち、使えるようにはなってくると、こんどは、記録を見るために、運動したくなるような逆転効果もでてきている。

そのうち、これまでの「月間エクササイスログ」も、このアプリ機能の転載となるだろう。

 

11月20日〈水

股関節の故障がなかなかしつこい。今日も買い物に行った際、信号を小走りに渡ろうとしたのだが、まるでビッコの足取りとなった。はじりはもうしばらく、大事をとった方がよさそうだ。

 

11月27日〈水

この一週間、はじりはやめて、腰への負担の少ない泳ぎに専念してきている。そこに、導入したスポーツ時計による、運動中の詳細なデータが出されるようになり、ちょっとした情報過剰状態となっている。ことに、これまでデータはとっておらず、そうとは知らずにいたのだが、心拍数(bpm)が、泳ぎの記録をあげようと頑張った際、並ではないレベルに達していたことが判明。

通常、最高心拍数は、220マイナス年齢で計算される。それがこの時計の計測によると、なんと230にも達していた。最初は計り間違いか、次には同じような泳ぎ方を繰り返えしてみたのだが、それも220をこえていた。どうも、データとしては正しいようなのだ。

調べてみると、負荷を極限にまでかけた場合、こうした数値はありうるらしく、要するにもう酸欠状態になっていたということのようだ。たしかに、そういう時は呼吸がやたら苦しい。それに、それだけの負荷を加えることは、心臓には負担過ぎること。もちろん、高齢者には十分危ない。

いやはや、それほどに危険なゾーンにまで至っていたとは、正直、驚きだ。

自分の年齢といい、健康が目的といい、そこまで頑張らない120~130程度の負荷で、むしろ距離を伸ばしてみるほうが、脂肪燃焼の効率はよさそうである。

そういう次第で、この時計のお陰で、危ない頑張りを覚ったしだい。

 

11月29日〈金

思うのだが、水泳での心拍数240という驚異的数値だが、それは、私の年齢では心臓麻痺レベルの危険ゾーン値だろう。それを、知らないでいたとはいえ、幾度も繰り返して行ってきてなんともないというのは、そういう“実験”結果として、私の心臓の働きが、いまだそんなにハイレベルを保っているということではないのか。

それにこれまで、心電図をとっても、心臓の異常を指摘されたことはない。自覚としても、心臓の異常に結び付くようなことも体験していない。

過信は禁物だが、それほどに、私の心臓の年齢は若いということなのではないか。

 

12月2日〈月

「スポーツ時計は現代のGP」、そう思う。この時計はフィンランド製で、進んだ福祉社会思想を背景にした特異な製品である。というのは、時計というより自動モニター装置で、持ち主の身体情報を逐一測定し、それをオンラインを通じてモニターしている。そしてそのようにして得たぼう大なデータから、特定持ち主の健康状態の分析結果をフィードバックしている。

ちなみに、この時計のアプリをフルに使うには、自分の情報を提供することを了承しないと使えなくなっている。つまり、当初から、GPと患者の信頼関係を前提にしている。

このGPは、その製品がスポーツ時計と銘打っているように、病気時計ではない。つまり、健康に前向きに取り組んでいる人に、より健康になれるような分析を提供している。その意味で、私にとっての健康意識に実に沿ったものだ。

 

 

 


 

 この1ヶ月間のエクササイズ・ログ      

     (泳ぎには往復7kmのサイクリング付)

11月07日(木) 水泳  16分13秒 600m

11月08日(金) 水泳  26分05秒 1000m

11月09日(土) 水泳  26分17秒 1000m 

11月10日(日) なし

11月11日(月) 水泳  26分37秒 1000m 

11月12日(火) Bondi walk

11月13日(水) 水泳  26分08秒 1000m

11月14日(木) なし

11月15日(金) はじり no time

11月16日(土) なし 

11月17日(日) 水泳  no time 500m 

11月18日(月) 水泳  12分46秒 500m

11月19日(火) 水泳  21分26秒 800m

11月20日(水) Cycling         22.65km

11月21日(木) 水泳  26分19秒 1000m 76.5kg

11月22日(金) Cycling         24km 

11月23日(土) 水泳  18分13秒 700m               

11月24日(日) なし 

11月25日(月) 水泳  21分03秒 800m 

11月26日(火) 水泳  26分30秒 1,000m

11月27日(水) Shopping

11月28日(木) 水泳  26分50秒 1,000m

11月29日(金) はじり 50分01秒 6km 76.1kg

11月30日(土) 歩き 4km 

12月1日(日)  なし

12月2日(月)  水泳  26分20秒 1000m      

12月3日(火)  歩き 5km 77.1kg

12月4日(水)  水泳  26分33秒 1,000m 76.3kg  

12月5日(木)    日豪基金図書館へ

12月6日(金) 水泳  26分7秒 1,000m 76.4kg

 

 

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