QL-Day 364(2019年12月23日〈月〉)

世の中はクリスマス・モードに入り、酩酊シーズンに突入。

酒ほど人間界に溶け込んだ“ドラッグ”もないだろう。それだけに、酒が他のドラッグ並みに脳細胞を壊すとの説は、せいぜい、それが高血圧など血管障害の一因との認識ほどではあっても、直接に脳の神経細胞の機能を傷つける――最終的には認知症に至る――との認識ではない。それが、年食って脳の働きが鈍ってくるにつけ、そうした酒の直接の働きが体験的に分かってくる。そもそも、酔いとは、そうした働きの鈍り――つまり一時的認知症状態――を無防備に楽しむ傾向だ。だがそのあげく、そのドラッグとしての働きが回復不能な酩酊=認知症を残すようになる、ということなのだ。 詳細記事