新しいレストラン業態を発見

  修行風景(出張体験)

先に日本で滞在した際、地元通に案内されて、三重県多気町にある異色な“食事処”に行った。まずひとことで言って、「新しい業態の和食レストラン」で、私的見解ながら、強い将来性を感じるものでした。

その和食レストランは「まめや」と言って、地元の農業法人が営んでいる。その説明をパンフレットから引用すると、こうである。

「農業法人 せいわの里 まめや」は、「農業文化を次の世代に伝えたい」という想いのもと、平成15年〔2003年〕に設立しました。

レストランや体験教室、加工品の販売を通じて、農業の活性化につなげ、農村の魅力を広く伝える活動を行っています。

農産物だけでなく、野山の緑、土の感触、風の心地よさ、人と人のつながりなど、せいわの里を包むすべてのものが、農村らしい魅力を生み出す大切な資源です。そんな地域の資源を活かしながら、大切なふるさとを元気に輝いたかたちで次の世代につなげたい、これが私たちの考えです。

レストラン業界に部分的にせよ身を置く私として、この発想に大いに共感するのですが、近頃の、名前ばかりが先走りする、「誰々のレストラン」といったお高さはここには全くありません。それどころか、村の人たちみんながそれぞれ一生懸命に働く、そうした地味ながらなごめる親しさがあります。

ともあれ、そうした講釈よりも、何しろ、ここの実際の料理がおいしく、健康的で、そして安い。地元の食材、人材、手作りの料理をフルに活用した25から30品目にもおよぶバイキング式の食事(昼のみ)が、大人1,200円(子供半額)なのです(ちなみに、もしオーストラリアなら、その倍は優にするでしょう)。

ウイークデーの昼時に行ったのですが、それでも店は満席で、しばらく待たねばなりませんでした。でも、道路の駅のような地元の産品が並ぶ売店を見て回っているうちに、そんな時間はすぐ過ぎてしまいました。

今日、これぞというシェフの中には、本物の食材確保のため、自分の農園を持っている人がたくさんいます。

しかし、客である私たちにしてみれば、店やシェフの名前より、おいしく、ヘルシーな食事を、手ごろな値段で食べられる、それが一番です。

そういう意味で、この「まめや」は、まさに的を射た業態を実践しています。

おそらく、他の地域でも、同様なアイデアは展開されていると思いますが、実体験談として、ここの場合は、大いに成功、繁盛しています。

 

農業法人 せいわの里 まめや

TEL 0598-49-4300

519-2211 三重県多気郡多気町羽生5643

営業時間 10:00~17:00

定休日 木曜

HP https://mameya-seiwa.com/

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