《エコ免疫》という人間進化

懸念はPSA値の再上昇

越境体験=QL;コンタムライフ実践編(その13)

QL 1Year+198Day(2020年7月10日〈金〉)

今日の12キロはじりは、快調だった。タイムも1時間38分27秒。ことに帰路は40分5秒でほぼ標準タイム。呼吸に制限のある泳ぎとの相乗効果が出てきたのか、呼吸が楽だ。

 

QL 1Year+199Day(2020年7月11日〈土〉)

以前に述べたように、私の健康がエコロジカルな適応の産物であるとするなら、私が、たとえば昨日のように12キロをはじり終えた後、何とも言えない幸福・満足・充実――そして実に心地良い“身体疲労感”――を抱けていた感覚は、何やら《宇宙と連なる大自然からのメッセージ》としての幸福感だ。つまり、単に頭だけでなく、身体全体が情報受信装置となったような、自然や宇宙全体との一体感、協働感である。

それは、あえて言葉にすれば、「健康になればなるほど、《越境》して行っている」心境だ。もはや「《健康》と《越境》と《し》とが一体不離となった境地」とでも言おうか。

 

QL 1Year+201Day(2020年7月13日〈月〉)

今日は、泳ぎを1100メートルまで伸ばせて、タイムも30分22秒と、ラップタイムをわずかでも縮めることが出来た。

 

QL 1Year+202Day(2020年7月14日〈火〉)

今日は冷たい強雨で、エクササイスは休み。

ところで当地では、コロナ感染が不気味な拡大を見せており、もはや第二波とも言われて、メルボルンでは封鎖再開までも強いられている。そして隣接州との州境が閉ざされ、国境閉鎖の内国版となっている。

そのようにコロナへの「恐怖」が、今、全世界に広がっているのだが、そういう情勢にあっても、それに右往左往しない、一種の拠り所を持ちたい。それをまず、《エコ免疫》とても呼ぼうか。

つまり、このところの「仕事」とすら呼ぶ運動への傾倒によって持ち得てきているフィジカルな心強さや《自頼感》があるのだが、それが生物学的な「免疫」概念とも呼応し合って、上記のように環境全体とも一体化した《エコ免疫》効果をなしているとの意識のことである。おそらくそれは、遠い古代の人たちにとっては、当たり前のことであった、自然環境との一体感である。

そこでそれをさらに延長すると、今のコロナが人類の新たに体験する進化した――しかも刻々と変化する――ウイルスだとするなら、それに牛耳られずにそれと共存して行けるということは、人間の側でもの進化とも言えないか。

ウイルスとは情報体で、細菌のような生物ではない。そしておそらく、かつて地球上の生命発生の種ともなった宇宙からの情報を伝えた張本人でもある可能性がある。それを害虫退治のように考えていて済むものなのか。

 

QL 1Year+203Day(2020年7月15日〈水〉)

今日は、1300メートルを35分16秒で比較的楽に泳げて気分が良かった。

そうであるのに、半年毎の定期血液検査の結果が出て、それが良くなかった。PSA(Alin)値が7.29と上がっていた。安全値では5.4以下とあり、要注意という。そうして、またしてもの専門医への面接を薦められた。なんと、6年前への舞い戻りである。

ただ、どこかにその予感があったのは確かで、昨年11月末のPSA値も安全値をやや上回っていて、気になっていたからだ。

なにやら、続いた好天の後の、突如にやってきた悪天のごとくで、一気に気象が変わった。

 

QL 1Year+204Day(2020年7月16日〈木〉)

専門医の予約を取る。ひと月先の8月11日。

6年前の再開。

そこでこれも6年前と同じく、効果的だった食事療法を再開した。

おそらく、専門医の診立ては、再度の生検となり、その結果はおそらく、いくつかのガン細胞の発見――悪くすれば進行した状態――そして、またしてもの全摘するしないの遣り取りとなろう。

昨日までのように、自分の健康状態は、自覚の限りではまったく良好である。何らの不安はなかった。しかも、この意識と検査結果のギャップは、6年前の体験と、まったく同じで、Why? なのだ。

 

QL 1Year+208Day(2020年7月20日〈月〉)

専門医とは、生検結果の進行程度の診断までで、まず、線を引こう。そして、それからが、再度の、一大決心。

6年前のように、身体の調子に何ら兆候はない。今日も、一年ぶりの1500メートルを完泳した。タイムは2分遅かったが、ほぼ快適に泳げた。

だのにである。

 

 

 

 

 

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