生検結果

連載《「男の急所」の料理法》(その10)

Aさん【11月8日】

生検を受けられるようですが、私は2022年3月に「経会陰的前立腺生検」を1泊入院で受けました。その結果、12本のサンプルを採取した中の1本のGleason scoreが3+4=7で(他の11本は陰性)、ステージBの早期ガンと診断され、その後の放射線RI検査で骨などへの転移は見られないことから、ホルモン投薬などを経て2022年10月に12回に分けて重粒子線照射を受けました。あれから約1年が過ぎて現在は経過観察中で、3か月に1回程度通院していますが、特別な治療は行っていません。PSA値は変動もありますが2.0を下回る結果となっています。

 

発行人【11月20日】

今日、専門医に面会し、9日に受けた生検の結果を聞いた。まず、その内容のみを記しておくと、9個サンプルの内、2つでGleason scoreが3+3=6のGrade Group 1という初期、2つでGleason scoreが3+4=7でGrade Group 2という中期のガンで、いずれも、会陰部への侵入、血管リンパ系への湿潤、外部への拡大は見られない、というもの。

9年前の生検では、4つのGleason score 3+3=6があったことと比べると、そのうちの2つがGleason score 3+4=7へと変化しているようだ。

専門医の診断では、あきらかな進行があるので、全摘手術か放射線治療を勧めるとの見解。全摘手術は彼自身が行うもので、手術支援ロボットのダビンチを使用するとのこと。

本人としては、自覚症状としては排尿の細りがあるのみで、むしろ、生検による影響の方が深刻であり、9年間を要してのこの程度の変化なので、まずこの段階では、性急な決断は避けることが重要だった。

そこで、全摘手術か放射線治療の選択以前に、前回もそうしたように、積極的観察を続けて4か月後に再度のMRIを受けたいとの返答をした。あくまでも慎重に考えるための時間確保を重視したもの。

だが、それには専門医は納得がゆかぬようで、自説を繰り返した。加えて、MRIは年に一回しか保険適用されずに実費になる(聞きようによってはプレッシャー)とのコメント。

 

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