Day 170+450(11月28日)

最近の報道、ことに日本よりのそれに接していて、このところ、ちょっと気に掛かることがあります。それはたとえば、「老後破産」とか「下流老人」とかと言った、なんとも“えぐい”報道用語と、それを教訓とするということなのでしょうか、そうした報道に相応するようにして増えている、投資や自前年金をすすめる様々な《マネー発起》記事や宣伝が目につくことです。

むろん、将来に備えよという意味で、そうした諸忠告も有用かとは思いますが、近状はどうやら「常識」を越えた領域に踏み込んでいるかのようです。長年、常識を養いつつ生きてきた者にとっては、お金とのしがらみある付き合いは、それなりの勝手知ったる分野でもありましょう。なのに、そうした右ならえな報道やそこに暗黙視されている、いわば「万事お金頼り」「マネー極楽」な世情には、ますます危なくなる足元を感じさせられてしまいます。 詳細記事