高騰の様子を見せてきたシドニーの戸建住宅価格は、最新データで1,013,258豪ドル（8,410万円）と、昨年12月までの四半期と直前四半期間の変化で、3.1パーセントの下降を見せました。これは過去20年間で最大の下げです。ただ、その年間の変化は14.8パーセントの上昇と、高騰の最終局面の様子を表しています（下表参照）。
また、シドニーのアパート価格は同655,845豪ドル（5,444万円）と、同四半期間変動では2.8パ―セントの下降、年間では8.7パーセントの上昇と、戸建価格に比べて穏やかな変化となっています。
一方、他の州首都の価格は、それぞれの都市のかかえる経済状況におうじてまちまちで、一時はマイニング・ブームにわいたパースでは、その終焉とともに、四半期、年間をつうじて、明瞭な下降傾向（アパートの四半期をのぞく）がみられます。
なお、各都市を平均した全国価格では、戸建で、四半期0.5パーセントの下降、年間10.2パーセントの上昇、アパートでは、四半期1.3パーセントの下降、年間4.8パーセントの上昇となっており、アパートのより沈静化傾向を示して、全国状況としての下降局面入りの様相です。
なお、下表の各価格は、中間値価格です。
（資料出所：28 Jan. 2016, Australian Financial Review紙）