今年も8月がやってきます。私は、終戦の翌年の1946年生まれで、文字通りのベビーブーマーの先頭に位置してきました。父が終戦後すぐに復員してきて生まれた家族では第二子です。今月紹介する記事は、そういう私の出生にも関連して、やはり私の育ちのどこかに、直接ではありませんが、戦争体験をひきづったところがあり、それを表しておくのは私の世代的役目と感じています。この記事の中の私がまだ4、5歳のころの写真は、何やらアジアの開発途上国の子供を思わすような、当時のまだ貧しかったもののどこか澄んでいた、日本の面影が漂っています。来月、またしてもの戦争を想起する月を迎えますが、それをひかえて、今月はこの「戦争と私」と題した記事を取り上げます。

これは2008年の世界同時不況の際に書いたエッセーですが、現在のコロナがもたらし始めている不況と同じような「時代の変わり目」の雰囲気を背景にしているものです。当時、故堺屋太一〔官僚出身評論家〕が、不況後に来る社会を「知価社会」と呼んで物的消費に傾かない主知的満足社会の到来を予告しました。それは現在で言われている「ニューノーマル(新常態)」に相当する甘美な標語でした。当時私は、その予告標語に対して、「プロレタリアート」つまり並みの労働者は、真に受けない方がいいのではないかと身構えて考えたわけでした。結局、堺屋太一の予告は外れて、グローバル・サプライ・チェーンに支えられたいっそう大規模な消費システムが構築されました。それはむしろ、私がそのエッセーに書いた恐れの到来でした。ではそのエッセー「『知価社会』時代のプロレタリアート」にご案内いたします。

これは2008年の世界同時不況の際に書いたエッセーですが、現在のコロナがもたらし始めている不況と同じような「時代の変わり目」の雰囲気を背景にしているものです。当時、故堺屋太一〔官僚出身評論家〕が、不況後に来る社会を「知価社会」と呼んで物的消費に傾かない主知的満足社会の到来を予告しました。それは現在で言われている「ニューノーマル(新常態)」に相当する甘美な標語でした。当時私は、その予告標語に対して、「プロレタリアート」つまり並みの労働者は、真に受けない方がいいのではないかと身構えて考えたわけでした。結局、堺屋太一の予告は外れて、グローバル・サプライ・チェーンに支えられたいっそう大規模な消費システムが構築されました。それはむしろ、私がそのエッセーに書いた恐れの到来でした。ではそのエッセー「『知価社会』時代のプロレタリアート」にご案内いたします。

これは12年前に書いた自分の健康についてのエッセーです。これには、たまに、集中したアクセスがあって、どこかで教材にでも使われたのかと勘ぐったりもしています。ところで、自分の体については、もちろん、当時と今では大きく変化してきていますが、自分の身体を内外に区別せず、体内も周囲の環境も連続した、すべてがエコロジーだという考えは変わっていません。そしてむしろ、近年の命に関わる体験をへて、そのエコロジー観は、宇宙にまで広がっています。ではそのエッセー「私の健康観」にご案内いたします。

これは12年前に書いた自分の健康についてのエッセーです。これには、たまに、集中したアクセスがあって、どこかで教材にでも使われたのかと勘ぐったりもしています。ところで、自分の体については、もちろん、当時と今では大きく変化してきていますが、自分の身体を内外に区別せず、体内も周囲の環境も連続した、すべてがエコロジーだという考えは変わっていません。そしてむしろ、近年の命に関わる体験をへて、そのエコロジー観は、宇宙にまで広がっています。ではそのエッセー「私の健康観」にご案内いたします。

6年前のちょうど今ごろ、私は宣告された前立腺ガンをかかえて、深刻な心境にありました。専門医の助言に従って、全摘手術を受けるか否かの選択を迫られていたからでした。結果、手術を受けない選択をしましたが、心身健全なまま、現在に至っています。そこで何が起こったのでしょう。ではそのストーリー「ガンからの『回復』に思うこと」にご案内いたします。

6年前のちょうど今ごろ、私は宣告された前立腺ガンをかかえて、深刻な心境にありました。専門医の助言に従って、全摘手術を受けるか否かの選択を迫られていたからでした。結果、手術を受けない選択をしましたが、心身健全なまま、現在に至っています。そこで何が起こったのでしょう。ではそのストーリー「ガンからの『回復』に思うこと」にご案内いたします。

今月は、「老いへの一歩」シリーズの第五回として発表した記事で、ちょうど7年前のものです。シドニーの下町でのご近所付き合いから得た友人が、82歳で亡くなった際の私の胸中をつづったものです。韓国人の彼は、私より15歳年上でした。日本による朝鮮半島の植民地時代に育っったため日本語が流暢で、しかも朝鮮戦争を体験した波乱の人生を生き抜いた証人でもあって、その日本の隣国を学ぶ上でもかけがえのない存在でした。加えて、ことに15歳の年齢差というその意味深長なギャップは、「人生のシミュレーション」のような意義を伴って、貴重な想定体験をもたらしてくれました。ではそのストーリー「案内人なき海域」にご案内いたします。

今月は、「老いへの一歩」シリーズの第五回として発表した記事で、ちょうど7年前のものです。シドニーの下町でのご近所付き合いから得た友人が、82歳で亡くなった際の私の胸中をつづったものです。韓国人の彼は、私より15歳年上でした。日本による朝鮮半島の植民地時代に育っったため日本語が流暢で、しかも朝鮮戦争を体験した波乱の人生を生き抜いた証人でもあって、その日本の隣国を学ぶ上でもかけがえのない存在でした。加えて、ことに15歳の年齢差というその意味深長なギャップは、「人生のシミュレーション」のような意義を伴って、貴重な想定体験をもたらしてくれました。ではそのストーリー「案内人なき海域」にご案内いたします。

今年二度目の「今月のおすすめコンテント」は、連載SF記事「両生“META-MANGA”ストーリー」の第4話で、4年前の米国大統領選挙を前に公表された「サンダース・リボリューション」です。このフィクション話は、アルデバラン星系の惑星フィラースの主要メディアが報じる記事――地球と呼ばれる惑星の大国で行われている大統領選挙に注目――と仕立てられたストーリーです。「サンダース」と名の一候補が、出身政党から離脱し、文字通り捨て身となって無所属となり、現政府に不満を抱く無党派層はもちろん、与野党両陣営の支持者をも切り崩して革命的勝利を遂げる話です。実際、サンダースは前回大統領候補選に敗れた後に無所属となったが、今年の大統領選に向けては、再び民主党で出馬しています。このフィクションは、2016年選挙の4カ月前に公表されたものですが、その話はその後の実際の展開を(1963年の現職大統領暗殺の再現をも)予知したかの内容となっています。ではそのサンダース・リボリューション」にご案内いたします。