この『両生歩き』は、9月22日号を持って500号を迎えます。2005年8月の創刊以来、19年間をもって達した大きな節目です。つきましてこれを記念し、読者のみなさまからの投稿を募集、掲載したいと計画しています。 詳細記事

二周目も四分の一を経過

「メタ」フェーズが舞台に

《「人生二周目」独想記》第16号

あとひと月ほどで78歳となる。アメリカでは、大統領をめぐって同世代の老人たちの確執が世界の耳目をさらっている。3億も人口があって、しかも確実に増加しているというのに、若い人材がいなはずはないと思うのだが、実に奇妙だ。

一方、日本は高齢化に歯止めがかからず、子育て環境は厳しく、人口は収縮期に入っている。しかも、かつてのお家芸の経済も活力を失って、「貧乏国」との自嘲めいた声さえ聞こえはじめている。 詳細記事

二人の台湾人作家

いずれも日本語で作品発表

〈半分外人-日本人〉(その9)

先に「二国を股にかけるということ」という題名で、温又柔(おん・ゆうじゅう)という台湾人作家について触れ、言語的アイデンティティに関連して、私自身の体験――「恥」か「強み」か――をかきました。それが機会となってその後、李琴峰(り・ことみ)というもう一人のやはり台湾人作家を知ることとなりました。この二人の台湾人作家は、どちらも日本語による小説を書いていて、日本語という自分の母国語ではない外国語によるそこまでもの達成の事例となっています。そこで、その足元にもおよばない私の外国語習得能力の「恥」を改めて噛みしめつつ、二人の日本語はどれほどのものかとの好奇心も手伝って、二人の作品を読もうと思い立ちました。 詳細記事