想えば遠くまで来たもんだ

〈半分外人-日本人〉(その20)

シドニーより羽田経由で直行した朝の松山上空          .

愛媛県宇和島のミカン農園で、希望した「山」と呼ばれる収穫作業ではないのだが、「工場」と呼ばれるミカン加工場での労働をしている。片やの人手不足と他方の旅趣向を結び付ける案内サイト「旅ワーク」によるもので、一月の雪山行きへの体慣らしのつもりで応募した。

学生時代のアルバイト以来の単純肉体作業で、文字通りひさびさな、また場違いなような異体験であるのだが、そんな追憶では終わらない、遠い道のりをぐるっと一巡りして帰ってきたかのような感慨がある。

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未必の必然

「人生三周目」予告編 第四号

「未必の故意」という法律用語がある。これは、犯罪の結果が生じる可能性を認識しながら、その犯罪性を認容している状態を言う。具体的には、行為者が自らの行為によって生じる可能性のある結果について、その結果が生じることを許容したり予期している状態のことである。

こうした法的用語に対し、ここに、人がとる選択においての、「未必の必然」という私の造語を提示してみたい。 詳細記事