風穴を開けたのは誰

《「人生二周目」独想記》第32号

これはひとりの男の私見だが、いったん男としての沽券を捨てると、この世のもやが晴れるように出現する、見通しのよい視界がえられる。

それはたとえば、女のもつ、正直言って男には到底なしとげえない、適応能力が成す風景である。

もっと言えば、世界のどこであろうと、そこを根城に棲みついてしまえる、根源的な生命力だ。 詳細記事

6月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、5月の2,145人から2,008人へと137人(7パーセント)減少したものの、経年トレンドとしては、この一年半でほぼ2倍となる、成長基調が見られます。

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英文は邦文の2倍

集計データが語る読者コントラスト

〈半分外人-日本人〉(その15)

ここに興味深い集計データがある。今年3月7日付の《「人生二周目」独想記》第27号に、「戦争しない国はどこ」と題した記事を掲載した。この記事は、英訳もしてバイリンガルになっているのだが、この6月中のアクセス数集計をしていて、その邦文と英文との間に、127対288との、2倍強の違いのあることが判った。 詳細記事

5月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、4月の1,799人から2,145人へと大きく(19パーセント)増加しました。そして今月の主要な特徴は、こうした増加が、AIなどという外部要因による増加ではなく、本サイト自身の各部門の大幅な伸びで支えられていることです。

 

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健康長じてのこの楽しみ

《「人生二周目」独想記》第31号

「人のふんどしで相撲をとる」という諺がある。

いま、中央アジアの旅を始めて、はや十数日となっているのだが、私は、この旅とは正直言って、まさに、この諺の通りだなと思っている。 詳細記事

2025年5月20日、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は、政策金利を現行の4.10パーセントより3.85パーセントに引き下げることを決定しました。

“私アニメ”;「夢は枯野をかけめぐる」

《「人生二周目」独想記》第30号

前号の「〈続〉 残雪の山歩きで見えてきたもの」では、奥秩父での山行体験が発展して、なにやら、量子理論の自分解釈版になりそうな記事となった。それが、兄弟サイトの『フィラース』に掲載中の「MaHaと僕のシェアーライフ」の「2.03 「並行宇宙」論と共に」ではさらに発展して、ことに、量子理論の「並行宇宙」論の私版を述べることとなった。

そう述べながら、これはもしかすると、今日風「夢」ではないのだろうかとの思いも頭をよぎる。

そこで、それがもし「夢」であるとするなら、そのドキュメンタリー映画中での宮崎駿の告白、「人間の夢とはことごとく、呪われた夢なんです」が、再度、想い起されてくる。 詳細記事

前号に「残雪の山歩きで見えてきたもの」と題した記事を掲載しましたが、本稿は、その続編です。その記事では、「私たちの徒歩行という古めかしくも生身な身体活動は、この天地にわたる現代技術のもたらす機能的交通体系の効用とあいまって新旧両界体験となり、まるでタイムスリップとの解釈すらも可能な、異次元な発想へとも高揚させてくれたのでした」と結びました斜字体は今回〕。そこで本続編は、この山行にまつわる何とも曰〔いわ〕くありげな発展について、その地上編と上空編とでも大別できる二つの視点を通じて、この「異次元な発想」をめぐる究極な視界――目下、世界の脚光を浴びている量子物理学へともおよぶアイデア――へとアプローチして行きます。

今回の山行コース(赤線)=地上編と、その上空の幹線航空路(青矢印)=上空編

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4月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、3月の1,732人から1,799人へと4パーセント増加しました。昨年前半の「AI津波」期を除外した長期トレンドで見ると、2年間で、1,100人から1,800人レベルへと60パーセント強の伸びとなっています。

 

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残雪の山歩きで見えてきたもの

〈半分外人-日本人〉(その13)

今回の二年振りの帰国による日本での山歩きは、ハードルをちょっと上げ過ぎたかと危惧される、正直なところ、恐るおそるな試みでした。エベレスト登頂体験を持つ若く熟練した山岳ガイドが同行してくれているとはいえ、自分の身は自分で運び上げなければ登山にはなりません。体のあちこちの不具合はもちろん、78という年齢ならばなおさら、よせばよい愚行にもおちいりかねない不安を交えたチャレンジでありました。

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2025年4月1日、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は、現行政策金利を4.10パーセントのまま据え置くことを決定しました。 詳細記事

3月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、2月の2,239人から1,732人へ507人(23パーセント)減少し、再び1月の水準に舞い戻りました。こうして、相変わらず、AI影響と激しい上下動が続いています。

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先が見えないからこそ原則に

《「人生二周目」独想記》第29号

この連載ではこれまで、「変容する主流パーソナリティ」、「戦争しない国はどこ」、「〈脆弱〉から〈天才〉への飛躍」と題して、人間の主要パーソナリティや社会の趨勢、そしてことに戦争状況への可能性に焦点を当てた視点を述べてきました。

今回は、そうした過去の変化への考察に立って、それならば、将来はどうであるのかという予想の視点です。 詳細記事

〈脆弱〉から〈天才〉への飛躍

《「人生二周目」独想記》第28号

前々回に「変容する主流パーソナリティ」と題して、人間のパーソナリティに焦点を当てた視点を述べました。今回は、そうした変化と共にあるはずの社会の側の特徴を述べてみます。というのは、人間のパーソナリティといってもそれは、その在り方を左右する人間にとってのインフラ側の特徴を反映していると考えられるからです。そこで下に示す図です。

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2月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、1月の1,656人から2,239人へ、583人(35パーセント)と大きく増加し、2年前同月の2.4倍となりました。そして、グラフからも読み取れるように、昨年前半のAI乱高下から従来型への回帰し、そしてそれに新たな伸びが現われています。

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戦争しない国はどこ

《「人生二周目」独想記》第27号

English

世界はいまや、それぞれの国の一握りの政治家たちの自負心とその誇りがゆえに、ブラフされた混乱と、小規模だろうが大規模だろうが、ほんとうに火を噴く戦争さえ辞さないとした、錯乱の事態へと迷い込もうとしている。そしてすでにその兆しは、実際の戦禍の痛々しい事態にさえ至っている。 詳細記事

2025年2月18日、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は今年初の定期理事会を開き、現行政策金利をこれまでの4.35パーセントから4.10パーセントへ0.25ポイント切り下げることを決定しました。 詳細記事

変容する主流パーソナリティ

《「人生二周目」独想記》第26号

これは、エビデンスが主導する純アカデミックな見解ではありません。あくまでも、経験からくる感じによる「独想」です。そしてその経験も、一人の人間の生涯にもとづく数十年、そして、幾世紀にもわたる歴史的系譜を含めての話です。これがどれほどの信ぴょう性を持つものとなるかはさておき、私が自分の人生上で得てきた一連の受け止めを述べてみます。

そうした長期にわたる感じや印象を典型的に語るものとして、日本ばかりでなく、世界の人々のパーソナリティ上の中核的な特徴が、下図で示したの二つの矢印のような変化をし始めていると受け止められることがあります。

(第4象限のイラストは2月13日付AFR紙より)

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訪日観光ブームへの苦言

〈半分外人-日本人〉(その12)

今回の〈半分外人-日本人〉は、いまや沸きにわいている「訪日観光ブーム」への、ご多分に漏れず、苦言です。

まずはじめに、そうしたブームに火を付けた、「観光立国推進基本法」と命名されたその法律からみておきます。以下は、2007年1月1日施行のその法律の前文です。 詳細記事

下記グラフのように、1月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、12月の1,602人から1,656へと僅かに増加し、昨年全般に見られたAI津波現象が一掃され、それ以前に帰ったかの様相です。

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ズラリならんだ「ガチャ」ゲーム

これは、最初からそういう考えがあったという話ではないのですが、今になってよくよく考えてみれば、そういうことだったのかもと思えてきていることがあります。

それは、「親ガチャ」という言葉があり、その「乗り越え」という行動があるように、「国ガチャ」という言葉があったとしたらどうだろうということです。そして、自分が長年にわたって取り組んできたことが、たとえ暗黙にではあったにせよ、この「国ガチャ」を乗り越える行動であったのかもしれないという思いです。 詳細記事

下記グラフのように、12月の「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)は、11月の1,932人から1,602へと下落し、AI津波現象を抜きにした、従来型の変動状況が見られています。

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対立の歩み寄り

《「人生二周目」独想記》第25号

2025年(昭和だと100年、明治だと158年)の年頭に当たって、世界が日ごとに大戦争の淵へと迫っているかの今日、これはきわめて大ぐくりで、時にナイーブとされかねないことは承知の上でのビジョンです。すなわち、その破滅へと向うかのような情勢の反面、一歩距離を置いたバードビユーにおいては、ある種のコンバージェンスつまり収束、あるいは歩み寄り状態が浮上し始めてきているように伺えることです。もちろん、自分の希望的観測も含んでです。

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