本『両生歩き』は、本号をもって500号に達しました。2005年8月の創刊以来、19年をもっての達成です。この19年間は、私にとって59歳から78歳への19年間であり、その副題「人生二周目、ポスト還暦」のごとく、まさしく二つの人生をいろいろな意味でまたぐものでありました。 こうして、サイト発行はいまや私の欠かせない“仕事”であり、日々充実の重要な要素となっています。ただ、この働きは、実際面におきましては片務的な性格が強く、読者との間の直接的なコミュニケーションを欠くきらいがあります。

そこで、この500号を機会に、アンケート方式のコミュニケーションをはかろうと企画し、読者の皆様の率直なご見解をいただきたいと望んでおります。皆様のご協力を賜りたく、お願い申しあげます。

なお、アンケートはこちらより、お願いいたします。

また、いただきました記念の投稿を、こちらのベージで掲載しております。

運動の後、芝生の上に座して、こう思った。

私は、どういうわけか自分の意識をこう持ってここにいて、その〈眼鏡〉をとおして外界を眺めている。自分でも、また誰からも、意識のそういう在り方の理由もその目的も、説明はおろかその問いさえ聞くことは極めてまれだ。意識はただ、気付いた時にはそう存在していて、それを今まで長々と引きずってきている。

間違いなく、昔は、我を張ることを、そうとも気付かぬほどに当たり前としていて、「自分、自分」と、おのれを中心にすえた同心円を保持するのに汲々としていた。 詳細記事

動物から人間へ ; 更年期を境に

「二周目」から「一周目」を振り返る 〈その4〉

人間には更年期というものがある。昔は、女性だけの現象と言われていたが、近年、それは事実上、男にもあって、両性ともにその身体上の季節の変わり目を体験することとなる。

それの起こる時期は、人によってやや幅があるようだが、50歳あたりを前後して、この身体の季節の変化が訪れる。 詳細記事