「ウーバーマインド」って何

訳読コメント(その4)

本章を読んで、私は改めて、量子理論に潜む、その隔世的なダイナミズムを見出しています。量子理論の可能性については、私の理解できる範囲ではこれまでにも述べてきましたが、それはどこか、突っ込み不足感は拭えないものでした。しかし、ここで改めて、その着眼については誤ってはいなかったと、自信を新たにしているところです。 詳細記事

宇宙的気付き

〈訳読‐2c〉「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて(その4)

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「私は、意識を基本的なものと考える。物質は意識から派生したものと考えている。私たちは意識の背後に回ることはできない。私たちが話すもの、存在するとみなすものはすべて、意識を前提としているのである。」――マックス・プランク (1858-1947、量子論の理論的提唱者、1918年にノーベル物理学賞を受賞)

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こういうのを「キセル読書法」とでも呼ぶのでしょうか、両端だけを読んで、中間は、少なくとも今は、読まずにいる読書方です。今回の訳読は、そういう手法を用いて、前回の「イントロダクション」から、中間をはしょって、いきなり「結語」です。

というのは、読書をする場合、当たり前のことながら、ともあれまず最初に、一冊を選ばなければその先に進めません。邦書の場合なら、なんとか一定の選別眼があるようで、お目当ての本を選ぶにさほどの難しさはありません。ところが洋書の場合、その選別眼が働かず、また、“さっと読み”力にも格段の差があって、本格的な読み始めの前に、もうひとつのプロセスが避けられません。それがこの「キセル読書」です。 詳細記事

結 語

〈訳読‐2c〉「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて(その3)

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「フィクションは民衆にとって必要なものであり、真実はその輝きのすべてを熟考できるほど強くない人々にとって致命的なものとなる。実際、下劣な大衆と崇高な知恵の間にどんな共通点があるのだろうか。真理は秘密にされなければならないし、大衆はその不完全な理性に比例した教えを必要とする。」――アルバート・パイク(1809-1891)〔弁護士、 フリーメイソン、 南北戦争 時の 南部連合 の将軍〕

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ブラッド・オルセン著

 「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて

――牢獄惑星からの脱出――

 

も く じ

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ご賢明な読者にあられては、現在進行するアメリカの諸事態は、市民の命の紙切れ同然な扱われ方から、これが名だたる大国の決断かと思わされるに至るまで、かつてその単独覇権を誇った雄姿も、遂に、衰退の体をさらすに至っているとの認識を否定できないで居られることと拝察いたします。

むろんこれは、ただアメリカに限ったことではありませんが、そうして抱かれるその印象はむろん軽率な思いではないにしても、やはり、ことアメリカ――まして日本はその属国の位置を忍んでいる――のことがゆえ、もっと踏み込んだ具体的エビデンスをもって確認したいところです。 詳細記事

イントロダクション

〈訳読‐2c〉「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて(その2)

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「大衆の組織化された習慣や意見を意識的かつ知的に操作することは、民主主義社会における重要な要素である。この目に見えない社会の仕組みを操る者は、目に見えない政府を構成し、我が国の真の支配者である。…私たちは支配され、私たちの心は鋳型にはめられ、私たちの好みは形成され、私たちの考えは誘導され、その大部分が、私たちが聞いたこともないような人たちによって支配されている。」――エドワード・バーネイズ〔訳注〕『プロパガンダ』

  • 〔訳注〕(1891年11月22日-1995年3月9日) オーストリア系アメリカ人。「広報の父」として知られる広報活動とプロパガンダの専門家。ジークムント・フロイトの甥。

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著者ブラッド・オルセン氏からの早速の快諾をいただき、今回より、別掲のように、「エソテリック・クシリーズ」第3巻『「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて:牢獄惑星からの脱出』(原題 Beyond Esoteric : Escaping Prison Planet)の邦訳の連載を開始します。

すでに第1巻『「東西融合〈涅槃〉思想」の将来性』と第2巻『現代の「東西融合〈涅槃〉思想」』は邦訳済みで、本サイトに掲載されています。

そもそもこの「エソテリック」とは、人間の真実をそのもっとも奥義にまで掘り進んで探るものです。よってこのシリーズには、その奥行きの深さはもちろん、今日社会での主導をなす見解に、深奥な疑問をも突き付けるものです。したがって、主導派からは逆に「陰謀論」といった“八つ当たり”的な反応をも起こさせています。そうした脈絡では、いわゆる「対抗言説」と呼ばれるもののひとつと見なせるものです。 詳細記事

著者の使命観

〈訳読‐2c〉「東西融合〈涅槃〉思想」を越えて(その1)

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「アメリカの衰退は、巨大な影響力を持つテレビ局のコンテンツの実質が徐々に衰退していることに最もよく表れている。30秒のサウンドバイト〔訳注〕(現在は10秒以下)、最小公倍数的な番組、疑似科学や迷信に関する真実めいたプレゼンテーション、そして特に、無知に対する一種の賛美。この記事を書いているいま、アメリカで貸し出されているカセットビデオの第一位は、映画「Dumb and Dumber」である。「Beavis and Butthead」は依然として、若い視聴者に人気がある(そして影響力がある)。つまり は、勉強や学習は――科学だけでなく、どんなものでも――避けるべきものであり、望ましくないものであるということだ。」――カール・セーガン (1995年) 『悪魔に取り憑かれた世界:闇の中のロウソクとしての科学』

  • 〔訳注〕サウンドバイトは、長い音声から抽出された声または音楽の短い部分であり、多くの場合、全体の作品を宣伝または例示するために使用される。ジャーナリズムの文脈では、サウンドバイトは、話者が言おうとしていたことの本質を捉えた短いフレーズや文章によって特徴付けられ、情報を要約し、読者や視聴者を誘惑するために使用される。この用語は、1970年代に米国のメディアによって作られた。それ以来、政治家はますます彼らの立場を要約するためにサウンドバイトを採用している。

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【本書への書評】 詳細記事