2014年9月2日、連邦準備銀行は定例理事会を開き、政策金利を通常値にもどすには経済はまだ弱体すぎるとして、史上最低の2.5パーセントのままに据置くことを決定しました。この決定により、昨年八月以降、12度連続13ヶ月間にわたり据置かれていることになります。
連邦準備銀行グレン・スティーブンス総裁は、3日、高騰する住宅市場に関して警告を発し、危険なバブルに至ることのないように、連邦および州政府に必要な改革を行うように求めました。
彼は、国民の負債が過度で、銀行はリスクの行過ぎを抱えていると認識していると述べ、「この先、国の経済を痛烈なショックにさらすことになる」と語りました。さらに彼は、金融政策は住宅建設のための土地を提供するわけでも、成長する住宅需要にこたえるべく建設産業の能力拡大を提供できるわけでもないと語りました。
スティーブンス総裁はまた、この国のベビーブーマー〔団塊世代〕は、不動産投資に熱を上げ過ぎ、落胆した結果におちいらないよう、リタイアメント計画の偏りに慎重になるべきだと述べました。そして彼は、世界にいくつかの学ぶべき先例があるとし、ことに日本を例にあげて、人口が減少し始めた経済が将来に面する困難について指摘しました。