「クロッシング」という未来

「今月のおすすめコンテント」は、《老いへの一歩》 シリーズの第11回目、『 《愛》 という 「クロッシング」 』 です。これは、シリーズ名が示すように、一見、晩節を迎える世代向けの記事ではあります。そうではありますが、「クロッシング」という語が使われているように、それは、他世代との交流や協働を重要視とするという、より間口の広い観点のものです。「人生百年」などと威勢のいい標語は飛び交っていますが、もしそうなら、その人類未踏ともいうべき長く不案内な旅路――しかも、行きっ放しとなる――を、誰でもがどう全うできるようにするのか、実に重たい課題のはず。なのに、「百年」どころか平均寿命を生きるのにさえ、今におよんで二千万円もの蓄えを自前で用意しろとのたまう国。過去20年間で、他の先進国の時給は70パーセントも伸びているのに、日本だけがマイナスで9パーセント減。老若、“分裂”している場合ではない。

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