下記グラフのように、「日平均訪問者数」(グラフ中の赤線)が示す、3, 4月に生じた〈AI効果〉と推測される大躍進は、5月では大きく下落し、むしろ、AIの突発的影響の後の、いわば自然な変化に戻ってきているかに受け取れます。
この5月の「日平均訪問者数」は 2,198人と、4月の 2,671人から473人(17パーセント)と大きく減りました。それでも、1月までの1,200人前後の推移からすれば、まだ、1.8倍ほどの高水準にあります。
他方、部門別では、2部門を除き、大勢としての明らかな反発増が見られます。
いまやネット上のインフラと化したAIですので、もはやその効果を無視しては語れませんが、先月までの二分化したその影響があい半ばし、全体として平準化されているかの様子がうかがえます。
今後の推移を見ないと断言はできませんが、3, 4月の2,500人越えの異様な高水準を除外して考えると、むしろ、2月の1,500人ほどから5月の2,200人ほどへと、新たな増加傾向が起こっているかに推測されます。
つまり、先月に見られた二種のAIの影響――「日平均訪問者数」が「人工的」に突出し、他の各部門は「自然」に変化――が、AI使用の普及拡大によってこうした違いが均され、あたかも、AIによって底上げされた新時代を迎えているかとも考えられます。
一方、各部門での変化ですが、まず、「私共和国」(黒点線)の顕著な反発が目につきます。この部門は、発行者の私的な日常活動を中心とした記事で、ことに前立腺ガンや運動など、健康上の取り組みの様子を詳しく述べているものです。
「リタイアメントオーストラリア」(茶色線)も「私共和国」と同じパターンを描いて反発しています。恒例となっている《「人生二周目」独想記》や〈半分外人-日本人〉の連載記事が関心を集め始めているようです。
また、兄弟サイト『フィラース』最新号上でも、同じく5月のレポートを掲載していてますが、そこでは、「日平均訪問者数」と各部門とが連動したようなAIの相乗的影響とも考えられる急激な増加が見られています。
こうしたサイト間のAIの影響の違いも、合わせて注視してゆきたいところです。