オーストラリアの最低賃金が改定され、7月1日よりの新年度から実施されます。その額は、週640.9ドル(60,885円)、時間16.8ドル(1,596円)で、引上げ率は3.0パーセントです。
この引上げ率は、昨年の2.6パーセント、一昨年の2.9パーセントを上回るものとなっています。
日本経済新聞(2014年5月17日付)によると、オーストラリアの最低賃金は、改定前の額で世界最高額と報じられています。同紙によると、二位はフランスの1260円、三位は英国の1033円です。(ちなみに、同記事によると、四位はカナダの936円、五位は日本の749円、六位は米国の740円となっています。ドイツの掲載はありません。)
こうした世界順位に関しては、スイスでは、5月18日、労働組合の要求によって、時給22スイスフラン(2530円)とする最低賃金の導入が国民投票にかけられ、群を抜く世界一の最低賃金となるかどうかが注目されていました。しかし、国民投票の結果は、76.3パーセントの反対でした。ただし、スイスでは、こうして最低賃金の制定は否決されたものの、労使協約によってすでに労働者の約9割は時給22スイスフラン以上の賃金を得ているということです。
ちなみに、同記事は、四位がカナダの936円、五位が日本の749円、六位が米国の740円となっています。