住宅価格上昇、年率10%の大台に

民間不動産価格調査機関のRP Data によると、2013/14年度(2013年7月-2014年6月)一年間の住宅価格の上昇は、この十年間で最大のものとなり、全国平均で10パーセントの大台にのり、10.28パーセントに達しました。

下の表は、2014年6月30日現在のデータで、横欄に、全住宅、戸建住宅、アパートのそれぞれについて、6月末現在の中間値価格(単位は千豪ドル)、過去一年間の変動率、過去一ヶ月変動率を示しています。縦欄では、上段に、シドニー、メルボルン、ブリスベン(ゴールドコーストを含む)、アデレイド、パースの五都市とその平均値、そして下段に、ブリスベン、ダーウィン、キャンベラ、ホバートとなっています。

表のように、シドニーの他都市を大きく引き離す15.45パーセントという高騰が目を引きます。たとえば、シドニーの一戸建て住宅の中間値価格は825,710豪ドルで、日本円換算では8,601万円、アパートのそれは594,330豪ドル、6,191万円です。

全体として、赤字で示す下落はほんの一部で、しかも1パーセントに満たないわずかな値下りとなっています。ただ、大規模LNGプロジェクト開発のための特需によって急騰していたダーウィンは、その反動から、他都市に見られない特異な下落を見せています。

別記事のように、政策金利は今月も据置きが決定され、2.5パーセントの史上最低金利が続いており、海外からの投資も活発で、住宅市場の活況は、いくらかの落ち着きは予想されるものの、引き続くものと観測されています。

 

Houseprice_Jun_2014

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