ABS(連邦政府統計局)の発表によると、住宅ローンはこの8月、その総数および投資目的の双方で、それまでの伸びから反転した減少をみせています。
季節要因調整値において、改増築を除く住宅への融資総額は、この八月に前月より1.2パーセント減少して280億ドルとなり、7月の2.7パーセントの増大から反転しています。
ことに、投資目的のローンは、7月の6.8パーセントの伸びから0.1パーセントの減少へと、極端な反転を見せています。そしてこの7月は、投資目的ローンが全体の40.3パーセントを占めて、2003年10月以来の最高割合となった月です。
10月9日には、連邦準備銀行の金融安定部長が、現在の投資目的融資の伸びは「永続するものではない」と発言し、その理由を、「全住宅戸数に占める賃貸住宅の割合を越える投資目的ローンの割合は注目すべきである」としています。
この8月、居住目的ローンは、額にして2パーセント、数にして0.9パーセント減少しています。
同じくこの8月、新規住宅建設用のローンは2.5パーセント伸び、中古住宅用のローンは1.1パーセント減少しました。
初めて住宅を購入する人によるローンは、この8月、前月より11.8パーセント下降しました。
同部長は、シドニーやメルボルンでは、ことに投資にはリスクが生じ始めていると警告しています。
(記事出所:10 Octber 2014, Australian Financial Review)