年率23%上昇、シドニー住宅価格

不動産価値調査機関(RP Data )によると、今年のシドニーの住宅価格は、7月末までの7ヶ月間で12.6パーセントの上昇となり、年率にすると22.8パーセントとなります。また、メルボルンでは、それぞれ10.6パーセントと19.0パーセント、そして、全国平均では、それぞれ8.0パーセントと14.2パーセントとなっています(下グラフ参照)。 

 こうした高騰は、全国的には、記録的な低金利が需要を後押ししているからと観測されています。ことにシドニーでは、それに加えて、土地供給が需要に追いつかず、また中国を主体とする海外からの投資需要も、高騰を激しくしている要素と指摘されています。

 

 

しかし市場はピークを通過

住宅産業協会によると、こうした住宅ブーム状況は、今年7月までの一年間をピークに、今後、ゆるやかな下降に転じるだろうとの予測を発表しています。というのは、この7月の新築アパートやタウンハウスの販売は、昨年比で2.9パーセントの下降をみせ、最近の建築許可申請の低下ともあわせて、いよいよ、市場はピークを越えたとの見方となっています。

 

資料出所;31 July & 3 August 2015, Australian Financial Review

 

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