本号をもって、この「両生歩き」は400号を数えます。2005年8月、当初「両生空間」とのタイトルで創刊以来、ちょうど15年間での達成です。この間、きわめて多数の読者の皆様のご関心をいただき、厚く御礼を申し上げます。 詳細記事

今年も8月がやってきます。私は、終戦の翌年の1946年生まれで、文字通りのベビーブーマーの先頭に位置してきました。父が終戦後すぐに復員してきて生まれた家族では第二子です。今月紹介する記事は、そういう私の出生にも関連して、やはり私の育ちのどこかに、直接ではありませんが、戦争体験をひきづったところがあり、それを表しておくのは私の世代的役目と感じています。この記事の中の私がまだ4、5歳のころの写真は、何やらアジアの開発途上国の子供を思わすような、当時のまだ貧しかったもののどこか澄んでいた、日本の面影が漂っています。来月、またしてもの戦争を想起する月を迎えますが、それをひかえて、今月はこの「戦争と私」と題した記事を取り上げます。