HPデザインを新装

伝統の江戸小紋模様を現代風にあしらう

読者の皆さん、今号からのHPのデザインの変化にお気付きでしょうか。ただ、一見するだけでは、おそらくそうとは気付きにくいはずです。というのは、遠目からでは淡い一色にしか見えない、江戸小紋とよばれる日本の伝統的デザインのひとつを用い、旧来の折り紙風下地パターンはそのまま生かし、淡い着色に代えてあしらってみたものであるからです。

江戸小紋とは、伝えられる話によれば、江戸時代も後期に広まったものといいます。当時、社会の経済的停滞が深刻となり、人々の贅沢を諫める幕府政策が徹底され、身につける着物にも質素なものが奨励されていました。そうした時、公務員たる侍たちの着物も同様に派手柄なものは避けられたのですが、そこは洒落を好む江戸趣向、着物の作り手もまたその使い手も、一見地味そうながら、よく見るとなかなか味わいの深い、江戸小紋という模様に人気が集まったということです。

どうでしょうこの模様、ひと目では見逃しがちですが、目を凝らしてよく見ると、細かい模様パターンの繰り返しが見えてきます。

ここで使っているのは鮫小紋柄と呼ばれる、鮫の肌の印象を模様に取り入れたものです。

その細かい点々の織り成す模様を、近づいたり角度を変えて見たりすると、全体に立体感が現れ、あるいは、色調の変化や一種のつやまで感じられてくるから不思議です。まさに、江戸職人の技術の高さと心意気が感じられます。

 

当サイトHPの旧デザインがお目見えしたのは2013年10月のことで、以来ほぼ9年の歳月が流れました。また2年前の8月には、まったく異質なデザインを持つ兄弟サイトの「フィラース Philearth」も併設されました。こうして間口を広げてきた私のサイトですが、この度、思うところあって装いを新たにすることにしました。新しさも伝統も取り入れようとする、そんな欲張りな意向の可視化です。

なお、文末ではありますが、私のうるさい注文を見事に実現してくれた「石沢デザイン」のお二人に深く感謝を申し上げます。

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