Day 170+719(8月23日)
泌尿器科の専門医の診断日。医師は、PSA値は境界上の値で、さほど警戒するほどのものではないといいながらも、変動があって信頼性を欠くので、さらなる検査が必要との診断(予想通り)。生検を再度すすめる(これも予想通り)が、予約を入れれる日は、私の外国旅行の予定に重なるあたりしかなく、不可能と返答。すると、すぐ予定が入るMRIスキャンをすすめ(これは予想外)、さっそく来週にでもという。そしてその結果しだいでは、再度生検を実施し、そのために旅行の延期を考慮すべきだとの話。そうして、MRIの予約が来週月曜の29日と決まりました。
うかぬ気分を吹き飛ばすつもりもあって、午後、12キロをはじりました。タイムはまあまあの1時間33分24秒。70になってはじめてのはじりでした。
Day 170+720(8月24日)
丸一日、いろいろ考えあぐねた結果、私としてはひとつの重大な決心をしました。それは、ある意味で、自分の身体への信頼を選ぶか、それとも、医師の権威への信頼を選ぶかの選択です。そして具体的には、来週のMRIの予約をキャンセルし、そういう意味では、医師の権威に頼らず、自己判断のみで、何の医学的検査も受けずに、来月からの二カ月の旅行に出るという“冒険”を行うこととします。
つまり、今後は、専門医の助言をことごとく無視したために、ZGに関しては《全面的に自己責任を負う》こととなります(金銭的には、この決断で、およそ700ドル〔約5万円〕ほどの節約)。
というのは、ここにおいても、自分の体の潜在力に信頼を置く方が、専門医の助言や技術に頼るより、あえて言いますが、より《安全》であるとの直観が働いているからです。
私にとっては、ZGとは、私に私の体が警告を発しているサインであって、私の体内に悪性物が住み着いているとか、やっつけるべき敵がいるようには、どうしても考えられないからです。
そしてこれまでは、最低、PSA値という医学への信頼を基準にしてきましたが、今日をもって、そういう“他人任せ”より、自分の自分への《感受度》で、この問題に取り組むしかないし、最終的には、それがいっそう大切と思えてきています。
むろん、そういう数字的警告にはそれなりの理由はあり、その現代医学上の意味は尊重します。しかし、そういう危険圏を示しているのも、もとはと言えば、安易であった私が自分で創りだしたものと言うべきです。
つまり、私の生活の仕方を変えなさいという、私の分身であるZG君のアドバイス、と受け止めようと思います。
それと、これは少々情けない話ですが、実は、こう考えあぐねるにも、この二年間、正確にどういう行動を自分がしてきたのか、わずか二年前のことなのに、その細部がよく思い出せない不甲斐なさを経験しました。
しかし、こうしてそれをブログとして記録してあったために、それを再読することで、そのおぼろげさに陥らずにすみました。そしてそれだけでなく、この間の自分の考えを、再度、正確にトレースすることができました。
おそらく、こうした一連の記録がなかったら、医師の判断や薦めに、安易に従ってしまわざるを得なかったと思われます。
言ってみれば、それほどまでに、おぼつかぬ、危ない境地に至ってきている証拠でもあります。
Day 170+723(8月27日)
決心した独自独歩治療の根幹である玄米菜食に、一日一食主義を加えることとしました。
というのは、週三日の店の仕事の日は、帰宅するとほぼ真夜中で、それから夕食をとって眠ると、どうしても胃への負担が避けられません。翌朝も消化不良な不快感が伴い、肥満の原因でもありました。
そこで、昼食を一日の中心にすえ、それで十分な栄養をとり、それで一日を過ごすことにしました。
今日で三日目ですが、思ったほどに空腹感で苦しむこともなく、今朝、目覚めて感じたのですが、あのぼてっと重たい腹の感触がなく、頭もすっきりとした爽快感があります。これはいい感じです。なんとかやって行けそうな気がします。
Day 170+725(8月29日)
日に一回の食事前になると、さすがに空腹感がつのります。
今日は、その一回を夕食にして、午後、12キロはじりに挑戦しました。
以前は、事前に空腹を感じるる時は、甘いものを口にして、それからはじり始めました。しかし今日は、もう、スタート前から腹ペコです。完走できるか不安を抱えてのスタートです。
前半は、やや早いペースがとれて予想外に快調でしたが、帰路になると、さすがに燃料切れとなってきて、最後の1キロほどは、ほとんど歩くに近いはじりでした。
そして、帰宅して体重を計ると、最低体重で76キロと、一挙に2キロほども減っていました。体は贅肉が内側から削り取られた感じで、さすがに疲労感が体中に満たしています。今夜は早寝となるでしょう。
それと、今日に予約を入れていたMRIはキャンセルし、その結果を聞くはずの専門医との予約もキャンセルしました。
かくして一見無防備な自分を、この玄米菜食一食主義で武装して、3週間後、2カ月間のカナダ・アメリカ旅行へ旅立ちます。
Day 170+731(9月4日)
食事療法は、その患者には必要でも、他の家族は普通それを必要とはしません。したがって、それまで一緒に食事をしていた機会がくずれ、一種の混乱要因となります。私の場合、一日一食であればよいとして、なるべく、家族のメインの食事にそれを合わせています。
それと、これはちょっといい加減なところですが、空腹のために、これは一食には入らぬと理屈をつけて、つい、間食を口にしてしまいます。それがふえれば、もうひとつの一食なのですが。
それと、家族の食事に合わせようとして、日によって、一食が昼になったり、夜になったりして、その調整に、また間食とやらが登場しがちです。
この1ヶ月間のエクササイズ・ログ
08月07日(日) なし
08月08日(月) はじり 10km 1時間18分20秒 77.8kg
08月09日(火) ミーティング
08月10日(水) 水泳 1500m 37分20秒 79.0kg
08月11日(木) なし
08月12日(金) 自・電車通勤 自転車走行 8km
08月15日(土) 同 自転車走行 8km
08月14日(日) 同 自転車走行 8km
08月15日(月) はじり 12.0km 1時間34分44秒 78.2kg
08月16日(火) 水泳 1500m 37分30秒
08月17日(水) ミーティング
08日18日(木) ミーティング、電車通勤
08月19日(金) ミーティング、電車通勤
08月20日(土) 自・電車通勤 自転車走行 8km(70歳誕生日)
08月21日(日) なし(Birthday Lunch at Cabramatta)
08月22日(月) 水泳 1500m 36分49秒 78.4kg
08月23日(火) はじり 12.0km 1時間33分24秒 77.6kg
08月24日(水) なし《一日一食主義開始》
08月25日(木) 自・電車通勤 自転車走行 8km
08月26日(金) 同 自転車走行 8km
08月27日(土) 同 自転車走行 8km
08月28日(日) 散歩 30分
08月29日(月) はじり 12.0km 1時間35分23秒 76.0kg
08月30日(火) 水泳 1200m 30分45秒 77.4kg
08月31日(水) 散歩
09月01日(木) ミーティング
はじり 10km 1時間22分51秒 76.6kg
09月02日(金) 雨天のため電車通勤
09月03日(土) 同 自転車走行 8km
09月04日(日) 同 自転車走行 8km
09月05日(月) はじり 10km 1時間18分45秒 76.2kg
09月06日(火) 水泳 1300m 33分43秒 76.0kg