最初に呼称の問題について触れます。すなわち、「老人」とか、「高齢者」とか、「お年寄り」とかと呼ばれる年齢層の人たちの呼称ですが、ことに自分自身がその一人として、そのどれを使われても、しっくりとこない問題があります。ことに、健康で自立して活躍している“ポスト現役世代”――年金受給者であるがゆえに「ポスト現役」世代と見る――にある人たちにとって、抵抗なく受け入れられる呼称がほしい。
英語圏の国々でも同じような事情があるようで、最近、「oldie(s)」という語が使われ始めています。この語は、本来は「古くさいしゃれ」「古い映画」「懐メロ」といった意味だったのですが、それを、上記の意味にも転用し、ことに、その該当年代の人たちが自分たちのことを、そのようにやや自嘲的ながら親しみを込めた表現として、使い始めているようです。
そこで本稿でも、このoldieをお借りして、「オールディー」とカタカナ書きして日本語化したいと思います。 詳細記事