雑誌『世界』で、昨年4月から始まった「日本語の中の何処かへ」と題する連載エッセイがある。著者は、温又柔(おん・ゆうじゅう)という1980年台湾生まれで、幼少時に来日、東京で育った作家である。

その温又柔は、連載初回を、まず引用で始めている。

というわけで、もし私のことを本当に傷つけたいのなら、私のことばの悪口をいってください。民族的アイデンティティとは、言語的アイデンティティのふたご――私とは、私のことば、なのだ。私のことばに自信がもてるようになるまでは、私は自分に自信をもつことができない。

(グロリア・アンサルドゥーア)〔注記〕

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「AI時代」との共存法

ヤツが出来ない土俵に立つ

《「人生二周目」独想記》第12号

前号では、「『AI時代』にあらがう」などと題して、「古き左巻きのツイート」を書きました。

左だろうと右だろうと、生存せねば意味がない以上、世界ではその純粋「左傾」国家は独自の変節をとげ、いまやその名残りを冠した独裁国家となるに至って、威勢のよい鼻息をふりまいています。

むろん、その「独裁」には到底なじめるものではなく、いい年となった「古き左巻き」たる孤人は、この怒涛の「AI時代」のサーフィンを試みようとしています。 詳細記事