今朝、目が覚めた時、ベッド脇に何やら見かけない眼鏡をみつけた。どんな眼鏡なんだろうとかけてみると、おやおや、こいつはなかなかのシロモノ。そこでそれに名前を付けた。「ミフなし眼鏡」。
けっこう昔、ある眼鏡をかけると服が透けて見えるといった、のどかな猥談があった。ところがこんど見つけたこの眼鏡は、ただの服どころか、もっと別の服まで透けて見える。ゆえに「ミフなし眼鏡」。
「ミフ」とは、「身も蓋もない」の「み」と「ふ」。そんな、それを言ったらおしまい風な、そういう「あけすけ」にすべてを見させてしまう、そういう眼鏡だ。
見えた光景、第一場
ある元気なじいさんを知っている若者が、そのじいさんのハツラツぶりは認めながらも、いささか不思議顔で言いました。それって「ジコマン」じゃないですか。
それとは、じいさんが丹念に書き、欠かさずアップしているブログ。
もちろん、「いいひまつぶし」とまでは言いませんし、ボケ予防にもなってそのじいさんの健康にも役立っているようなのですが、あえて言えば、健康法ではあっても、ほとんど「自己満足健康法」と言うのが彼の意見。
まあ、ドヤ顔で、その感想を求めてくるわけではないので、それはそれでいいのですが、いまの彼自身の社会との奮闘度合いからみれば、将来、自分がその地点にいたった時、おそらく、もっと社会との実際的な噛み合いを探っているのではないか。だからそんな「ジコマン」とは、少なくとも、フルには付き合っていられません、となる。
ただその一方、マウント姿勢ふんぷんの自分の上司には、「ミフなし眼鏡」でも掛けさせて、「一度、ご自分の姿をごらんください」と言ってやりたいと、その若者。
ともあれ、就寝中、どこから忍び込んできたのか、この眼鏡のお陰で、おちおち安眠も安らからずなエピソード。