「ある労使共同のこころみ」の成功

修行風景 中堅編(その7)

前回に書いた「労使共同のこころみ」が、申請手続きに手間取らされたもののそれは政府に受理されて、このこころみはなんとか達成することができました。

かくして、この先二年間、この政府補助金により、私の労働条件は少々向上し、雇い主の側もやや人件費を軽減するという、一石二鳥の成果が現実のものとなりました。 詳細記事

ある「労使共同」のこころみ

修行風景 中堅編(その6)

この修行中堅編が、それを修行と呼ぶにしても、もはや、競って腕を磨くという立場ではなくなっており、あくまでもリリーフ役に徹するものであるとの狙いは、これまでにも書いた通りです。

それに加え、こちらがいかに頑張ってみたところで、やはり、周囲の若い人たちから見れば、老人然としたところがあるのは明らからしく、いたわられるという程ではないにしても、それなりの配慮は頂戴するところとなっています。 詳細記事

「多文化」チーム

修行風景 中堅編(その5)

オーストラリアの国是のひとつが「マルチ・カルチュラル」、すなわち「多文化」であることは、もはや世界に広く知れわたっていることです。

一方、料理の世界での「マルチ・カルチュラル」は、「フュージョン」(融合)という言葉で知られ、たとえば、日本料理とフランス料理の「フュージョン」といった具合となります。

いま、私の働くレストランも、そういう意味では、一種の「フュージョン」スタイルです。ただ、日本料理とどこの料理かというと、その組合せはやや多彩で、しいて言えば、日・欧州料理(それにややアジア料理)といったところでしょうか。店長が日本の大手ホテルで修行し、また、オーストラリアでも、オージーがオーナーのレストランで経験を積んできた、そうした経歴が反映しているようです。 詳細記事

リリーフ役に徹して

修行風景 中堅編(その4)

やむを得ないのですが、週末三日の、しかもディナー時のみの出勤では、まかされる仕事も部分的とならざるをえず、それでいて、全体の流れをスムーズ以上に持ってゆく、そういう文字通りのリリーフ役、それが今度の役割です。 詳細記事

超番外なシーン

修行風景 中堅編(その3)

ひょんなことから、ハリウッド映画のエキストラをすることになり、すでに、2回の撮影を終えました。

その映画は、アンジェリーナ・ジョリーが監督する「アンブロークン」。日本軍捕虜となった米軍兵――ベルリンオリンピックのメダリスト――の話で、来年末に封切られる予定の映画です。 詳細記事

老兵の、あの手この手 

 修行風景《中堅編》(その2)

2006年3月に「ボケ防止一次プロジェクト」として始めた寿司シェフ修行時とは違って、今回のシェフ業再開にあっては、やはり、基本的な姿勢に違いが生まれています。

「ボケ防止」という狙いは大いに功を奏していると確信できますが、仕事にまつわる実情を知るにつけ、腕をみがくという面では、ある種の自重のようなものを、おのずから考えさせられ始めています。 詳細記事

一年九ヶ月ぶりの再開

修行風景《中堅編》(その1)

11月より、一年九ヶ月ほど遠ざかっていたシェフ修行を再開しました。

前の「修行風景」は、文字通りの新米風景でしたが、今回は5年の経験ありということで、「中堅編」としました。

今度のレストランは、シドニーの中心を越えた反対側のイーストシドニーにあって、湾に面した洒落た住宅街の一角にある店です。店からは、海辺沿いの道路の向こう側にヨットハーバーも見渡せて、ちょっとしたリゾート地の雰囲気も漂っています。 詳細記事