Day 170+189(3月12日)
私の身体に、10キロ「はじり」がすっかりなじんでくれているようです。事前にちょっと決心はいるものの、いったんはじり始めさえすれば、体はもうそういうもんだと覚悟しているのか、距離そのものにはさほどの苦痛はありません。むろん、体の調子――ことに始めの1キロほどで、坐骨神経痛が邪魔をする――や気温の影響があって、スピード(といっても遅いもんですが)に多少の違いはありますが、はじりそのものは、もう完璧に体に刷り込まれた感じです。
二週間ほど前に、寝方が悪かったのか、左肩にひどい凝りをつくってしまい、それがずっと尾をひいています。もんでみても、肩の筋肉の奥の所につよい固まりができていて、それがなかなかとれません。
ところが、そのしつこい凝りが、10キロはじりの後では、うんと良くなっているのです。完全までとはゆきませんが、手でもんだくらいではどうにもならなかった固まりが、大きく縮小しているのです。外部からでは届かなかった奥の部分で、固まりが柔らかくなっている感じです。
それに、ゆっくりながらも10キロというまとまった量はやはり重要なようで、以前の5、6キロの走りの頃の事後感――妙に”義務的”だった――とは一味も二味も違う、ずしんとした充実感があります。そしてそれは、心身の奥から、気力のスタミナとかエネルギーとかと言ったような、質と量を掛け合わせた感じの何かを脹れあがらせてくれます。
要するに、意欲の源泉になってくれています。
Day 170+194(3月17日)
明日のZG告知一周年を前に、今日、先週とった超音波画像の結果を聞きにいってきました。ビリルビン値が高いということで、用心して肝臓の映像を撮ってみたものです。
所見は、何ら異常は発見できずというもので、この数値の高さは、過去のデータも高めに出ているところから判断して、私の体質であろうとの結論でした。
こうして、告知後一年の”生存率”は、無手術でありながら100パーセント――実感上では130パーセント――かつ、前立腺はおろか、どの臓器にも何ら異常はみられません。言ってみれば、「大山鳴動して、ねずみゼロ匹」です。
軽口はさておき、少なくとも私の症例に関する限り、緊急対処としての玄米・有機菜食療法と、危機脱出後の「長期対策」として、菜食をベースとしたバランス食法が有効なことが証明されました。
まずは一安心というところですが、そうした身体的健康回復といった面ばかりでなく、この一年のZG体験は、メンタルな面で、予想外の収穫を与えてくれています。
それは、すでに述べているように、「癌死」といった想定がもたらした「逆算の発想」による、いわゆる「霊魂」の問題との真面目な取り組みでした。そしてそれが、「越界-両生学」という新たな海域を開いてくれるとともに、さらに、現在進行中の第二の「訳読」『「東西融合〈涅槃〉思想」の将来性』との出会いへと発展しています。
まさにまさに、ZG君、「超」ありがとうです。