「し」とは「タイムマシーン」体験

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その33)

いきなりの声明となりますが、《「し」とは「タイムマシーン」に乗ること》です。

さてそうとは口火を切ってはみるものの、この声明を理解するには、二つのキーワード、「し」と「タイムマシーン」の双方を、従来的な意味から抜け出て理解する必要があります。

私は子供のころ、「のりもの」の絵本が好きでした。70の大台に至ろうとする今でもその好みの方向はほぼ変っていません。当時、そうした絵本には、自動車とか、汽車とか、飛行機とかの詳細画が描かれていて、子供心に、何かそれらが、自分をどこかに連れて行ってくれる魔力をおよぼしてくるように感じられ、わくわくさせられたものでした。 詳細記事

宇宙条約:地球人の失敗

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その32)

まず、本章の結論から先に触れると、次章である「空間と時間〔未訳読〕に、この章で述べられる「地球人の失敗」に関する疑問を解く鍵があるとなります。

つまり、本章の主旨は、ETとの宇宙条約交渉――これが真実でかつ公表されるなら、世界の耳目をさらう《歴史的出来事》のはず――で地球人は失敗しており、事実上、地球は乗っ取られたのも同然である、という視点です。そこでですが、その背景には深い理由があって、それが、次章で述べられているというのです。むろん、地球人はその事情を理解しきれていないでしょう。だからこその、その失敗なのです。 詳細記事

「弯曲」使った「近回り」

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その31)

これまで、反重力とかタイムトラベルといったものを、純粋にSF的テーマとして、親しみはしながらも、現実とは一線も二線も画したものとして受け取ってきました。それが、本訳読を開始以来、ことに今回の訳読を体験することで、むろん、その専門分野が飲み込めたということではないですが、なにやらリアルな世界である感触がしてきています。少なくとも、単なる“絵空事”は超えたものとして。 詳細記事

共振効果

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その30)

いきなりの表現となりますが、私は、後天的「知識」以前の、時にはそれを超えた≪より高次の認識≫の根拠として、自分の先天的感性を生む内部の何か――おそらくそれを発生させる何らかの振動子――と、大自然や宇宙を満たすさまざまな振動源――音とか太陽光線とかとか宇宙線とか――との間の、≪共振≫があるのではないか、と考え始めています。

この「より高次の認識」とは、自分の人生の経験として、どうも普通の知識レベルの認識とは区別される、いまひとつ奥深くの感知の世界があり、それに幾度となく出くわし、否定しようにもどうにも否定できなく、長きにわたって意識し続けてきました。そしてそれを、たとえば、若い世代の人などには、「自分内部の声を聞け」などと話したりもしています。 詳細記事

≪反歴史≫≪反事実≫

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その29)

率直に言って、今回の訳読も、「もしこの記述が真実ならば」と驚嘆せざるを得ない記述の連続です。むろん、原著者にも、その確証はとれない事柄で、記述は各所に「伝えられる」とか「報じられている」とかとの表現で扱われています。

その一方、それが虚偽であるとの確証もとれないのであり、私たち読者としては、そういう情報として、それをひとまず頭にとどめておくしかありません。 詳細記事

大いに度肝を抜かされる話

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その28)

率直に言って、今回の訳読は、これまでのうちで最も「信じがたい」とコメントしたい議論です。

ことに地下基地について、確かに冷戦時代、まだ若かった私は、核攻撃に備えた地下シェルターがアメリカ全土に建設され、個人の家庭向けにも小規模の地下豪が販売されたとのニュースを幾度も聞いたことがありました。そうした話を思い出せば、点としての重要地下シェルター施設が線としての地下トンネルで相互に結ばれていたというのはあり得る話ではあります。 詳細記事

「ふりだし」が「あがり」

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その27)

車いすの宇宙物理学者、スティーブン・ホーキンズ博士は今月12日の記者会見において、人類が地球を脱出して移住できる惑星を見つけるプロジェクトの発足を提唱しました。彼によると、人類はこの先100年以内で滅びる可能性があるといいます。世界の大金持ちたちは、このプロジェクトに賛成し、大金の提供を約束しているようです。率先して逃げ出す用意を整えているのでしょうか。

そうした宇宙版ノアの箱舟のアイデアは、いかにも西洋人的で自然征服的です。同じアイデアを裏返せば、宇宙の果ての他の惑星で、この地球同様の問題をかかえ、その移住先を求めて、すでにその使者がこの地球にやってきているとの見方も存在しています。 詳細記事

宇宙版「尊王攘夷」たる今日

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その26)

日本は19世紀半ば、泰平の眠りを破られる思わぬ外来者を迎え、夜も眠れぬ事態におちいった時期がありました。

そうした来訪がどれほどに予期しえ、それへの備えがいかに可能かはどうかは、主に、地理的条件に左右される外客や外敵との遭遇度や、むろんそれを迎える側の知恵の深さの度によりましょう。

そして日本のように島国であった場合、大陸の一端に位置する地続きの国々と比べ、その孤立の度はいっそう大きく(逆に、外敵来襲の危険からはそれだけ守られ)、実際の外来者を経験した際のインパクトの度は、その孤立度に比例して激しいものであったことでしょう。

そして日本の場合、それは三世紀半ほどの鎖国の時代――建前として、外の世界の存在を秘匿していた時代――の末でしたが、ついに開国の決断を強いられる現実との遭遇に至ったわけです。

そこでなのですが、この地球を、宇宙という大海原に浮かぶ、やはり一つの孤島として考えてみたらどうなのでしょうか。つまり、かっての日本と外国という関係は、同じような危険と摂取の問題を含んで、人類とETという関係に置き換えることができましょう。 詳細記事

それは「自然か人為か」

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その25)

この稿を書こうとしているいま、日本からは、3.11の巨大震災の5周年を告げる報道がさかんに入ってきています。むろん、海外居住の私なぞが知り得ることは、その実状の「ほんの一部」というのもおこがましいほどのはずです。にもかかわらず、その災害の規模や深刻さの度は途方もなく、それはおよそ、個人の人間的感覚でとらえうる尺度を、はるかに無残に凌駕するものがあります。

それほどのその巨大災害が、もしも、もしも「自然災害」でなく、「人工地震」を引き金とする人為的と類する出来事であったとするならどうなのでしょう。それはつまり、それを企てた者たちやその組織がこの世に存在するということになります。 詳細記事

「隠れ」か「秘密」か

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その24)

私は、いわゆる大手新聞記事では報道されない、よりつっこんだ情報を得る方法のひとつとして、『田中宇の国際ニュース解説』(http://tanakanews.com/)を頻繁に参考にしています。そういう彼の分析の、ことに米国情勢の分析に頻繁に使用される「隠れ○△」という特徴的用語があります。それは、表面には表れない隠然たる勢力のことを指し、米国政治内の「暗闘」という用語とも対応するものです。

ただ、そういう彼の分析の「隠れ」とか「暗闘」とかという取り上げ方に、私はどこか分析の甘さのようなものを感じ、それに対し、本訳読で読める「秘密エリート」という用語で指し示す、米国政府内の極秘政府という見方に、より的確な分析を見出しています。いわば前者は、探究プロセスの手がかりとしての途上用語ではあるでしょうが、分析結果をあらわす用語にしては生煮えです。むろん、片や日本人、他方はアメリカ人という、拠って立つナショナリティの違いは勘定に入れるべきですが。 詳細記事